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そんな時間が経つのも早いものでお姉ちゃん達夫婦と子供たちが家に来た。

店を閉める訳にいかないのでアインスのお店にはお姉ちゃんのお舅さんやお姑さんが残って営業している。

お弟子さんもいるので大丈夫だと薬屋さんのお婆ちゃんは言っていた。

久しぶりに会ったお姉ちゃんに何度も手紙を出しておいたおかげで怒られなかったが

「心配はしてたよ。でもカイトがいるから大丈夫とは思っていた。」と言われた。

2人で勝手に出て行った事を謝った。

その後にお姉ちゃんに私とカイトは婚約の手続きをしたので2年後には結婚する事を2人で話しあって決めたと伝えた。

お兄ちゃんは薬屋さんのお婆ちゃんやWお姉ちゃん達に勝手すぎると叱られて

「Aランク冒険者となって甲斐性をみせる。」と言って護衛依頼や少し離れた所にあるダンジョンにも行っているらしいと聞いた。反省したかわからないけど頑張っているらしい。

薬屋さんのお婆ちゃんが主になっての実技の研修で作業の効率化や製作時間を計って改善点を考える。

より良い物を作る努力でスキルやランクが上がると説明したらしい。

今回の研修でも前回の講演会でも黒髪の薬師の神さまとか薬師の女神様とかいう存在はいない。

ただの噂でありもしないことだ。

人が求める英雄と同じで作られたものだという事を言って薬屋さんのお婆ちゃんが実際にどの位の速さで薬を作れるかを見せて同じことが理論上できる説明もしてくれた。

「皆が努力し改善する。個々ではなく今日のように皆がお互いに情報を共有して己を高めていけばできることは増えるのじゃ。」と言ってたそうです。

私は研修の間はお姉ちゃんの子供達と遊んで過ごした。

小さい子と遊ぶのは大変だったが楽しい発見も有りおもしろかった。

私と似ているところを見つけると嬉しいような照れくさい。微笑ましい感じかな。

義兄は優しい人でお姉ちゃんを労っているように見えた。

夫婦でたまにはお茶でもして来たらと言ったら照れていた。

お姉ちゃんもスイーツ好きだよ。でも作るのはダメな人と教えておいた。

私もカイトもいろいろご心配をおかけしたこと、お婆ちゃんにも協力してもらったこと、商業ギルドで仕事を紹介してもらったことなんて話して感謝した。もちろんお礼も伝えました。

あっ、義兄は滞在中にお姉ちゃんと2人でお茶に行ったみたい。

研修も無事に終わりお姉ちゃんの旦那さんのスキルのランクも上がった。

研修参加者にはそういう人が少しはいたようだ。

なぜかお姉ちゃんの上の子3才なのに私と一緒にやりたがるので試してみると傷薬を作れているなんて事もあったりとびっくりする事もあったけど賑やかな時間も終わりを告げたのです。

「エマとカイトがいる所が私の実家と感じる場所だと思う。懐かしい味を覚えていてくれて嬉しかった。子供達と遊んでくれてありがとう。又、会おうね。お兄ちゃんなんかほかっといてさっさと結婚して私を安心させなさい。」と言ってからお姉ちゃん達家族はみんな馬車で帰った。

お姉ちゃんがちょっと泣いていたようにも見えたがそれは言わない約束です。

私も馬車が見えなくなるまで手を振って泣いてました。カイトが頭を撫でてくれた。

この町では相変わらず私は髪の色を落として商業ギルドの仕事を受けて定期的に薬屋さんに納品をしていた。

カイトが納品を代わってしてくれる日もあってそういう時はカイトの好きなおかずを作って一緒にゆったりした時間を過ごす。

たまに冒険者として2人で討伐依頼も積極的に参加した。

町から1日とかからずに行ける所で森が近いので野営訓練も兼ねて行くけどカイトの距離が近い。

カイトも冒険者の仕事が順調でもう少しでAランクに手が届くと言っていたがランクの昇格試験のタイミングが合わないのでしばらくは見送ると言っていたので病気やお休みした時用に予備の納品分を用意してた。

カイトが冒険者ギルドで昇格試験でお出かけする事に備えての在庫もたくさん用意しておいた。

更に保険でアインスにもカイトが昇格試験を受けに行っている時の納品を代わってもらえるように頼んだ。

これが備え有ればというやつでしょう。

ツヴァイの薬屋さんにも出かける予定があるのでしばらくの間だけ在庫を持って欲しいと伝えて納品のペースを変えてもらった。

更に同じように商業ギルドの方にも出かける予定があるので納品用の在庫を置いて欲しいとお願いした。

「倉庫という名目でその期間は部屋を貸しますよ。こちらで管理してそれを薬屋さんに納品致します。」

倉庫に薬屋さんへの納品をギルドに保管という事にしてもらった。量が多いのでギルドの職員に心配されたが

「アインスの薬屋さんから仕入れて持って来てもらいます。」と私は言った。

実際にいくつかの商品をアインスの薬屋さんから商業ギルドの倉庫に入れてもらうように手配してカイトの昇格試験に行けるようにした。

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