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異世界コンビニ、ネコ耳おっさん繁盛記! ハードモードな異世界で、目指せっ! コンビニパワーで、皆でハッピーもふもふスローライフ?  作者: MITT
幕間3

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閑話休題「テンチョー密着24時!」⑦

 テンチョーさんの言葉にイザリオ司教も嬉しそうに笑い返す。

 知的なメガネシスター……真面目な方なんすけど、某、熟女系も嫌いじゃないっす!


「ああ、それと……女神様のお告げで、テンチョー猊下がまたひとつ、世界の脅威を排除したと聞き及んでおります。労うよう仰せつかっておりますが、いかが致しましょうか?」


「うにゃー、テンチョーは御主人様にナデナデしてもらえたら、それでいいのにゃー」


「なんと欲がない……されど、テンチョー様は、そう言う方ですからね……。タカクラ閣下からもあまり持ち上げないで欲しいと要請されていますから……。その代わりと言ってはどうかと思いますが、如何でしょう? テンチョー様の戦いのご様子を架空の物語として、信者たちに語り伝えるというのは……少しばかり、その世界の脅威との戦いについて、お聞かせ願えないでしょうか?」


「あ、それなら、某がコミカライズ……漫画化するっすから、それを使って布教するといいっす!」


「よろしいのですか? モンジロー様は、仮にも女神の使徒……そのような事で、お手を煩わせるのも……」


「ええって事ですわ。ぶっちゃけ某の使命ってそんなんスから。女神様も信者が増えれば増えるほど、力が増すって言ってるから、布教のお手伝いなら、某にお任せっす!」


 まぁ、さっきの話で概要は解ったから、色々オリジナルなキャスト入れ込んで、英雄譚っぽくするっす!


 様々な名もなき人々が、封印魔獣相手に必死の抵抗を繰り広げて、いよいよ後がないってなったとこへ、テンチョーさん登場、かるーく片付けるってそんな感じにするっす!


 もう、この場でシュババババーって、ラフとか描いちゃうっすよ!


「相変わらず、モンジロー腕が何本にも見えるにゃー。あ、それテンチョーだにゃ? 可愛く描けてるにゃー!」


「あれ? これ……僕だよね? 僕ら、そんな凄いのと戦ったりとかしてないよ?」


「ふふふ……これは後世に残る英雄譚っすから! そうなると、主人公を引き立てる脇役だって必要っすからね。ミミモモちゃん達もテンチョーさんの従者役でゲスト出演っす!」


「……私達、ミャウ族はテンチョーさんやオーナーさんの眷属を自認してますからね。そう言う事なら……わ、私も有名になったりするんですかね? ファンレターとかもらえたりしますか?」


「するんじゃないですかねぇ……。きっとミャウ族の地位向上にも繋がるっすよ? 某の作品の読者は割と多いんスよ!」


「そうですね……。モンジローさんの漫画というモノ……あれは字が読めない者でも、ある程度理解出来ますからね。最近では王都の方にも色々出回っているとか……。あ、出来れば……我々聖光教会の者達の助けもあった……なんて、話にしてもらえると助かりますね」


「了解したっす! リク承りっすー!」


 まぁ、お安い御用ってやつっすよね!

 なお、捏造じゃないっす! 物語ってのはシンプルかつ、派手であるべし……っすからね!


 なんて調子で、イザリオ司教と世間話やらしてると、VIP室からシスターさん達が出て来る。


「イ、イザリオ司教、それにテンチョー様まで! い、いらしてたんですか! あ、あの……タカクラ閣下のお食事とお体の清め……終わりましたので……め、面会ですよね? どうぞーっ!」


 ……服が乱れてた事と、お口の周り拭いてたこととかは、見なかったことにーっ!

 

 イザリオ司教も色々悟ったらしく、思いっきり目が泳いでるけど、多分、テンチョーさん気付かないだろうから平気っす!


「……某、適当に誤魔化しとくっすから、ご安心くだされぃ……」


 ボソッとイザリオ司教とすれ違いざまに耳打ちすると、安心したように苦笑される。


 ダンナ専属の二人は、ちょっと司教室まで来なさい……とか言われてるけど。

 まぁ、少しくらいサービス過剰でも多目に見てあげてくださいって感じっすな。


 とりあえず、ダンナの病室に入ると、ダンナもやけにスッキリした感じで、めっちゃ爽やかな笑顔で出迎えてくれるっす。

 

 窓も開けられて、なんとも開放的……さっきと大違いっすね。


「や、やぁ、さっきはごめんね! なんだ、テンチョーやミミモモも来てくれてたんだね! と言うか、テンチョーおかえり? 三日も帰ってなかったって聞いたよ?」


「うにゃーっ! 御主人様ーっ! ただいまだにゃーっ! 元気だったかにゃー!」


 そう言って、容赦なくダンナに飛びつく、テンチョーさん。


「はっはっはっ! こんな、入院とかしてて、元気もなにもないけどね! けど、思ったより早く退院できそうなんだ」


「まぁ、あんなの普通は死にますからなぁ……さすが、ダンナっす!」


「ごめんだにゃー! テンチョーがいれば、すぐ治せたのに……肝心な時に……うにゃーっ!」


 そう言って、ポロポロと泣き出すテンチョーさん。

 ……こ、これは……何という尊いショット! 美少女の涙……それは、かくも美しく……。


「気にしなくていいよ! レインちゃんとか、シスターさん達が頑張ってくれたおかげで助かったしね。ほんとは、もう普通に歩けるし、動けるんだけどね……。ただ、治癒魔法での高速治癒のあとで、無理に動くと傷口が開いたり、繋がったばっかりの骨がポッキリ折れたりとか、よくあるらしくてさ……念の為に一週間ほど安静にしててって言われちゃってねぇ……」


 ぶっちゃけ今のダンナは殺すのも難しいとか、そんなんだと思うんすげどね……。

 まぁ、不死の加護は死んでから発動するから、怪我の治癒のために一回死ねとか、そっちが無茶っすからね!


