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のんびりとお婆ちゃんからの連絡を待って間には観光デートをして過ごした。
ある日、宿屋の定員さんに
「お2人は本当に仲でいいですね。いつも手を繋いでいて、新婚旅行なんですか?」と聞かれてからカイトが張り切って観光デートしてお土産も買ってます。
お土産屋さんの定員さんにも同じような事を言われて私も頷いたからね。
働かないでこんなにのんびりすることがなかったので私は最初は馴染めなかったけど今ではしっかり楽しんでいます。
薬屋さんのお婆ちゃんから連絡が来ました。手紙の中に依頼書もあった。
ツヴァイの町で研修が決まったのでその時にお姉ちゃんを連れて来てくれるそうだ。
依頼はツヴァイで貸家を借りてお姉ちゃん達家族のお出迎えの準備をします。
ツヴァイには商業ギルドにお婆ちゃんの手紙を見せて商業ギルドを通した依頼とした仕事を受けた。
薬屋さんのお婆ちゃんからもギルドに連絡を入れておいたようで希望の条件、家に用意して欲しい物などがギルドの方にもわかるようになっていた。
準備をしていると薬屋さんのお婆ちゃんは研修より先行して2週間も早くやって来てギルドの依頼完了報告後に薬屋さんのお婆ちゃんのお店の薬で今までツヴァイに卸す分全部を私が間に入り私からツヴァイに卸す依頼にしてくれた。
この依頼も商業ギルド経由で商業ギルドを挟む事で商業ギルドにお金を払うがギルドランクも上がるようにしてくれた。お取引価格がギルドとの信頼関係に影響するし何かの時には間に入って助けてもらえるからサービス料だよね。
「商業ギルドを通すことで依頼として納品をこなしてランクを上げて孫が将来お店を出せるようにしようと思う。」と薬屋さんのお婆ちゃんは商業ギルドで言っていた。
商業ギルドの職員の人が心配そうに
「こんなにたくさんお一人で準備できるのですか。」と言った。
薬屋さんのお婆ちゃんははっきりと
「無理じゃな。それに今回はわたしゃが持ち込んだ商品もあるから納品は大丈夫じゃ。妙な噂があるがあれは1人でできる功績じゃない。わたしゃの店でもこの子達孫夫婦と他の孫達が力を合わせてあの時は乗り切ったんじゃが噂だけが大きくなって困っておるんじゃ。」と言ってギルドの職員の人に困ったような顔をした。
「まずは依頼だが、商売だから足りん分はそこの旦那がよそで仕入れてくるなりわたしゃの店で買ってでも納品するよ。この子はわたしゃの孫だから商売の経験が積ませたいんだ。ここのギルドなら信用ができるからヘタな取引もないだろう。足りん時にはギルドで相談にも乗ってもらえるだろう。そこの孫の旦那が来るから覚えておくんじゃよ。わたしゃの店も孫の店も取引の方をよろしく頼むよ。」と薬屋さんのお婆ちゃんが頼んでくれた。
「こちらも商売ですから相談に乗りますよ。支払いもそちらのお店で保証していただけるならいくらでも大丈夫ですよ。」商業ギルドの職員の人は言った。
薬屋さんのお婆ちゃんは考えるそぶりも見せずに
「際限なく保証は出来ないからそこはちょっと口約束できんから書類を残しておこうかね。保証人の補償額の書類を出すんじゃ。早速書いておくよ。備考欄に上限が来たら連絡を入れてくれるように頼んでもいいかね。借金を早急に清算する為にも連絡を頼むんじゃ。こちらのギルドも取りこぼしは困るだろうしお互いに傷が大きくないように手は打ちたいじゃろう。」と薬屋さんのお婆ちゃんは書類の備考欄を書いた。
今回担当した人が基本専属で相談に乗ってくれると言うので私はサシェの詰め物を出して商品の説明をして賄賂として渡した。
「こちらも販売されたらいかがですか。ギルドではチップや賄賂はいただけないのでサンプルとしていただきます。モニターとしてのレポートはご希望の場合のみお渡ししてます。」と真面目に返事をされた。
「この中のお花で手に入れにくい物があるので商品化は難しいですね。でも他の類似品と比べてもらうと違いがわかりますよ。」と笑って答えておいた。
ギルドの人は違いが気になったようで使ってある布や中のお花や香りを確認している。
「一般的な家庭用ではなく販売用の商品レベルと思うのですが詳しい違いがちょっとわからないですね。」と言った。
「この商品を類似品と比べて使わないとわからないですよ。何日かしてやっとこの商品の良さが実感できるのですから。」と私は言った。カイトも頷いていた。