閑話休題「テンチョー密着24時!」⑥
「こらぁ、ミミモモッ! 通りがかりの人がドン引いてるにゃっ! そのへんで勘弁してやるにゃ!」
「あれ? テンチョーさん、女子会じゃなかったので?」
モモちゃんの某イジメを見かねたのか、テンチョーさん出現っ!
「うにゃーっ! 考えてみたら、ご主人様とゆっくり話もしてなかったにゃ! 5人でモンジローが置いてった「七騎士英雄物語外伝」皆で読み回して、盛り上がってるみたいだったから、一人だけ抜け駆けしたんだにゃーっ!」
うーん、時間稼ぎの意味もあって、まだ一般販売されてない外伝を置いてったんだけど……。
テンチョーさんは引っかからなかったか。
まぁ……テンチョーさん、某のエロ作品見ても、アージュさんみたいにキャーキャー言わないし、別に連れてってもいいのか。
「ですかー。なら、一緒に行きまひょ。あ、ミミモモちゃんも一緒に行くっすか? タカクラオーナーのお見舞いなんすよ」
「あ、行く行くーっ! モモも行こうよ!」
「そ、そうですね。モンジローと一緒に歩くとかイヤですけど、離れて歩けば問題ないですよね?」
くっ! モモちゃんめ……けど、某知ってるよ?
ケモミミモノとか、フタ○リモノとか、ハードなやつが割と好きなんだよね。
バイト店員の立場を利用して、裏販売してる某のエロ漫画とか密かに買っていってるって……。
立ちションスタイルの放水も絶対ワザとやってるって気がするよ?
何より、その聖水を某の顔めがけて、放つ時のその顔……なんかゾクゾクってしてません?
……超楽しそうだったんスけど。
まぁ、伊達に大人なハタチじゃないって事ですな……何より、あれはご褒美以外の何物でもないっす!
ダンナの身内じゃなかったら……エロトラップダンジョンで好き放題、その秘められた欲望を叶えてあげるのになぁ……。
あ、そういや、ケモミミっ子用の水着ってどんなにしよう?
うーん、どうやってもお尻の割れ目がかなり露出するように……なっちゃうなぁ。
まぁ、ダンナが気に入ってくれれば、大抵なんとかなるっしょ。
早速、原案を起こすっすよー!
「モンジロー、今度は何書いてるにゃ?」
気安い感じでテンチョーさんがスケブを覗き込んでくるっすー。
「あー。うん……アレっすよ。今度、海行くんスよね? ちょっと某が泳げる服……水着をデザインしちゃおうっかなーって! あ、これはテンチョーさん用っすよ! どうっすか? ハイレグビキニって感じなんスけど……」
テンチョーさんは、黒猫だったとかで、下着も黒で揃えるくらい黒にこだわる方なんす!。
なんでまぁ……水着も黒基調でいきたいっすねー。
そんな訳で、パレオ付きで、ストラップレスビキニスタイルでって、そんな感じでデザインしてみたっす!
「なんか、肩もおへそも見えてて、裸みたいだにゃあ……テンチョーは悪くないと思うけど、ご主人様、怒らないかにゃあ……。ご主人様、お風呂上がりで暑いからって、裸で涼んでるといつも服着ろって怒るんだにゃー」
何と言う羨ましけしからん……けど。
ホントはムッツリなのに、健全紳士とか言ってるダンナは、間違いなく苦悩しとるんでしょうね。
某がダンナの立場だったら……やっぱり、服着てくださいって頼んじゃうと思うっす。
無防備エロってのは……むしろ、目のやり場に困る……でしょうなぁ。
棚ぼた的なラッキースケベとは、次元が違うんスよ! 次元がっ!
「それは、タカクラのダンナが解ってる証拠っすよ? エロい水着と全裸、ダンナは迷わず前者を選ぶ……男ってのはそんなもんなんすよ? あ、これは悩殺ビキニっていうんスよ? どうっすかね。パレオ付きだから、そこまで露出も激しくないっす!」
「にひひ……これ着たら、ご主人様……テンチョー可愛がってくれるかにゃあ……」
「ダンナにも意見聞いてみるっすよ。某、めっちゃ気合い入れるっすから、楽しみにしてるっすよー!」
「海、楽しみだにゃーっ! なんだか、モンジローが急に頼もしく見えるにゃーっ!」
けど、おずおずと某のスケブを覗き込んだモモちゃんがビキッと固まる。
「な、なんですか! このいかがわしい服は……また、こんな物を! まさか、それをテンチョーさんに着せるつもりなんですか!」
「これでテンチョー、御主人様を悩殺するんだにゃ!」
「悩殺……良く解んないけど、強くなれるなら、僕も着てみたいな……。僕のもデザインしてよ!」
「よいでござるよ。ミミちゃん用、ついでにモモちゃん用もデザインするっすよ?」
「わ、私も……ですか? あ、あの……もしかして、胸が大きく見えるようにとかって出来ます? こんな下着みたいなデザインだと、私の胸では……ズレちゃったりしそうなんですが……」
くっ、モモちゃん……君もかよ。
胸の部分にパッド盛っとけば、それっぽくはなるけどさ!
