表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/173

一度帰宅して

結構短めです。

とても短めです。

 とりあえず、これからのことを話そうかと思ったけれど、お互いに汗をかいていたし朝ごはんもまだだったので、連絡先だけ交換して一度解散することになった。


 風祭さんは夕方からバイトが、俺も夜には収録があるので、13時頃に俺がよく利用する喫茶店に集合することだけその場で決めた。

 しかし、その場で具体的に何を話すかは全然決めていない。


 さて、どうしようかねぇ……。


 マンションに帰宅してシャワーを頭から浴びながら考える。

 ぬるま湯がベタついた汗を流してくれて、徐々に頭がクリアになってきた。


 あの場ではああ言ったものの、俺が誰かに何かを教えた経験なんてあまりないし、そもそも一人芝居だとやれること限られるしな……。

 一応掛け合いになったら俺が相手をしたらいいっちゃいいんだけど、そもそもどの程度芝居ができるのか把握できてないし。

 今日見た感じだと、基礎すらまだまだ覚束ないような気はする。

 あとそれに練習場所とか時間とか頻度とかの問題もあるよな。

 放課後にスタジオを借りてやるのが一番だとは思うけれど、彼女はバイトしてるらしいし、俺も仕事がある場合があるからなぁ。

 事務所からスケジュールを融通きかせてもらっているとはいえ、平日の放課後はなんだかんだ忙しいし。

 まあ、そこは今日話し合って決めるか。


 シャワーを止めて、脱衣所に置いてあるバスタオルをとって身体を拭く。


 んー、もうちょい筋肉つけないとなー。

 

 脱衣所に設置されている洗面台についている鏡に映る上半身は、程よく引き締まった肉体ではあるけれど、それでも男としてもうちょっとバキバキとした筋肉が欲しくなってしまう。

 近くで凄い肉体をしているやつを知っているから尚更に。

 

 龍は結構本格的にアスリートみたいなトレーニングしてるし、キャラ的にも似合っているので納得ではあるけどさ。

 そもそも龍とは違って俺の需要的にはどうなのか……という問題もあるし、俺自身、あまり筋肉が付きやすい体質ではないので、高望みはできないのがもどかしい……。


 ドライヤーで髪を乾かし、オーバーサイズの黒のTシャツと学校で掛けている眼鏡とは違う伊達メガネを掛ける。


 わざわざコンタクトを外して、夜にまた付けるのも勿体ないしな。

 これが2weekなら外してもいいけど1dayだし。

 節約できるところは節約しないとな。


 そしてデニムを履いていつでも外出できる準備を済ませる。

 朝ごはんは今日帰宅する途中でコンビニで買ったおにぎりとサラダで済ませた。


 んー、家を出るまでまだ時間はあるな……。

 あ、そうだ、どうせなら……。

 

 時間を見て余裕があることを確認し、俺は自室に入ってクローゼットを開けてとあるものを引っ張り出した。

 最近はずっと見てなかったそれを一つ一つ確認し、今日必要なものを仕分けしていく。

 時折懐かしさに手を止めながら……。

ゆったりとした服っていいよね……。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