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異世界コンビニ、ネコ耳おっさん繁盛記! ハードモードな異世界で、目指せっ! コンビニパワーで、皆でハッピーもふもふスローライフ?  作者: MITT
幕間3

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閑話休題「テンチョー密着24時!」⑯

「ハッ、そこそこ場数踏んでたみたいだけど、ひと睨みでこれじゃ、話にもならないわ……。テンチョーちゃんは、どうなのかしら? まだオイタを続けるつもり?」


「うにゃーっ! こ、これじゃ、テンチョーのヒロインっぽく御主人様に助けてもらう計画が台無しにゃのだーっ! こらぁ、和歌子……空気くらい読むにゃー! お前がめちゃくちゃ強いのは知ってるけど、余計な手出しはしないんじゃなかったのかーっ!」


「ごめんね。そろそろいい加減、見てらんなくなってさ……。さすがに、お客さんを巻き込んで、こんな爆弾強盗に手を貸すとかそりゃないでしょ。テンチョーちゃんもオーナー困らせるような事しちゃ駄目。あんまり聞き分けないようだと、テンチョーちゃんにもお仕置きしちゃうわよ? とにかく、もうお開きにしましょう……ね?」


「うにゃーっ! テンチョーだって怒る時は怒るんだにゃ! テンチョーはそのドワーフさんが可哀想に思ったから、助けてあげようとしてたのに……なんで、和歌子が全部まとめて蹴散らしちゃうにゃ! お前が出てくるなんて反則だにゃーっ! こうなったら、ドワーフさんとレインの敵を討つにゃーっ!」


 テンチョーさんがそう言うと、尻尾の毛がブワッと逆立って、パンパンに膨れ上がる。

 同時に、手足がケダモノのように変形して、牙まで生えて、見るからに凶悪な感じに変身する……。


 ……これは某も初めて見るっす!

 テンチョーさんのバトルスタイル! そんなところみたいっす!


 ……おまけに魔力も天井知らずで上昇中!


 30万……40万……60万ッ! 馬鹿なっ! まだ上がるのかーっす!

 

 あ、数字は適当っすよ?

 傍観者として言ってみたかっただけっす。


 某が10万パワーくらいなら、この二人合わせて、2000万パワーズって感じじゃないっすかね?


「あらあら、これは言っても無駄かしら? へぇ、これが本気のテンチョーちゃん。うん、上等……久しぶりにあたしも本気出せそうね……どう? こうなったらラストバトルって感じで、一戦交えてみない?」


 そう言って、三戦の構えで構える和歌子姐さん。

 某ですら震えるほどの殺気が解放される……姐さん、アンタ……半端ねぇよ!


 ちなみに、強盗さんは起き上がろうとしてたんだけど、その余波だけでもう一回気絶。

 お店の中に居た人質の人達も全員、泡吹いてぱたぱたと気絶……もはや死屍累々……。


 えーっ! マジっすか! この人立ってるだけで、この惨状を作り出すとか……!


「和歌子……! お前……テンチョーが戦ったどんな化け物よりも強いにゃっ! けど、テンチョーなんだかウズウズしてきたにゃ! うにゃっ! うるさいにゃ……そんな変な魔法とかいらにゃい! 和歌子は魔法なんて使えないのに、めっちゃくちゃ強いっ! ……テンチョーも体一つで挑むにゃ!」


「うふふ……テンチョーちゃん、いいわぁ……。あたしもここまでの強者、会ったこともない。これは最高のバトルができそうね!」


「あー、その……ですな。お二人共、肉体言語による頂上決戦とか、こんなところでやらんでも……仲良く……仲良くするのですよ? 人質の人達もいますし、お店がぶっこわれますぞー!」


「へぇ、モンちゃんも大したもんよ! あたしの臨戦モードの殺気食らって平然と立ってるとか、なにそれ? 決めた……アンタもそのうち、あたしの相手してね!」


 ふふふ……馬鹿なことをおっしゃるな。

 

 某のパンツは、もうジョビジョバでグチョ濡れ状態よっ! やめて、某のHPはもうゼロよ!

 もう出すもの出し切っちゃったからなんも出ねぇだけっすっ!

 

 もはや、膝ガクガクで、腕ガクガク……某のビビりっぷりは半端ねぇよ!

 けど、ウ○コ漏らすのだけは死守するっす! 人として、それだけはやっちゃあかんっす。

 

 いやぁ、多分この姐さん……女神バリアーですら、素手で粉砕するっしょな。


 ……根拠はないけど、そう思う。

 この姐さんは、あらゆるチートや理不尽を拳一つをで粉砕する……チートオブチート!

