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時雨  作者: とにあ
17/31

6/23 店番

「戸津先生、大丈夫ですか?」

「大丈夫ですよー。ああ、大丈夫かと言えば、平山さん、大丈夫ですか? 少し、ぎこちないようですが?」

「なにがです?」

「いえ、足運びが。まぁ、座ってくださいね。昨夜はわんちゃんのことで気づきませんでし、目に見える傷はなかったようですがダメージ受けてますよね?」

「整体院に行きましょうねー」

「は? 梨沙さんいきなりですね」

「明日連れて行ってあげるわー。さなえちゃん、自分の治療は嫌がるタイプでしょ?」

「ははー。平山さん、諦めが肝心だよー。湿布持ってくるからせめて患部にね」

「先生!?」

「ふっ。平山さん、今日は休診日ですよ。のぶさんと呼んでください」

「お断りします」


「んなーーー」

飽きたから出せーー


チビどもは寝てる。


「この子大丈夫ですか?」

「まぁ、大丈夫でしょう。あとは体力をつけるためによく食べ、よく眠ることです。はいはい。時雨くんは大脱走だねー」

「なーー」

出せーー


ふっ 解放されたぞ。


それにしてもボス怪我してたとは。いつもより動きがゆっくりだったのはそのせいか。

群れのボスとしては下に弱みを見せるわけもいかないだろう。

さすがボス!


「昨夜止まってた大きなバイク、さなえちゃんのだったのねー。のぶ君がコワイ人に因縁つけられてるのかと思って心配しちゃったわー」

「因縁ですか。大丈夫ですよ? 私、先生はタイプじゃありませんから」

「告白する前にフられた!」


湿布。くせぇ。


「ぶなあーー」


「あの、先生、臭い時雨さん嫌がってますし、結構で……きゃあああああ、梨沙さんいきなりめくらないでくださ! 先生どっかいってください!!」

残念男は、俺を連れてペットショップの方へ避難した。

「あ。ノブ兄。何で時雨ちゃん抱いてるの? 今日は休診日だよね? 急患なら呼んでくれればいいのに」

「大丈夫。ただの見合いだから」

「!? お見合い?」

「そう。昨日の急患ちゃんのためにねー。おばさんにも相談しておいたし、まぁ、お見合いは上手くいったと思うけどね。宇美もあとで見てくるといいよ。可愛かったから」

「んん?」

「そー言えば、整体院のお嬢さん先生、友だちだったっけ?」


「美里ちゃん? うん。友達だよ。隼子ちゃんと千里さん交えて時々呑んでる」

「恋バナガールズトークか? 楽しそーだなぁ」


「そ、そんなんじゃないわ! いろいろネタはあるんだから!」


赤くなって言い訳って説得力ないぞー。

「平山さんを紹介しといてくれるか?」

「え? どういう状況?」

「バイク操作でちょっと体痛めたらしいんだけど、特に治療はしてないらしい」

「えーー。初期治療って大事なのに」

「今おばさんが湿布中。明日の朝強制連行するっておばさんが」

「つまり、私に運転手しろってことね? わかったわ。任せて。母さんに運転させたりしないから。私もさなえさんの様子見てくる。ノブ兄、店番よろしくー」

「おう」

いつまで俺はだかれてるー?

遊びにいかせろーー



うろなの雪の里から星野美里嬢

うろな天狗の仮面の秘密から千里嬢

お名前だけですがお借りしましたー。

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