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第十四話
為景は虎千代に対して家臣たちが眉を顰めるほどに、つらく当たった。それでも、虎御前の情愛深く、すくすくと真っ直ぐに育っていった。
虎千代が七歳の誕生日を迎えて間もなく、春日山城内で奇怪なこと件が多発した。
虎千代の父為景の側室たちが次々と変死していったのだ。
あるものは頭部を割られた姿で発見され、あるものは両乳房が内部から破裂したような形で発見された。
城内の噂では正妻である虎御前の差し金ではないかと噂が飛び交った。
噂話をしていた為景の側近たちも相次いで死んでいった。
何かの祟りではないかと為景は祈祷師を呼んで城内でお祓いの義を執り行わせた。
しかし、祈祷の甲斐なく、腹に穴が開くもの、四肢が飛び散り死ぬ者が絶えなかった。




