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一方その頃シルヴィ2


 玄関から誰か走って来る。シルヴィの訳がない、なぜならシルヴィは今グレワール魔術学校に通っているからだ。


 侵入者には制裁を加えなければ、俺は手に護衛用の木の棒を持った。そして犯人が俺の部屋に来た瞬間、俺は手に持った棒を振り下ろした。


「あ“だ、い、痛いお、お父さん」


 シルヴィが震えた声で俺のことを見ている。なぜシルヴィがここにいるんだ!



 私は、父ゼオンの机を思いっきり叩く。ここでいつもみたいなふんわりした、頼み方をすれば断られるかもしれない。今、私が使いたいのは貴族の権力なのだ。父親の完全なサポートがいる。


「お、おおどうした? シルヴィ? その高圧的な態度また。エルビス絡みの話か?」


 お父さんも大分分かる人になってきた。私は父の質問に頷いて答える。


「はぁ、今度はなんだ? そう言えば、黒魔種バジリスク討伐をサリナール魔術学校の生徒がしたって情報が出回ってたな。まさかエルビスと違う学校に言っていたとかそんな事無いよな? てっきり俺はシルヴィとエルビスが毎日イチャコラしてるもんかと……」


 父のその妄想が私の虎の尾を踏んだ。私だって、できるならしてたもん! でもエルビスの手紙が半年間もこなくてどこに行ったかわからなかったんだもん。


「じゃあ、なんだ? ……まさか転校したいのか?」


「うん、男爵家とは言えそれくらいできるでしょ? お願いお父さん」


 父は大きくため息を付いた。


「はぁ、こういうときだけかわいこぶりやがって、いやかわいいんだけどな。それをいつもやってくれれば……」


「私が冷たいのはお父さんだけだよ?」


 父が暗い顔をして机に顔面を打ち付け始めた。私の反抗期が始まってしばらくして、よく見るようになった謎の行動の一つだ。


「じゃあ、お父さんよろしくね! 私準備してくるからザークの街を一周りして色々買ってくる」



 シルヴィが部屋から出ていった。俺は重い気持ちで手紙を二通書き始めた。

 一通は、グレワール魔術学校にもう一通は、サリナール魔術学校に送る。ちゃんと手紙を送らないと……転入届だから少々めんどくさいだろうが、やらないと俺が殺されるからな……



 私は、街に歩き始めた。この街には6年ほど住んでいた。この町並みにももう慣れたモノだ。

 サリナール魔術学校には、学校専用のローブがある。大体どこの街にも魔術学校のローブを売っている店が一軒くらいある。


 私はそこに向かいその日のうちに準備を終えた。3日後あまりにも早い速度でサリナール魔術学校からの返信が来た。是非迎えてくれるとかいてあった。一応試験という形のものがあるらしい。


 実際に向かってみると試験会場にはごついおじさんがいた。


「来たか……なんか転入生が来るとかでいきなり呼び出されて困ったぜ……俺が試験官のカインだ。取り敢えず、俺に攻撃を加えたら合格だ。一応この後も試験があるからよろしくな」


 カインさんとやらが私に剣を向ける。私は、エルビスの使っていた龍魔法をこのおじさんに使うことにした。このおじさんの出すオーラが半端なかったから本気を出すことにした。


 一発魔法を撃って驚いた。試験会場は吹き飛び奥の森も一部消し飛んだ。森の方から悲鳴が聞こえる。どうやら何かやっていたようだ。


「お、お前さんもしかして……エルビスと何か関係があったりするのか?」


「エルビスを知ってるの?」


「はぁやっぱりあいつの知り合いか……そんなバケモノみたいな威力の魔法を試験会場でぶっ放すやつなんてそうそういないからな」


 どうやらエルビスと同じ行動を取っていたらしい。それはエルビスがここで試験を受けたという間違いない証拠であり、私の目論見は成功したのだ。


「あ~お前さんもう帰っていいぞ。多分問題無いぞ。合格だ。エルビスと同じ魔法を使う時点で確定だ。エルビスも同じ扱いを受けていたしな。だがお前さんは2級生徒だと思うぞ?転入生が一級生徒なんかになったら不満も出るだろうしな」


 そう言ってそのままサリナール魔術学校を追い出された。エルビスをひと目でいいから見たかったんだけどな……


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