面倒な客2
死んだ時、復活する場所はランダムとなっております
(*´-`)
さぁて、外に出たわけだけど…
相手の獲物がよぉ解らん。
変なお飾りの付きの剣だが、どんなカラクリがある事やら。
それと相手の能力だよなぁ。
相手の動きを見てから判断するしかないよな…
今日は何回で済むことやら。
「言われた通り外へ出たわけだけど、誤ってあんたの首ハネても怨むなよ?」
「そんな事じゃ怒らんさ。むしろ殺す気じゃなきゃ、勝てないからな。殺しに来い」
「ホントにいいのか?殺っちゃうよ?」
「なぁにビビってんだ。あ、地図はレジの下の棚ん中に入れといた。これで心置き無く殺せるだろ?」
「クソが…舐めやがって…っ!」
言うが同時に相手はこちらの目の前に佇んでいた。
そして相手を捉えていたはずの俺の目は上を向いていた。
やっぱ慣れないなこの感覚は。
今回は、何回で済むのだろうか。
「…ふっ…口程にも無いな。さて、取りに行かせてもらうとするか。この世界が俺を待ってるんだ、救って英雄になってチヤホヤされて…グフフ」
「妄想するにゃ、ちとばかし早いんじゃないか?」
「なっ…いや、確かに死んで…」
いやぁ、そりゃ混乱もするよねぇ。
今切った奴が後ろにひょっこり現れたんだもの。すぐ隣には血を吹く死体が落ちてるときたもんだ。
あ、この試合はどうやって終わらせようか…
相手の能力は大雑把にだけど把握出来た…いやまだ他に能力持ってたり、刀に能力付いてるかもだけど。
面倒だなぁ…
「言ったろ?殺す気じゃなきゃ勝てないって、だからあk…」
「死なないんだったら何度でも殺してやる!!」
そうだ、こいつに話を最後まで聞いてくれるようにしてやろうとしてたんだ。
「あっ…」
今度はいつの間にか目の前に現れた自分の身体を最後に新しく復活した。
今更だがこいつ…人を殺す事に躊躇いが無いな。
前世で人殺しに慣れてるか、ゲーム感覚なのか…もしかして俺を人として見てないかもしれん。
こいつを中に入れていいものか…
いや、それを判断するのは俺じゃ無いからなぁ。
「そいじゃ、始めるか…Code2硝子の心」
手元にガラスの剣を生成する。
中には一切の曇りが無い透き通った剣。
剣先は丸く、まるで…いや玩具そのものと言って良いだろう。
こいつがちゃんと当たってくれりゃ良いんだが…
「何だ?何か始めたと思ったらオモチャなんて取り出して…っ!」
駄弁ってる間に、距離を詰め大きく上に振り被らせて貰った。後は振り下ろすだけだ。
「そんなノロイ大振り…当たるかよっ!」
簡単に横に避けられてしまったが…
こ れ で い い
振り下ろした剣は地面に当たり、辺り一面にガラスの破片が散らばった。
あ、上から叩きつけてそんな横に広がらないだろうと思う人もいるだろうけど魔法の力で横に広く散らばるようになってるんだよ。
便利だね、魔法の力。
「なんだよ…ビビらせやがって…死ねっ!」
相手が剣を振りかざして斬りかかって来る。
勿論、言われなくても元より死ぬつもりだ。
先程作ったものと同じガラスの破片を自らの心臓の隣に創造する。
相手が地面を踏んだ瞬間ー
自分の心臓と相手の足から紅いガラスの花が咲いた
「ーーーっ?!痛てぇ!何だよ、何なんだよ!!何だよ、これ?!」
花と言って良いものか…咲き誇る瞬間は正に花のそれであるが、見た目は透明な金平糖。やっぱ花は言い過ぎたかな。
いやぁにしてもいい感じにテンパってくれてるねぇ。
穴が空いてるから簡単に血は止まらない。
足に怪我をしたから簡単には動けない。
「そこ、足元に注意してくれよ?少し遅かったかな?」
「クソが…っ…クソがァァァァァァァ!!」
相手は剣も使わずに一瞬にして俺をバラバラにした。
まぁ、予想はしてたけど。
また死んだ後好都合な事に少し遠い所で復活した。
ならここで…
「Code6…ふたごの星」
よし、手元にちゃんと2つのカプセルが出来た。
1つは俺が飲んで…
次にあいつの所へテレポート!