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5/29後半
ボスはにぼしと何処かに行ってしまった。
俺とたぬきはクリニックのゲージの中だ。
「手伝ってもらって悪いわねぇ。のぶちゃん」
「いやぁ、いつも手伝ってもらってますし」
目の前でオケにお湯が張られている。
嫌な予感がする。
ボスはおとなしくしてろと言っていたが、ボスの目はない。
「そういえば、若町長さん、頑張ってるらしいわよねぇ。のぶちゃんも頑張ってねぇ。宇美のコト任せてるからねぇ」
「おばさん、経営に問題はありませんよ! 僕の人生足りてないのは可愛い奥さんと子供だけです。出会いがなくって。あ、宇美にはちゃんと週休二日ですよ」
「のぶちゃん」
「はい?」
「残念だわ。本気で残念だわ。ね〜、時雨ちゃん」
「なっ」
こいつ一生独身だ。
その後、全身洗浄された。
たぬきは慣れてるのか気持ち良さげで腹が立った。
ボスはにぼしとあの海老の尻尾に行ってきたらしい。
ひどい。
帰ると知らない匂いがいくつかあった。
増えた家族だろうか?
今日は俺もう知らない。