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レストランはチート能力だった

 食事にするため、再びレストランを使って中に入る。中は最初に入った時と全く同じだった。


「ん? ラムネ菓子が補充されてる?」


 そう、スーツのポケットに入れ、着替えてからも持ち歩いていたラムネ菓子が補充されている。

 どういうことだ? ……落ち着いて能力を確認してみよう。レストランの能力は、別空間にレストランを創造することができる。……む?創造?


「そうか! 能力を使うたびに新しくレストランを創造しているから、食料もまた新しく創造されているのか」


 レストランはかなり便利な能力だと思っていたが、まさにチート能力だった。どれだけ食料を消費しようと、また新しく創造すれば、全く消費されていない状態で創造される。賞味期限がどうとか考えてたのが完全に無駄になったがそんなのどうでもいい。


「実質無限の食料を手に入れていたわけか」


 実質無料って聞くとほんとに無料かよ? ってなるけど、これはほんとに無限だな。この空間から持ち出しても消えないようだし、食料を売ってるだけで生活できそうだ。


 おっと、チートな能力に衝撃を受けていたが、俺はメシを作りに来たんだった。気を取り直して調理場へ向かう。しっかりと手を洗う。料理の前に手を洗うのは基本だ。ご飯の保温ジャーを開けてみる。炊き立てだ。仕込みや解凍もされているというのは本当に助かる。

 今回は簡単な牛丼にしようと思う。解凍された牛肉スライスを鉄板に広げる。続けて玉ねぎスライスも鉄板に投入する。店で使っているクレイジーなソルトに似た塩をかける。鉄板が200度近いのですぐに焼けてくる。仕上げに甘辛いたれをかけてからませる。ごはんをよそって、焼きあがったものを上にのせたらはい完成。調理時間1分です。

 まあ焼いただけだから牛丼じゃないって思う人もいるかもしれんが、こまかいことはいいじゃないか。味噌汁サーバーから味噌汁を注ぎ、漬物を用意する。これで牛丼定食の完成だ。さっそく客席へ持っていって食べる。


「うまい。さすが俺」


 調味料のおかげだろうって? こまかいことはいいじゃないか。


 食後にドリンクバーのメロンソーダを飲みながら、残っていたラムネをデザート代わりに食べる。


 「そういえば、ゴブリンの魔石を鑑定してなかったな」


 完全に忘れてた。常に鑑定する癖をつけた方がいいかもしれん。ラムネでも鑑定してみるか。


『ラムネ:ラムネ』


 おい。……やっぱりこの能力は使えないんじゃなかろうか? いや、レストランの説明は役に立った。ゴブリンの魔石で試してみよう。ポケットから取り出して鑑定と念じる。


『ゴブリンの魔石:ゴブリンの魔石』


 ……この能力で知識不足は補えないと思うよ神様。いや、そういえば鑑定結果をさらに鑑定できる二重鑑定があったな。ゴブリンを鑑定してみる。


『ゴブリン:最弱の魔物』


 さっきよりはましになったな。そしてやっぱりゴブリンは最弱の魔物だったか。初戦闘で一撃で沈んだからな。続けて魔石も鑑定する。


『魔石:魔力が結晶化したもの。魔物を倒すとドロップする。』


 まあそうじゃないかなと思った内容そのままだな。

 次は魔力の鑑定だ。


『魔力:魔法の素となる力』


「魔法か。気になるな。早速鑑定しよう」


『魔法:魔力を使って世界の法則を書き換えるもの』


 ……よくわからんがすごそうだ。あと鑑定してないのは魔物かな?


『魔物:魔力でできた生物』


 うん。……いろいろ鑑定してみたが、結局大した知識は得られなかった気がする。

 まあいいか。無いよりはいいと前向きに考えよう。あくまでも神様が厚意でくれた能力だからな。


 そろそろ移動を再開するかな。メロンソーダを飲み干して玄関ドアへ向かった。ちなみに食器の片づけはしていない。洗うの面倒だし、どうせ新しく創造するから片づける意味もないしな。片づけなくっていいって最高だ。 

 前書きはなくてもいいかも。そう思い削りました。

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