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時雨  作者: とにあ
13/31

6/9 日曜の夜。

なんだか最近雨が多い。

こういうときは野良から飼い猫になってよかったのかもしれない。

晴れた日はふらりと新しい縄張り範囲の確認。

ぎんの住処が近いのでちょくちょく入り込んだ。

カルビとベーコンの漫才は笑えるし。あいつらおもろい。


野良ではないがボスの配下、ソウ、あまね、いずるは雨でも追い出されている。

自分から出かけているのはみはるとホク。

だけど夜の時間にはたいがい家に帰ってくる。


いずるが白い紙を畳の上に広げて何かを書き込んでいる横であまねが写真を紙の上に載せていく。

「あ。時雨ー。みてみてー」

ぎゅっと抱き上げられて(きっついわコラ)上から白い紙を見下ろす。

地図だった。

「家ココなー」

いずるが嬉々として地図上を指差してはしゃいでいる。

「ココ町役場。町長さん」

あまねが写真をおく。

「で、しょーてんがいー」

「美容室のマスター長船」

「ココに駄菓子屋さん」

「まだ行ってないから写真はまだ」

二人で町の地図を手作り中らしい。

「そしてココにおもちゃ屋さん! 元気になった鈴音を案内するんだー」

「私は迷子になりたくないだけなんだけどね」




「晩御飯。いらないなら来なくていいぞ」

みはるの声がキッチンから聞こえる。

「いらなくても早く食べにいらっしゃい」

ボスが修正する。

「いきます」

「ごはんー」

二人は慌てて立ち上がって準備されてる部屋へと走る。



「友達はできたかー」

ホクが聞いている。

「作る気ないし。りりちゃんズがうざいけど」

「鈴音が心配で……」

「出だししくった」

なんだか三人ともうまくいってないみたいだ。

あまねはりりちゃんズと仲がいいのか?

「あー。宗兄。後でいいものあげる」

「いいもの?」

「秋原さんの写真」


「天音。マジ天使」

特にこともなし

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