僕の初恋の相手は男の子だった、でも次生まれ変わったら恋人になれた。
【僕の初恋の相手は男の子だった。】
・・・まさか!?
初恋の相手が“男の子”なんて誰にも言えない。
僕が好きになった男の子は、凄く美形で背もスラッとして
他の男の子から見ても、カッコイイと思うほどステキな男の子だった。
でも? 僕のように彼を好きになる男の子はいないのだろう。
キレイな顔でスラッとした体形でも、“相手は男の子だ!”
男の子が男の子を好きになる事はないと思う。
それでも、僕は彼を好きになってしまった。
僕はこの気持ちを、誰にも言わないように自分だけの心に締まって
いようと考えていた。
でも? 彼は僕の心の中まで分かっていたようだ。
それが分かったのは? 彼が僕を放課後、皆が帰った教室で待って
いるように言った事からはじまる。
『ごめんね、放課後に教室に君だけ残して。』
『・・・ううん、いいんだよ。』
『話って言うのは? “君は僕の事好きなの?”』
『えぇ!?』
『図星なんだね!』
『・・・い、いや? そういう訳じゃないんだけど...。』
『君は否定もしない! 僕も君の事が気になってるんだ。』
『ホント!?』
『うん! 僕も君が好きだよ』
『・・・・・・』
『でも? この時代では僕たちは結ばれない! だから生まれ変わったら
僕と一緒になってくれる?』
『もちろん! 僕も君と結ばれたいからね!』
『ありがとう。』
『僕の方こそ、ありがとう!』
『うん!』
・・・不思議だな、僕と彼は同じ気持ちだった。
しかも? 僕の気持ちを分かってくれていた。
やっぱり彼は僕の運命の人なんだ!
あの時の僕は、そう想っていた。
・・・でも? 僕たちは学校の遠足でバスが山道の曲道で曲がり切れず
崖に落ちて皆亡くなってしまった。
【運転手さん、ガイドさん、担任の先生、クラス26名の生徒皆。】
僕も彼も皆、亡くなってしまった。
僕たちは、この世に肉体を置いてサヨナラしてから魂だけ天に昇っていく。
*
・・・事故があってから、15年後。
僕と彼は、また出逢う事になる。
僕は現在13歳の男の子だ、彼は14歳の女の子になった。
中学で彼女と出逢う。
一学年上の彼女と学校ですれ違った時に、僕は一瞬で
過去の僕たちの事を思い出した。
彼女も、僕と同じように思い出していたのかもしれない。
それが分かったのは? 彼女が僕を放課後、彼女の教室で
待っているように言ったからだ。
この感覚もよく憶えている、昔の僕の遠い記憶。
あの時も、彼は僕を放課後、教室で待つように言った。
そして、彼女が教室にやって来る。
『ごめんね、放課後に教室に君だけ残して。』
『・・・ううん、いいんだよ。』
『以前にも、こんな事があったね。』
『そうだったね』
『話って言うのは? “君は僕の事好きなの?”』
『そんなの知ってるでしょ。』
『そうね! 私が図星だって言った事も知ってる。』
『あの時の僕は動揺してて、“そういう訳じゃないとか言ったと思う”』
『“君は否定もしない! 僕も君の事が気になってたんだ。”今のぼくは
“私”になったよ、不思議だね!』
『うん、不思議だよな~』
『じゃあー最後に言って!』
『えぇ!?』
『その後、君は私にあの時なんて言ったの?』
『・・・僕も君が好きだよ。』
『私たちは、生まれ変わったわ! 今度はやっと付き合えるのね!』
『あの時の僕は、頭がおかしくなったのかと思っていたんだよ』
『私もよ! 男の子同士で好きなんておかしいと想ったものだわ』
『やっと僕たちは、“結ばれるんだね”』
『そうね、ずっと待ち望んでいた日が来たわ』
『ありがとう。』
『僕の方こそ、ありがとう!』
・・・僕はそう言って、彼女にキスをした。
彼女もずっと僕からキスをしてくれるのを待っていてくれたと
言ってくれた。
僕たちの出逢いは? 長く不思議な巡り合わせの出逢いだった。
最初に出逢った彼とは結ばれないと感じていた。
でも今の僕たちなら、必ず結ばれると信じている。
彼女への好きな気持ちはあの時の僕も今の僕も変わらない!
これからの僕も、彼女を好きでい続ける自信があるから
ずっとね。
最後までお読みいただきありがとうございます。




