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第6話 到着!ネロルの街!

 

 翌日、地上4メートル程度の高さの樹上でユキトが目を覚ますと、隣の枝には既にファウナの姿はなかった。


 昨夜は、このまま夜に歩くのも危ないということで、充分な高さの木を探して、木登りをするはめになった次第である。交代で夜番をする案も出たのだが、2人では夜番の時間も長くなるため、樹上で休んだ方が良いだろうと言われたのだ。


「先に街に向かったのかな」


 樹上から、ずるずると滑り落ちるように下りてきたユキトは、すっかり明るくなった周囲を見渡す。やはり、ファウナの姿は見えない。


 少し待ってみたが、戻ってくる気配はない。特に約束もしていなかったため、やはり先に発ったのだろうと、ユキトも街へ移動することにした。

 ユキトは朝食代わりに管理者からもらった豆をボリボリと齧りながら、ファウナに確認しておいた方角へと街道を進む。


 昼ごろになって、ようやく街道の先に街が見えてきた。いや、正確には街を取り囲む防壁の姿が見えてきたというべきか。

 見えてきた街は四方を壁に囲まれているようである。石造りと思われる壁には幅4メートル程の門が設けられており、そこから街道が伸びているようだ。


 そのままユキトが街に近づくと、街の左右に伸びている街道も確認できた。今歩いている道と直交する関係にある。むしろ、そちらの街道がメインの街道らしく、ユキトが歩いてきた街道より幅もあり、石の舗装もしっかりしているようだ。


 その大きめの街道には馬車のような乗り物の姿を見ることができる。ただし、引いているのは大きめの犬のような獣だ。流石は異世界である。


 街には門があるとはいえ、入るのに税を払ったり、チェックを受けたりする必要はないらしい。これもファウナに聞いたのだが、防壁はかなり昔の戦争時のなごりであって、現在は夜間に門を閉めて魔物対策とする程度の使われ方しかしていないとのことだった。

 なるほど、確かに門のところで兵士が目を光らせている……ということもないようだ。ユキトは安心して門をくぐると、その街に入った。


 この街はネロルと呼ばれており、人口は五千人程度。この付近でも比較的大きな街である。商業が発達しており、治安もさほど悪くない。


 街に入ると、老若男女と様々な人々が通りを行き交っている。建物は石と木材を組み合わせた造りで、高さはせいぜい3階建て程度まで。建材とされている石はコンクリートに似た色で、木材と併せても全体的に落ち着いた色調だ。


 剣と魔法の世界よろしく、ユキトの中の中世ヨーロッパのイメージに近い街並みである。


 もちろん異なる点もある。通りを行き交う人々の中に、稀に尻尾や獣耳を持った者を確認できる。獣人のようだ。


(うお~~! 獣人だ! 異世界だ!!)


 獣人を目撃したことでユキトのテンションが上がる。カゲビト、エルフに続いて異世界でしか見られない存在だ。


 だが、この世界で普通の存在である獣人に好奇の視線を向けているのは、当然ながらユキトだけである。むしろ、ユキトとすれ違う人々は、ほぼ全員がユキトに対して胡乱なものを見るような視線を投げかけてくる。その原因として服装が挙げられるのだが、流石にユキトもこの状況を是とするつもりはなかった。


 まずはこの世界に溶け込むために衣服を購入する必要がある。少なくともリクルートスーツはまずい。豆ばかり食べるわけにもいかないので、食料や宿泊場所の確保も必須だ。つまるところ、金銭が必要なのだ。


 ディオネイアの経済が貨幣経済であることは、昨夜ファウナと会話している中で確認してある。


 ユキトは大通りに出ると、そのまま通り沿いに進み、あたりの店らしき建物に目を向けながら進んでいく。すると、1枚の看板の記述が目に飛び込んできた。


 ~よろず どうぐ とりあつかい~


(読める!? しっかり日本語に見える!)


