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戦国鬼  作者: 騎士理 徹 (きしり とおる)
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第百十一話

「じゃぁ。どうして僕はいま生きているんだ!どうして殺されなかったんだ!羅刹が宿ったこの身を八つ裂きにして、業火で焼けばよかったではないか!」


額から流れる血が混ざり、真っ赤な涙が景虎の頬に筋を成した。


穣姫は景虎の頭部を抱きしめた。


「僕は、僕は」


 「だから、あなたには、私が必要なんだよ。私が愛してあげる。現世の全てが敵になろうとも、私はあなたの味方でいてあげる」


 穣姫は紫がかった長い舌を出して、景虎の血を拭っていった。


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