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格闘家の卵  作者: 霜三矢 夜新
伝統の格闘大会 教官と生徒 そして格闘を通して多くの出会い
82/88

(新生)パトリオープン決勝戦前~決勝戦 1

次はメリアについてである。

 メリアVSルーコ

メリアの記憶にはなさそうだったが、因縁のありそうな対戦相手。話し方や戦闘型など個性的だった。噂だと格闘スクールの仇敵らしい!?


メリアVSあすか

飛び道具同士の勝負を挑んだ。レーザー銃という兵器なみの武器に何手も先を考えて対処したといえる。あすか選手はどこかへ行ってしまったため敗北感を強く味わったかも。そういうのも糧にして欲しい。


 メリアVSユウト

戦いづらい相手にどう対応するかが問われた。最後の一流選手でもなかなかいないメリアの集中力には驚かされた。



 決勝トーナメント全体を色んな視点から分析する



 経験(戦闘関連全て)  リオ

 成長度         メリア

 (不測の事態)対処   ほぼ互角?


「他にも分析されているけど劣勢だな、メリア」

「当たり前でしょ、私のクラスの専属スクール教官だもん。優勝経験者だし」

  号外のシメ

 決勝が格闘スクールの教官と生徒なので勝負は見えているという見方が大勢たいせいを占めているだろう。だが、どんな勝負もやってみなければわからないものだ。


・一割未満の勝ち確率なメリアが勝つには?

 奇策を実行しまくる(策を読まれない前提)

戦闘中に大幅レベルアップする


 どんな形でも最高の決勝を見たいものだ。



 メリア一家の話に戻る。


「全ての力を出し切るから! 何かを起こすよ」

「親としては言わざるを得ん。無理だけはするな」

 両親の心配は痛い程伝わって来た。約束出来ないがとにかくベストコンディションにしようと体調を整える事にする。



 準決勝から決勝まで一日完全休養。メリアは食事など最低限の行動以外は極力せずに一日を睡眠に費やす。

そしてついに歴史ある格闘大会パトリオープンの決勝当日。完治しきれない怪我をのぞけば体が軽く、体調万全だと自信が持てる状態である。

「いつもの母の味を美味しく味わって早めに会場入りするからね」

「この娘ったら今日に限ってそんな元気いっぱいで。そんなだとあまり心配してもね……、満足して来な」

 メリアは早く会場入りする事で落ち着きを得ようと思う。3時間位前に控室に行こうとしたのに観客がどんどんスタジアム入り。8割程度入っているんじゃないだろうか。両親の

席を少し気にしたが、そういえば選手の関係者最大5名まで席予約されていたっけと安心した。


 選手専用のウオーミングアップ室に行ってみるとすでにリオが精神集中をしていた。自分も同じ場所の別の位置で精神統一すれば誰がいても気にならなかったかもしれないが、選手専用の部屋も用意されているのだからとそちらで平常心を心がけようとする。時間が迫るにつれて会場のボルテージが高まっていく。楽しみだと観客達が期待などを感じている内に試合まで30分切った。


 伝統のAコート開放。試合前でも最終ウオーミングアップに使う事が許されている。会場に行こうとメリアが選手控室に向かおうとしている最中に知らない美形の殿方に声をかけられた(別に美形はタイプじゃないが人を引きつける顔立ち、魅力を感じた)


「すいません、大会の選手の方でしょうか? わたくしはバトメット様に呼ばれたのでこちらに足を運んだ次第なのですが。ゲストルームを教えて頂けるかな」

 選手用控え室の向かいにある階段の説明に2階はVIPルーム、シミュレーション部屋、会議室などと書かれていた気がする自信はないが、確かこっちですと案内しようとした時、大先輩スリントックが通りかかったので任せた。

「あの方は確か……。すいません、お客様がいらしてますよ」

 メリアの呼びかけに気づいたスリントックが案内助かったといわんばかりにメリアの肩に手を置いて小さく笑う。

「……メリア感謝する……。では私について来て下さい」


 先程の美形の方に助かったというのを態度で表されたのでメリアも丁寧な対応で返した。


 そしてAコートに立つ。今大会から決勝戦以外数回利用されているが何か違う。

違う所がどこかと問われると、多分空気感の違い。大会中ずっと熱気はすごかったけど、観客によって作られる最後で最高の一戦を期待する雰囲気だろうか。立っているだけで肌を通して全体に伝わって来る。早めに来ておいて良かった、今の内に味わってなかったらきっと雰囲気に飲まれていただろうから。


「そろそろ試合時間になりそうだな。2人とも覚悟は出来てるか!?」

 審判の声が違うと思ったらセグではない。何故かマジックスが担当していた。

「俺より若いあいつ(セグ)に任せっきりだったからな。決勝位はベテランのおっさんがやってやろうという事だ」

急な審判交代。正当な判定が出来るのかとメリアはわずかな不安を感じたが、リオ先生があなたなら安心とばかりの行動をしているので審判経験も豊富なんだなと気持ちが安定する。

「わしのファイトのかけ声で試合を始めてくれ。だが今日は試合前に前座が有る、2人は選手用観客席へ。では極東よりお越しの踊り子殿、よろしく頼んだ」

 呼びかけに応じて美形の青年がコートに立つ。そして舞を披露し始めた。美形の軽やかな動きに男でさえ魅了され、相当な女性は心奪われた様に目を離せなくなる。


 青年の舞いは何と表現すれば良いだろうか。軽業師が旅芸人のダンスとは違う、似ている点はあるかもだが能や歌舞伎でもない。一番近いのは田楽や神楽の舞だろうか。メリアはそれを見て何かのヒントになるかもと思った。

「舞いの伝統者殿、濃厚な時間だった。ではそちらへ」

 マジックスが指差した方向にあるのはVIPルームだった。コート外にスリントックがいるので彼が案内を代わる。

「では……こちらへどうぞ」

 そうして美形の青年がVIPルームに入室したのを合図したかの様にマジックスが宣言した。

「双方構え! ファイト!!」


       ステージ変更

  場所 Aコート全体 変更箇所 二段ステージ

  特別ルール 最低3回は武器変更する事


 リオとメリアの2人ともまずはステージがどんな形になったのかを見て回った。実はお互い牽制しているので攻撃したいけど出来ずにいるが正確だったり。

 上段も下段もステージ床は絨毯じゅうたん!? 階段や扉は存在しているが、家が吹き抜けなのでジャンプで上へ、飛び降りで下に行けるというおかしな設計ステージだ。ステージのおかしさは考え様によっては利用出来るとも取れる。


・特別ルールの説明補足

 武器はありとあらゆる有名からマイナーまでの物が揃っている。基本的には右側端がリオ、左側端がメリアのメイン武器置きにとの事だがそれ以外は両端のどちらの武器も使う自由ありとか。



 ストックがほぼなくなった~(汗) そのため、来月の更新は未定にした方がいいかもです。残念ですが、2ヶ月後とかになる可能性あり。作者は出来るだけ書き続けて間に合わせたいですが先の展開につまったりするときついですから。

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