 管理者が何かしてくれたおかげなのだろうか。記載された文字についても、ユキトには『ひらがな』として認識されていた。いや、正確には知っている『ひらがな』とは少しだけ違うものもある。少し歪んでいたり、変形していたりするが、それも読めないほどではない。


 少なくとも看板の店が、様々な道具を取り扱う店であることは間違いなさそうだ。


 道具屋では物品の買い取りもしてくれるという情報もファウナから得たものだ。ここで何かしら所持品を売り、金銭を得ようという算段である。


 ユキトの持っている所持品は何の変哲もない日用雑貨程度だが、それは日本での話だ。こちらの人々にとっては異世界の品だから、高く売れることだろう。

 とはいえ、まずは数日分の生活資金だ。貴重な品を高値で売るのは、もっと落ち着いてからの方が良い。


「すみませーん」


 ユキトが店の中に入ると、カウンターで店は仕切られており、その中には比較的若い金髪の兄ちゃんが立っている。


「おう、いらっしゃい……ってお前、変わった格好してんな?」


 金髪の兄ちゃんはユキトの服装を見て遠慮なく突っ込んでくる。


「かなり遠くから来たんで」


 ユキトも曖昧な返答をしておく。異世界から来ましたというのがどの程度市井の人々に通じるのか不明である。


「こちらではものを買い取ってももらえるって聞いたんですけど」


「ああ、何を売ってもらえるんだ?」


「さて、何を売るか……やっぱり、これかな」


 街にたどりつくまでの間に、ユキトは持ち物から何を放出すべきかを考えていた。その結果、この世界ではまず不要であり、売れるのであれば真っ先に売ってしまうべきだろうという結論にたどりついたものがある。


 チャリン


 金属音を響かせて、ユキトがカウンターに置いたものは4種類の硬貨であった。1円玉、5円玉、10円玉、100円玉だ。財布の中に入っていた硬貨である。


 最初にユキトがこれらを選んだ理由は、まずはこの世界では使えないこと。次に、非常に精緻な加工がなされているので、この世界では価値を持つのではないかと考えたこと。そして、最後に金属としても希少価値があるのではないかと考えたことだ。


 もちろん、適正価格が分からない状態で、いきなり全てを売り払うつもりはない。まずは1枚ずつを金髪の店員に見せる。


「いや、これは買えないよ」


 だが、どのくらいになるかなと甘いことを考えていたユキトに対して、金髪兄ちゃんはあっさりそう答える。


 おかしい。普通なら、異世界のアイテムが高値で売れるシーンではないのかと、困惑するユキト。


「え? この金属とか珍しいと思うけど……」


「んー、確かに見ない金属だけど、俺じゃどんな金属か分からないし、特に役に立たないしなぁ」


「マジか」


「異国の貨幣だと価値も分からねぇしな。価値がわからねぇもんは買えねぇよ」


商売人としては、当然の言い分であった。


「あれぇ? 持ち物チート不発か?」


 不満を抱えながらユキトは道具屋を出る。仮に希少価値があっても、それが伝わらなければ当然売れるわけはない。道具屋の若い兄ちゃんが金属に詳しいわけもなく、よく分からない物は買えないという当たり前の結論に至っただけである。


「おう、ちょい待ち!」


 店を出たユキトに向かって、店内から大声で金髪兄ちゃんが声をかける。


「もう少し進んだところにある発掘道具を取り扱っている店なら、目が利くから買い取ってくれるかもしれねぇぞ」


「行ってみるわ、ありがとう!」


 ユキトは店員に礼を述べ、彼が指していた方向に大通りを進む。そのまま3分くらい歩くと、先ほどの道具屋と同じように看板を発見した。


 ~はっくつ・ぼうけん どうぐ~


「ここだな」


 入口から店の中を伺うと、店の奥にカウンターがあり、30代くらいの小太りの男が帳簿らしきものをめくっている。こちらの店は店内にも商品が陳列されているようだ。ユキトは若干の緊張を持って、店内へと歩を進める。


 ジロリと帳簿から目を上げてユキトを一瞥した店主然とした男は、そのまま帳簿に目を戻そうとして、若干の驚きとともに再度ユキトに視線を向け直した。二度見というやつである。


(こりゃまた、何だか変な格好した客がきたな)


 店主の男は、ユキトの服装が今まで見たこともない格好であることに興味をひかれていた。黒い瞳に黒い髪というのも、この辺りではあまり見ない。見た目が変わった客であるということは、その注文も普通の注文ではないかもしれない。


「なにか入用かい?」


 こちらから声をかけるなんて、しばらくやってなかったなと内心で苦笑しながら、店主はユキトに話しかけた。ユキトの服装に、商人としての好奇心を刺激されたのだろう。


「こちらでは、買い取りもやってもらえますかね?」


 どうやら、変わった服装の男は何かを売りたいらしい。こんな変わった格好の男が売りたいものなのだから、変わった品物である可能性が高い。だんだんと金の臭いがしてきたぞと店主は気合を入れる。


「ああ、何を売ってもらえるんだ?」


「この貨幣なんですけど」


 ユキトは先ほどと同じく4種類の硬貨をカウンターに置く。


「……貨幣か。 む、これは軽銀か!? ……こちらは銀貨? いや、白銅か。これは普通に青銅貨のようだが、細工の緻密さが恐ろしいな……ん? これはアウリカルクムか!?」