 

 つまり、絶対無理っ! 某、傍観者で構わんっす!


 やがて、双方、沈黙し微動だにしなくなる……。

 テンチョーさんは、四つん這いになって、お尻をフリフリしつつ、飛びかかるタイミングを測ってる。


 和歌子さんは、ゆっくりと息をしながら、三戦の構えでじっと待つ。


 互いに隙を伺う達人同士の戦い……!

 

 思わず、こっちも息をするのも忘れそうになるっす! ヒィイイイイッ!


 ……先に仕掛けたのは、テンチョーさん!

 一瞬で飛びかかると、猛スピードの猫パンチとジャブの応酬っ!

 

 ワンテンポ遅れて、ドパパパパン……みたいなものすごい音が響いて、コンビニの窓ガラスにピシッとヒビが入る。


 和歌子さんの渾身のストレートが空振りして、テンチョーさんが一気に後ろに下がる!

 和歌子さんの拳の延長線上にあったコンビニの窓ガラスが粉々に吹っ飛とぶ!


「……うにゃぁ……和歌子。お前とんでもないにゃ……もう一歩踏み込んでたら、テンチョー今のでやられてたにゃー」


「そう? けど、このあたしと直に拳を交えたような相手って久しぶりよ? このあたしの制空圏に入って、無事に出れたのもね。テンチョーちゃん、あたしは別に魔法とか武器とか使われても、構わないわよ? チート魔法だろうが、チート武器だろうが、このあたしの拳は問答無用で叩き潰す……それだけの話だから……」


 この人、洒落にならんわー。

 

 まぁ、異世界の運び屋なんてやってりゃ、無茶な状況に飛び込んだり、訳の判らん世界の訳の判らん相手が妨害したり、略奪とかそんな感じのと戦うとか……。


 そう言う物騒な世界と隣り合わせだと思うんスよねー。

 ……日本の宅急便なんかとは訳が違うっす。


 例えば、魔王と勇者の最終決戦の最中に、支援アイテムお届け物でーすとかやって、飛び込んでいくとかさ。

 やばい品やヤバい人を運んで、ヤバい奴らとドンパチやり合うとかもあるっしょな。

 

 詳しくは知らんけど、和歌子さんも、某達の想像を絶するような修羅場を潜って来たんじゃないっすかね。


 なんにせよ、もうこれは人類とかそう言う枠を飛び越えた純然たる化け物同士の戦いっす。


 某も色々チート能力やらアイテムやら授かってるけど。


 どれもこれも所詮は借り物っすから……。


 某の取り柄なんて漫画を描くスキルと、漫画を描きながら得た様々な無駄知識、あらゆるストーリーを想像し創造するクリエイターとしての才覚。


 ……うん、戦いとか全然向いてないって自分でもよく解ってるっす!


 そんなチートアイテムだのチート能力があるからって、オレTueeeee! とか出来る訳ないんすよね。


 戦いってのは、やっぱ素質だと思うんすよね……。

 向いてないヤツにはとことん、向いてない。


 少なくとも、この和歌子姐さん相手なんて、逆立ちしても勝てねぇっす!

 この次元が違う戦い見てると、つくづくそう思うっすなぁ……。

 

 いやぁ、こりゃ凄い。

 一見、睨み合ってるだけなんだけどさ。

 

 テンチョーさんも様々な攻め手で攻め込もうとして、動こうとしてるんだけど、その尽くに和歌子姐さんは反応して、殺気を以って応える。


 それ故にテンチョーさんも動けない。


 そして、和歌子姐さんは……徹底して、後の先を取るスタイル。

 相手が動くのを察して、そのさらに先手を打つ……。

 

 つまり、完全な待ち戦術……。

 その武器はあらゆる物を粉砕する一撃必殺の拳一つ……。


 ……うーん。

 確かにこりゃ、チートアイテムだのチート魔術みたいな小細工の入り込むような余地はねぇっすな。

 

 まさに乾坤一擲、ストロングスタイル……シンプルが故に最強ッ!

 

 相手も余計なアクション=即死って解るからこそ、動けなくなる。


 和歌子さんと相対した人達が何もせずに負けを認めるのはそう言う事なんすね。


「……ヘクシューンッ!」


 某うっかり、くしゃみ一発! 

 けど、和歌子姐さんがそれに反応して、某に殺気の塊を叩き込んでくる!


「……ブボワッ!」


 流石に某、気絶は……耐えた! レジスト成功っす!

