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私とカイトは薬屋さんのお婆ちゃんの研修の練習として滞在中の朝は一緒に薬作りをしている。

その後に一緒に朝食を取り、食後に3人で採取に行って薬草を取って材料を増やしています。

その時に薬草の知識も勉強します。

場所が変わると見かけない物もあるので大事です。

採取する場所が町の外で危険なので護衛依頼を出してます。

薬屋さんのお婆ちゃんの護衛にはカイトがついています。

納品する商品ができたのでツヴァイの商品を卸す薬屋さんにも納品がてらみんなで行ってご挨拶に行きました。薬屋さんのお婆ちゃんが

「わたしゃの孫夫婦じゃ。商売の経験を積ませたくてお試しでしばらく厄介になる。わたしゃの孫達は優秀でみんな薬は作れる。ランクの差があるけどポーションが作れる子も何人かおるんじゃ。だから追加注文してくれても大丈夫じゃ。急ぎは無理じゃがランクの高い物はわたしゃが送って納品するから期日は余裕が欲しいんじゃが相談してくれたら対応する。」と言って売り込んだ。

ツヴァイの薬屋さんが

「お噂はかねがね聞いております。確かお孫さんでしたか。お店の方で黒髪の薬師の神様がいらっしゃるんですよね。お店の方は安泰ですよね。」と羨ましそうに言ったので

「その薬師の神さまとか女神さまとかいう噂じゃが、本当の事じゃないんじゃ。あれは1人の薬師の功績じゃないんだが噂だけ大きく出回って困っておるんじゃ。もしその話が出たら悪いが否定してくれんかね。孫達がみんなで作って納品していた物が噂だからか1人で全部作ったとかになって困っておるんじゃ。実際に今日連れて来た黒髪の子は薬師でもないんじゃ。孫の旦那で冒険者じゃ。本当に噂なんて当てにならないもんじゃ。」と薬屋さんのお婆ちゃんは噂を否定してくれた。

「あんたには孫が世話になるじゃ。今度の研修にはスキルやランクを上げたい身内を連れてくるんじゃ。実技の練習があるからいつも使う道具も持って来るんじゃ。ここだけの話だがわたしゃには育成のスキルがあるんじゃ。これはちゃんと調べて来たから本当じゃ。わたしゃは薬関係とポーション作りしか教えてあげれないが研修に参加するんじゃ。あんたんとこの弟子や身内に教えてやれるから運が良かったらスキルかランクが育成されるんじゃ。時間も限りがあるし、運もあるから連れてくるだけは連れてくるじゃな。」と言った。

みんなでツヴァイの薬屋さんを出てから私は気になって聞いてみた。

「さっきのスキルの話だけど大丈夫なの。」薬屋さんのお婆ちゃんは

「本当じゃ、詳しくは家に戻ってからにしようかね。」と言って家に帰る事になった。

薬屋さんのお婆ちゃんには「育成スキル小」というのがついていて子供や孫に恵まれたからそういう子供達の成長する育成だと思っていたが私やお姉ちゃんに薬師として教えてみてスキルや技術などを教える事についての育成じゃないかと考えてポーションを勉強してから弟子を増やして確認したらスキルや技術を身につける能力に違いがあり解ったそうだ。

私やお姉ちゃんは3年で薬師のスキルが取れたけど普通は他の人でこんなに早く取れない。

薬屋さんのお婆ちゃんが教えた新しいお弟子さんやお婆ちゃんの孫とか血筋に関係なく3年ぐらいでスキルが出てくることがわかったそうだ。

「エマ、おまえ自身のスキルはしばらく鑑定してないでおくんじゃ。わたしゃはもうお婆ちゃんだからいいがエマはスキルが欲しい人に囲われるなんて事になるとお婆ちゃんも悲しいし、エマの幸せの為に準備したことが無駄になるんじゃ。商人として商業ギルドの仕事をして店を出せば他の人に仕入れなどの売り買いなんて分からんからどうでもなるんじゃ。子供ができて落ち着いたら安心できるかね。カイト、エマの事頼んだよ。」

と言われた。

薬屋さんのお婆ちゃんと3人で薬を作って採取に行った。

2人で家の用事を一緒にするのは楽しかった。

私、よく考えるとお姉ちゃんと一緒にいる事が多くて子供の頃にお母さんとこういう時間があまりなかったみたい。本当のお婆ちゃんみたいになんでも教わった。

洗濯でもお料理でもちょっとしたコツがあってそれを教えてくれるからいつもより効率よく進む。

ちょっとした新しい事を学べた楽しい時間だった。

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