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第5話:『悔しい時には遠慮せず泣き叫べばスッキリするかもね』

どーも皆さん♪トオルです。いやー暑い!たいへんな猛暑です。

今日は休日です。休日は大体シンさんの所で家事をこなしつつものんびりするのが日課です。

そーゆーワケで事務所の階段を登ってます。

我らが『とある探偵事務所』は3階建てビルの最上階に位置し、事務所へ行くにはこの暗くて狭い階段を上がるしかないのです。


「シンさん。おはよーございます!」


事務所のドアを開け、にこやかに挨拶。やっぱり1日のスタートは心地好い挨拶でしょ!


「ォイーッス」

「ぉいーっす」


ホラ、シンさんだって一応返してくれました。




…2人?




「あ、アキホ!なんでココにいるんだよっ!」


シンさんと一緒にソファーでゴロゴロしてるのはボクの妹『アキホ』です。


「だってぇ〜暇なんだもぉん!」


てゆーか家族にもココのこと言ってないんだよ?


「そんな事よりなんでココ知ってるんだよっ!」


「おー、俺がお前ん家から連れてきた」


死ね誘拐犯!


「シンさん。どーゆうつもりですか?」


多分『暇潰し』とか言うんだろーな


「暇゜潰し」


ホラね…………『暇゜』ってなんだーーーッ!


「とにかく帰るぞ!父さんも母さんも心配してるからさ」


「心配?なんでー?」


当たり前だろ。娘がこんな全身真っ黒の探偵に連れ去られたら誰だって心配するわ


「あー。ちゃんと親には断ってきたから安心しなチャイナ」


親とも接触したのか3流親父ギャグ!


「キャハハ!『娘をよろしくお願いします』だってー」


ウチの親バカまるだしじゃん!


「…はぁ」


このアキホというヤツは、兄が言うのもなんだが頭のネジ数本抜けてます。では皆さん。『とある探偵事務所〜アキホがいる風景〜』をご覧下さい。


「おいガキ。トランプしようぜ」


仕事しろよ探偵


「いいよー。じゃぁ私が鬼ね!」


ハイ会話崩壊!


「鬼だけは譲れねぇな」


うわー話続いたよ。

てかジャンケン始めたよ。


「じゃ〜んけ〜ん」

「ポストハーベスト!」


ポストハーベスト?


あ、なんかアキホが勝ったみたい。シンさんが『中古テレビ』でアキホが『いかしたファンキー』を出したからアキホの勝ちなんだってさ。


「ちくしょぉぉぉッ!」


泣くほど悔しいか変態


「じゃあいくよー」


てかこの狭い事務所で鬼ごっこするのか


「革命っ」


大富豪始まってるー!しかも第1手から革命かよ!


「あ、UNO!」


どんなルールだ!


「ぐふふ…俺の勝ちだぁぁぁぁぁ!」


シンさんが何やら手札をテーブルに叩き付けた


…あー。『フルハウス』ね。うん、最終的にポーカーに落ち着いてよかったよ。


「甘いぜあんちゃん」


とか言いながらアキホが見せた手札はワンペア…。弱っ!


「テメェふざけんな!俺の勝ちだろーが」


おーおーキレとるキレとる


「おやおや、先程ワタクシが革命を行った事を忘れたのでちゅか?」


大人か子供かハッキリしろ。てか革命の効果続いてたのね。


「ちくしょぉぉぉぉぉぉっ!」


だから泣くな変態


「…」


急にアキホが黙った…


「アウトソーシングっ!」


はい?…ああ、座ったまま寝てるよこのコ。しかもつぶらな瞳全開だよ。寝言意味分かんないよ。



ボクはひとり泣き叫ぶシンさんを事務所に残し、両目全開の妹をおぶって帰りました。



「ムーアの法則っ!」

どんな夢だよ開眼少女。

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