 某の精神力も、ハンパないっすよ! けど、鼻水出たっす……。


「ごめん! モンちゃん誤爆しちゃった……勘弁してっ!」


「はははっ! 某の鋼の精神力の前には、この程度の殺気など……軽く漏らしただけで済みましたぞ!」


「……うわ、それ胸張って言う事? と言うか、マイト……ちゃんと持ってなさいよ。まったく……そんなんでも爆発したらエライことになるわよ?」

 

 言われて、手の中が妙に軽いことに気付く。


 ……某、うっかり手に持ってたダイナマイトを取り落としてしまってたですぞ。


 火が付かなきゃ安全とは言え、ちゃんと確保しとかないと……某、大事な役目を託されたというのに、何と言ううっかりさん。


「ヘイヘーイッ! 直ちに拾うっす! お任せあれーっ!」


 そう言って、屈もうとすると……足元から、シュバババババッって不穏な音が……?

 

「……んー? この音は……なにかなー?」


 恐る恐る足元を見ると、某の作った水たまりに導火線が触れてて、そこから火が出て、どんどん短くなってるっす……。


 ええっ! なして? なしてーっ?


「に、逃げろ……そ、その爆弾の導火線には、水に濡れると発火する薬剤が混ぜてあるんだ……ば、爆発するぞ!」


 息絶え絶えな感じの犯人が、必死な様子で顔を上げて、叫ぶっ!


 その言葉を聞いた和歌子姐さんが引きつった顔で振り返ると、そのまま超スピードダッシュで逃げる。

 テンチョーさんも泡食ったような感じで、その後を追う。


 う、うそーん! ……に、逃げたっす!

 どっちも、何もかんもほったらかしで……逃げたーっ!


「ええっ! そ、そんなんありっすかーっ!」


 けど、そんな事言ってる場合じゃないっす!

 某、まずは深呼吸すると、仁王立ちしたまま気絶してるレインちゃんをコロンと寝かせる。

 

 次に、努めて冷静に気絶してる人質の皆さんと、何もされてないのに瀕死になってる犯人をレインちゃんの周りにかき集めて、全員まとめて女神バリアーで覆う。


 ちらっと転がったままのマイトの様子を見ると、導火線の残りもあと僅か……。

 水かけて消えるどころか、燃え広がるとかずっこい爆弾……これをどうにかする余裕なんて無いし、人質の皆さんも外に逃してる余裕なんて無いっす!

 

 でも、女神バリアーなら、建物が崩れたって余裕で耐えれるっす! これでもう大丈夫っ!


 一応、建物の壁や天井も女神バリアーで補強。

 コンビニの建物が崩れちゃったら、ダンナも泣きますからなぁ……某、アフターケアも万全っす!


 さすがにこれだけ派手にシールド使いまくると、クールタイムが必要っすか。

 女神バリアーを発動しようとしたら、ブブーとか言う音がして、カウントダウンが視界に映る。


 時間にして一分……まぁ、こんなもんで十分でしょ!

 

 まったくもうっ!

 ……姐さんもテンチョーさんも、後始末を某任せで揃ってトンズラこくとか……。


 某いなかったら、皆まとめてドカンでしたぞーっ!


 あとできっちり、貸しを取り立てるしかないですな。

 とりあえず、ヌードモデルくらいで許すっす! どんなポーズを要求するっすかねー。


 定番でアヘ顔ダブルピース?

 ……それとも、全裸M字開脚とか。

 

 コスプレってのもありでしょうなぁ……あんなのとか、こんなのとかっ!

 

 大人の色香たっぷりの和歌子さん……これは、妄想がはかどりますなぁっ!

 

 ……とそこまで考えて、某、気付いたっ!

 某、女神バリアーの外にいるっす! まさに無防備都市宣言ッ!


 バリアーのクールタイムは……「あと31秒お待ち下さい」

 導火線の残りは……あと1cmくらい。


「……某、またやっちゃいました? これはまさかの……」


 これぞ、伝統と実績のオチの中のオチ!


 今、必殺のぉおおおおっ!


「爆発オチとか、サイテーッ!」


 某の絶叫は……ものすごい轟音にかき消されて、渦巻く爆炎に視界が真っ赤に染まるっ!


「バァアアアックファイヤーッ! アデューッ!」

……はい、皆さん。

予想していたとは思いますけど、やっぱりこうなりました。


今日から、消費税10%っすねー。

ソシャゲなんかもメンテ祭りになってます。


あ、次回予告。


すべてが終わって、蚊帳の外だった高倉オーナーは絶望の中ひとり独白する。


その時は、彼は何を思い、何を決意するのか?


「みえないあした」


一匹の獣と化した男の復讐劇が今、始まるっ!


最終回もサービス、サービス!


まぁ、嘘予告なんスけどね。

オーナー視点回ってくらいしかあってない。(笑)

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