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009

尼崎は、崩れる傀から視線をすぐ女に移す。

視る。銃口。「伏せる」劈く。銃声。


「ーーー流石ね。大賢者様。」

血だらけの地面に尼崎は突っ伏していた。

大賢者により、吐嵯に射線を知見し、逃れた。


余裕綽々と少女は笑う。

「どこまであなたが私達を識っているのか、知らないけれど」「残念ね。いつの世も過ぎた賢者は痴れ者なのよ」

ふっと少女は手を掲げ、アリス。 と呼ぶ。

女の銃が変わっていく。小さな銃から、 巨漢が持つ。。。 「殺される」 いや、ヘリにでも積むような鉄塊。ガトリングだろうか。 「殺される」 本物は初めて見る。 「躱せ」 唸り回る。「見ろ」「試ろ」 横目。 伏せた傀。流れる血。ゴミ箱。 錆びた自転車。薄暗い路地。場に似気ない美しい金髪。 微笑んだ少女。 曇った瞳。映る。 「羨望」「艶めかしい石」「石一ーー


瞬間。空間が、思考が、光と音に飲まれる。


晴れる煙。


「お前さんが教えてるんだけどねぇ」


そこには、無傷の尼崎と庇うように立つ傀の姿があった。

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