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第百三十七話
「儂以外に誰が守護代を務められるものか。為景四兄弟を亡きものとしてしまえば、定実様も文句を言えまいて」
秀忠は側女の髪を掴み、より深く股間に押し込んだ。女は喉に突き刺さった秀忠のものに嘔吐きながら、涙を流してもがいていた。
「失敗だったようですね。秀忠殿」
襖の向こうで、嗜めるような声がした。秀忠は股間のものを揉みしごいていた女を押しどけ、慌てて土下座した。
「次こそは、次こそは景虎めを亡き者に」
震える声で、秀忠は畳に頭を押し付けた。
「頼りにしてますよ、秀忠」
影は淫靡を含んだ声を残して消え去った。




