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邂逅

「じゃあ。今から教員塔に向かうからここで待機していてくれ。じゃあカインさん行きましょう」


「おうよ。カイトってのがどんなやつが知らんがボッコボコにすれば良いんだよな」


 カインさんが保存の鏡で記憶を保存したのはカイトに会う前なので知らないのは当たり前だ。


 だが今度こそここでアイツを捕獲する。これ以上俺の村みたいな被害を出すわけには行かないからな。


「ノータ、ゲートを」


「任せるのじゃ」


 ノータが軽々とゲートを作り出したがゲートは一度訪れは場所に門を開く魔法。今の状況なら俺でも開けたことを失念していた。


 ゲートから出ると教員塔の目の前だった。森の方ではいろいろな魔法が飛び交っているのが見える。ちょうどクラス対抗戦の真っ最中だろう。


「主様よ。まだ教員塔はダンジョン化していないぞ?」


 ノータが警戒心を一切持つことも無く教員塔の扉を開けた。中は俺が知っている教員塔の内部でありダンジョン化はしていなかった。


「本当だな。じゃあさっさと屋上まで登るか」


 俺とノータそしてディーネは教員塔に入った。だがカインさんは惚けて教員等を眺めている。


「どうしたんですか? カインさん」


「いや、時間が戻ったってのは分かっていたけどな。あんなにボロボロだった学校が新品みたいになってるのを見ると改めてすごいなって思っただけさ。よし、すまねぇな。先に進もう」


 カインさんが剣を構えて教員塔に侵入した。……なんだろう。正しい行いをしている筈なのに旗から見たらただの強盗にしか見えないんだけど。


「おい、エルビス。何してる剣を持て、煉獄の門を開こうとしている奴がいるんだろ。警戒しておけ」


「は、はい!」


 俺は腰に差していた剣を抜き構えた。そのまま階段を何段も登り最上階に来た。前の時間で来たときと同じ様に2つ部屋があり、校長室が少し開いている。


「いくぞ。準備しておけ」


「はい。ディーネとノータは姿を消しておいてくれ」


「分かったのじゃ。後は任せるとしよう」


「分かりました。あのいけ好かない糞男をボコボコにしてくださいね!」


 そう言ってノータとディーネは消えていった。


 カインさんが合図を出した瞬間、俺とカインさんは部屋に飛び込んだ。部屋の真ん中の魔法陣には儀式中のカイトがいた。


「おや、もう気が付かれたか。早いもんだ。まだ何もしていないのに」


「うるせぇ! お前の計画はとっくに割れてるんだよ。大人しく捕まりやがれ!」


 カインさんがそう言ってカイトに剣を振った。カイトはそれを軽く避けた。


「随分乱暴な人だね。もうバレてしまった以上ここで何かをするつもりはないのに。そうだ。あの君の幼馴染あの子は何処に行ったんだい? 死んだか?」


「死ぬわけ無いだろ! シルヴィは安全なところに置いてきたよ」


「そうか。それは良かった。ところで君は彼女の真の姿に気がついているのかい? それとも気が付かずに一緒にいるのかい?」


「何の話だ。シルヴィは普通の女の子だろうが」


「そうか。気が付いていないのか。ならまぁ良い。近いうちに彼女を借りることにするよ。僕の計画に必要なんだ」


 そのまま立ち去ろうとするカイトの前にカインさんが立ちふさがった


「おいおい、話は終わっていないぞ。煉獄の門を開こうとしたお前は立派な犯罪者だ。ここでお縄について貰う」


「なんだ、邪魔くさいな」


 そう言ってカイトはカインさんに回し蹴りを食らわせた。そしてそのままカインさんは壁に激突した。


「物事を1辺しか見ずに善悪を判断するなんて愚の骨頂だよ。どうだい、エルビスくん僕と一緒に来てみないか? 判断はそれからでも遅くないだろう?」


 カイトが不吉な笑みを浮かべながら俺にそう言った。


「仮にお前のその行動に真っ当な理由があったとしても人を大量の人を傷つけるお前の行為は容認できない」


「それが1辺しか見ていないと言っているんだ。まぁ良い。分かり合うことなんて出来ないだろうからな。僕はここで消えさせてもらうよ。お土産は地上に置いておくからよろしく」


 そう言ってカイトは煙のように消えた。その瞬間地面が、いや、塔全体が激しく揺れた。そして天井や壁に大きな亀裂が入り始めた。


「な、何だ。おい。このままだと塔が崩壊するぞ。エルビス飛び降りろ!」


『斬撃波:闇』


 俺は校長室の壁に大きな穴を開けそのまま塔の最上階から俺とカインさんは飛び降りた。


『『飛翔』』


 俺とカインさんは地面衝突一歩手前で飛行魔法の詠唱を終え空に舞った。そのまま塔を見ると4~5メートルを超える巨大な魔物がいた。


「な、何だあれ」


「やべーな。ダークオーガだ。エルビス少し高度をあげるぞ」


 そう言ってカインさんが空高く飛翔魔法で飛んだ。俺もそれに続いて空へ飛び上がった。


「見ろあいつを」


 カインさんがダークオーガを指差した。


「はい見てます。止めなくて良いんですか?」


「少し待て。あいつはダークオーガ、通常体のダークオーガの戦闘能力はドラゴンと同等らしい。だがあいつは黒魔種だろ。戦闘能力は計り知れないぞ」


 カインさんの説明に何の脅威も感じない。俺は神話の魔物を数々屠ってきた。それに比べたらそこら辺に湧いてくる魔物の一匹や二匹余裕だろう。


「大丈夫じゃないですか? 心配ならここから魔法を飛ばして死滅させます」


「話は最後まで聞け。あいつの厄介なところは魔法に対しての完全な耐性を持っているというところだ」


「……それは、やばいですね」


「だろ。つまり剣や鈍器で叩いて倒さなくちゃいけないんだ」


 カインさんがそう言った瞬間ダークオーガがこちらを見た。ものすごい眼圧だ。


 そんな呑気なことを考えて文字通り高みの見物をしながら倒し方を模索しているとダークオーガが地面を強く蹴り百メートル以上ジャンプしてきた。


 気が付いた時には俺の目の前にダークオーガがいた。


「GAAAAAAAAAAAAAAAAAA」


 ダークオーガの巨大な拳が俺の体に直撃した。そのまま血を吹き出しながら俺はありえないくらいの距離まで吹き飛ばされた。


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