 店主の男は、何かしら呟きながら鑑定をしていたが、どうやら特に五円玉に驚いている様子だ。どうやら買い取る前提で話が進んだようである。ユキトとしては鑑定を見守るしかない。


(おっと、客の前で驚くなんて商人としては失格だな。しかし……アウリカルクム製の硬貨といえば古代の王国で流通していたと聞くが……。いや、この細工の緻密さは古代のものとは違うな)


 店主の男は、驚きを表情に出してしまったことに若干の反省をしつつ、さてどうするかと考えを巡らせる。どれも実に珍しい硬貨だ。好事家な貴族にも高く売れそうである。是非とも買い取りたい。


 小さめの貨幣は恐らく軽銀製であろう。希少価値が高い貴金属だ。さらに、この真ん中に穴の開いた硬貨の材質は噂に聞くアウリカルクムである可能性が高い。おまけにどれも驚くべき精度の高さで作られている。形状はほぼ真円で、異国の文字と思われる記号も明瞭だ。青銅貨に掘られている建物の緻密さは、恐ろしさすら感じる。

 店主はそんなことを考えながら値段について頭を悩ませる。


 なお、異世界(ディオネイア)でアウリカルクムと呼ばれているのは真鍮のことである。もちろん、現代の地球ではありふれた、亜鉛と銅の合金である。しかし、このディオネイアにおいては、古代の王国で流通した記録こそあるが、現在のこの国では既に製造技術が失われている。


 ちなみに、ユキトの世界においても、古代の文献に登場する幻の金属オリハルコンの正体ではないかと考えられているが、ディオネイアではオリハルコンはまた別の金属として存在する。少しややこしい。


「どのくらいで買い取ってもらえそうです?」


 店主が考え込んでしまったので、しばらく眺めていたユキトであったが、あまり長考に入られても困るので、適当なところで声をかけた。


「うーむ、そうだな……」


 店主は硬貨を5円玉、1円玉、100円玉、10円玉の順で並べた。どうやら彼の見立てではこの順序で価値が高いらしい。


「この偽物の金でできた貨幣が銀貨2枚、この偽物の銀の貨幣は、珍しさに対して銀貨1枚出そう。

 で、白銅の貨幣が銅貨15枚、青銅の貨幣は銅貨5枚ってところでどうだ? 合わせて銀貨4枚だ」


 店主は具体的な金額を挙げた。アウリカルクムを偽物の金、アルミニウムを偽物の銀と呼ぶことで、少しでも安く買おうとしているようだが、これも商人であれば当然のことだ。


 対するユキトは少し困っている。適正価格が全く分からないのだ。しかし、店主の発言からどうやら銅貨20枚で銀貨1枚となることは分かった。あとは銅貨1枚の価値がどの程度かということだ。


 ユキトも店に入ってくる時に、陳列されている商品をちらっと眺めたのだが、値札らしいものを見つけられなかった。全く相場の知識を持っていない状態で、適性価格で売れるとはユキトも思っていない。それでも、売った金額がどの程度の価値となるのかは把握しておきたいものである。


「ちょっと聞きたいんですけど、このへんだと宿の相場ってどの程度?」


「一般的な宿だと、だいたい銀貨1枚程度からだな」


(となると、4泊はできる計算か。食べ物はどうだろう)


「じゃあ、食事はどのくらいで?」


「まぁ、店にもよるが、銅貨2枚程度か」


 物価が全く異なるだろうから日本円に換算するのは適切ではないかもしれないが、宿泊費を一泊5000円程度と仮定すると銀貨1枚が5000円。銀貨4枚は20000円となる。その割合で考えると1食は500円。


 もちろんディオネイアでの宿泊費や食費の相場が日本と同等とは思えないが、今はそういう理解をしておくことにする。情報が溜まってきたら、だんだんと修正すれば良いのだ。ここは、銀貨4枚を20000円程度と仮定して、その価格で売るべきかを判断しよう……とユキトは考えた。


 少なくとも銀貨4枚は、数日分の生活資金としては悪くないように思える。足りなければ、残りの硬貨をまた売りに来ればよいのだ。


「じゃあ、その値段で売「いえ、ちょっと待って」


 売買を成立させようとしたユキトの声を遮り、ユキトの背後から声がかかる。あわてて振り向いたユキトは、そこに見知った顔を見つけた。転移時にお世話になった管理者の顔はなぜか思い出せなくなっているため、この異世界で見知った顔は一人だけだ。