「ダンナなら、大丈夫だと某も思いまっせ。まぁ、エエやないですか、色々お楽しみのようっすからね!」


 ダンナがクイクイっと某を引っ張ると、小声で聞いてくるっす。


「あ、あのさ……ちょっと聞くんだけど、紋次郎くん、君……何処まで気付いてるのかな?」


「某と言えば、愛の伝道師っすよ? あんな肉食系看護師さんがお世話してくれるなんて、あっちのお世話も当たり前っしょ? なんと言うか、あんなご馳走さま……みたいな顔して出てくりゃ、普通に何やってたかくらい解るっすよ? イイことしてもらったんすよね? うらやまけしからんっす!」


「も、紋次郎くんには敵わないねぇ……あの、とりあえず僕の嫁さん達には黙ってて欲しいんだけど。そもそも、向こうが医療行為って言うから、仕方なくね! 断れないじゃん! そう言われたら! こ、こう言うのって浮気になるのかな?」


「よくあるシチェーションっすよね? エエやないですか……サービスだと思っときましょや、役得ってヤツっすよ!」


「うん! そうだねっ! ははっ、さすが紋次郎くんだよ……話が解るね! うわっ! な、なんだいモモちゃん! 顔が怖いよ……」


「な、なんか! いかがわしい空気を感じました! 何、こそこそ話してるんですか! さては、モンジロー……またオーナーさんに変な事をしようと……」


 ……大正義モモちゃんが割り込んできたっす。

 某、すすすっと退散……と言うか、某は壁のシミで結構っす……。


 ダンナの隣から離れて、某壁際で壁と同化するっす。


「ああ、モモちゃん! なんでも無いよー! いやぁ、ミミちゃんやモモちゃんまで見舞いに来てくれるなんて嬉しいよっ! けど、お店の方は大丈夫なの?」


 そう言いながら、抱きついてくるモモちゃんの頭をナデナデするダンナ。

 反対側には、ミミちゃんが抱きついてきてて、またもや両手に花!


 けど、さり気なくミミちゃんのお尻をさわさわと……。

 さすがダンナっす! ミミちゃんなら、それ位華麗にスルーする健全ボーイッシュロリっすからね!


 この子って基本的に、自分が女子なんだと解ってないんスよ……。

 なんか、そのうち自分はムキムキになって、そのうちアレも生えてくるとか思ってるらしいっす!


 その辺、解っててのこっそりセクハラ。

 ダンナのこう言う隠れゲスな所に痺れるし、憧れるっす!


「お店はサトルが今週は休み無しで結構っ! 24時間どころか72時間だって働けるぜー! とか言って張り切ってたにゃー。アイツになら任せて安心なんだにゃ!」


「そ、そっか……。あいつ、そのうち倒れなきゃいいけど……。限度ってもんを知らないからなぁ」


「なんか、かつては20日に一度くらいしか休みなんて無かったから、この程度雑魚っ! とか言ってたにゃ!」


 サトルくん、ブラック脳過ぎるっす。

 労基法とかなにそれ? ……な自営業の人だって、定休日とか作って、休んでるっすよ?

 

 ダンナも思わず、頭抱えてるっす……。


「テンチョー悪い……。ちょっとはフォローしてあげてっ!」


「ふふん、テンチョーが戻ってきたからにゃー、御主人様が居なくてもなんとかするにゃ! 御主人様も働きすぎだにゃ……考えてみたら、御主人様、こっちに来てから、お休みとか全然なかったにゃー」


「そ、そう言われてみれば……そうだね。でも、丸一日、ゆっくり休んだ事くらい……あれ? 無くね?」


「オーナーさん、僕らにはお休みをくれて、自分はちっとも休まないんだもん。実は、皆、何とかしてあげたいって言ってたんだよ?」


「そうです! 私達には週に二日は必ず休めって言うクセに、自分は休まない……それってどうかと思います!」


「ダンナは働きすぎなんすよ。エエやないですか、良い機会だから、ゆっくりすれば……。某も暇なんで、ダンジョンに引きこもりとかしないで、色々お手伝いするつもりっす!」


「皆……それに紋次郎くんまで……! ぼ、僕は嬉しいっ! こんなにも慕われていたなんてっ!」


 ダンナは、皆に幸せを振りまく、全方位いい人っすからね。

 今度は、某達が恩返しをする番なんですぞーっ!


「ぼ、僕は今っ! モーレツに感動しているぅっ!」


 そんな感じで、和気あいあいと言った感じで、ダンナを囲んで笑い合う。

 なんだか楽しいっすねー。


「た、大変ですっ! オーナーさんっ!」


 そんな話をしてると、レインちゃんが息を切らせて、飛び込んできたっす。


 こ、これは不穏な予感がするっすーっ!

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