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荒川凌平の凄み

ユースのグラウンドではゲーム形式の紅白戦が行われていた。


「八代君。こちら月刊クラッキの愛原さん。荒川の取材に来られてるから、対応してあげて」


グラウンド内に入ると、光山はセンターライン近くからコート全体を覗き見るスタッフに声をかけ呼びつけると、私を紹介した。


「ああ。昨日言ってた取材ですね?」


呼ばれたスタッフは、言われて思い出すように納得した表情を浮かべ私達の方へと寄ってくる。


「はじめまして。神戸アラベリオスユースの監督をしています。八代と言います。」


はじめましてと八代は握手を求めてきたが、私は八代の事を知っていた。

八代 晃。昨年度まで神戸アラベリオスでレギュラーミッドフィルダーとしてプレーしていた元プロ選手である。

一度、試合後にインタビューしたことがあり、私ははっきりと覚えていたが、向こうは忘れてしまっているようだ。


「こんにちは。今日はよろしくお願いします。実は八代さんが現役時代に一度インタビューさせて頂いたことがあります」


「いや、本当ですか?失礼しました。……いやー恥ずかしいな」


私の事は思い出せないようだが、八代もまんざらではない様子だ。

取材対象のチームの監督といい関係を築くことも取材していく上では大切な事なのだ。

ここに嫌われてしまうと、やれ、試合だから、練習があるから、ミーティングがと、取材を切り上げられてしまうこともよくある。時には取材対象に迷惑が掛かってしまう事になる事も有り得るので、取材対象の周囲との関係には人一倍気を使わなくてはならない。

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