「ファウナ!」


「店主さん、この貨幣を銀貨4枚で、というのはちょっと安すぎない?」


「な、なんでぇお前さんは!?」


 店主としても実は安いという自覚はある。というよりも、買い手としてはまずは低い金額を挙げて、そこから相手と交渉するのが普通だ。いきなり言い値で手を打とうとするユキトがおかしいのだ。


「彼の知り合いよ。それにしても、これだけの珍しい貨幣でしょ。銀貨8枚出してもまだ儲けはあるんじゃない?」


「おいおい、商売の邪魔すんなよ、姉ちゃん」


「邪魔というくらいなのだから、やっぱり安いという自覚はあるのね? この店は貨幣収集家で知られるカヘイスキー伯にもツテがあると聞いたけど」


「むぐ……ったく、仕方ねぇな」


 どうやら、この交渉はファウナの方に軍配が上がったようだ。店主がしぶしぶ値上げに応じる。


「分かった。素材がアウリカルクムの可能性が高いこの貨幣、これが銀貨5枚だ。鑑定がはっきりしない段階で出せるのはこれが限界だ。こっちの軽銀の貨幣は銀貨4枚、白銅の貨幣は白銅の質が恐ろしく高いんで銅貨25枚、こっちの青銅の貨幣は細工の異常な緻密さに銅貨10枚出そう」


「ってことは、銀貨10枚と銅貨15枚か!? 高いな!」


(おう、世間知らずかと思ったが、意外と計算が早いな)


 ユキトの反応に対して、店主は内心でユキトの評価を上方修正する。この世界では、読み書き計算ができない者も多い。


「あら、横から口を出しておいて何だけど、良い値段になったわね」


 ファウナも満足げな表情をして頷いている。


「姉ちゃんが出てこなきゃそのまま買い叩いても良かったんだがな。まぁ、これだけ珍しい品なら、カヘイスキー伯なら少々高くても手に入れようとするだろうしよ」


 店主の男も完全に手の内をさらすことにしたようだ。下手な交渉をして、話が流れることを嫌ったのだろう。当初は銀貨4枚で売ろうとしていたユキトとしても問題はない。


「じゃあ、その値段で」


「よし、成立だな。じゃあこれが代金だ」


 店主の男は麻袋から貨幣を取り出し、枚数を確認してユキトに手渡した。ユキトは受け取った貨幣を碌に確認もせずに、そのままカバンにしまいこむ。


「枚数ば確認せんね!!」


 慌ててファウナがツッコミを入れる。買い物をしたらお釣りを、売り物をしたら代金をしっかり確認するのがこの世界の常識である。店主の男が今更代金を誤魔化すとは思えないが、それにしても不用心だ。


(やっぱり世間知らずか…)


 店主のユキトへの評価が再び下方修正されるのを背に、ユキトたちは店を後にしたのだった。


*******************


「ふーっ」


 店から出たユキトは思い切り息を吐き出す。やはり慣れないことをすると精神的に疲れるものだ。しかも、この世界のことに無知なユキトでは、銀貨4枚で売っても仕方ないところだった。それが倍以上になったのはファウナのおかげだ。

 やはり、先に交渉系の加護が得られないか試すべきだったかもしれない。


「助かったよ、ファウナ。ところでなんであの店に?」


 店を出たユキトは、まっ先にファウナに尋ねる。今朝、起床した段階で姿が見えなかったため、先に街に向かったとは思っていたが、それにしても偶然とは思えない。


「それに答える前に聞きたいことがあるんだけど」


「なんだ?」


「アナタ、『まろうど』なの?」


「……ふへ?」


 ファウナの突然の問いにマヌケな声を出すユキトだった。

 


異世界転移時の初期段階で何が売れるかというのは、難しい問題に思います。強制転移の場合は持ち物も限られますので。


スマホなどの電子機器は手放すには熟考が必要なものも多いので、使わないことが確定しているものとして貨幣を選びました。実際、いくつかの小説で貨幣を売ったりする展開があったので、それを使わせてもらっています。もちろん私も他にないか考えたのですが、やはり貨幣くらいしか思いつきませんでした。


この流れですと1円玉に価値があるパターンが多いのですが、ここでは5円玉をアウリカルクムとして価値を高くしてみました。真鍮の技術がある世界観では大した価値はないのですけども、この世界では……ということで。


8/27 1~2話を文字調節のため3つに分割したので、話数が1つずれました。(ストーリーには影響なし)

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