けど、土台がうっすいのに盛った所で、ストラップレスだと、ポロリ必至っす!
そうなると……ストラップレスじゃなくて、ワンピース系の方が無難っすね。
なんにせよ、最近少しは女子の当たりがよくなってきてるから、ここはがんばんないと……っす!
「タカクラのダンナ、某がお見舞いに来たっすよー!」
そう言いながら、療養院のVIP室に入ると、タカクラのダンナ。
両手に花状態で、二人のシスターさんから、ご飯食べさせてもらってる所だったっす!
「やぁ、紋次郎君! 良く来てくれたね! あ、マテルさんに、リリスさん……ありがとう、もうお腹いっぱいだよ」
なんだか、二人のシスターさん。
虫でも見るような目で、ふくれっ面で睨んでる。
コスチュームは可愛いのに……。
側のワゴンには洗面器とタオルがいっぱい。
おまけに、何故か窓も閉められてて、薄暗い感じに……。
こ、これは……恐らく、この後、ダンナの事ひん剥いて、体拭きとかやる。
それもいわゆる特別サービス付きで……。
そう言う事だと悟ったっす。
某、職業柄、そう言うエロい空気には敏感なんスよね……。
これは……思いっきりおじゃま虫だったっすーっ!
「うっはぁっ! 取り込み中でしたか! それじゃ……某、一度退散するっすよ!」
「あ、ぼ、僕は気にしないんだけど……」
旦那がよくても、そこのお二人はよろしくないでしょ……空気読もうぜダンナッ!
室内を覗き込もうとしてた三人を回れ右させて、一度待合室まで撤退。
ふぅ……危ない危ない。
ミミモモちゃんはともかく、奥さんのテンチョーさんはいちゃ駄目だろー。
某の偏見なんスけど、あの二人のシスターさん、絶対医療行為と称して、エロいこととかしてるに違いないっす。
さっきも、二人しておっぱいとかムギュッと腕に押し付けてたのを某、見逃さなかったっす。
それに何より、どっちも肉食系女子の顔してたっすねー。
まぁ、ナニでナニするかまでは、皆まで言いませんがね。
と言うか……この村にも結構、あわよくば逆玉狙いって感じの子達が来てるっすからねぇ。
ダンナ狙いのコって、結構いるんじゃないスかね……ダンナ、絶賛モテ期到来中っ!
実際問題、キリカさんやランシアさんも、ご懐妊ってめでたい話なんすけど。
ぶっちゃけ、二人共、危なっかしい状況じゃあるんスよね。
このロメオの国も、クロイエ様や貴族さん達、皆、いい人ばっかりなんスけど、腹黒な人達もいっぱいいるんスよ……そう言う人達から見たら、あの二人はものすごく邪魔。
特に、人族至上主義者とかそう言う人達から見たら、我慢ならない……でしょうなぁ。
その辺もあって、アージュさんの独断で、信頼できる眷属でもある山エルフの里に匿ってもらってるってのが、実情でもあるんスよ……。
まぁ、ダンナには別の理由で説明して納得してもらってるらしいんスけどね。
そもそも、ここの雨季ってかなーりハードだし、北の豪雪地帯の方がまだ過ごしやすいっすからね。
妊婦さんの健康を考えると、そう悪い環境じゃないっすからね。
「なんで、御主人様と会えないんだにゃー! モンジロー、何話してたんだにゃー!」
「ああ、あれっすよ。これから医療行為をするって言ってたんスよ。邪魔しちゃ駄目でしょ?」
「医療行為? お医者さんごっこみたいなもんかな? たまに、モモとやってるんだけどね……」
ミミちゃん、それは多分医療行為と違うと思うんだ。
多分、詳しくは言わないほうがいい……。
「ミミ、余計なこと言わないっ! モ、モンジローさん、遊びです! 遊びっ! そんないかがわしいことをやったりとかしないですからっ!」
「うん、大正義なモモちゃんが言うんだから、そうなんでござろうな……某、解ってるっすよ!」
……モモちゃん、身内相手にいかがわしい事やってるんスね。
某はなんも聞いてないよー! あーあー、聞こえないイイイイッ!
ああ、ドキドキしちゃうよ。
ホントにもーっ!
後で、描くか。
うん、描こう……かつては、こう言うときは、迷わず筆を取ってシュバババーとかやっては、ぶっ飛ばされてたけど、某はもうあの頃の某じゃないのです。
ネオ紋次郎ッ! 某、悟りを開いて賢者になったのですぞーっ!
でもアレなんスよね……。
悟りと言う文字は、分解すると小五ロリ。
つまり、悟りとは行き着く先はロリ。
このミミモモたんが人知れず、お医者さんごっこと称するレズ行為に勤しんでいても……。
いかんいかん! 今は我慢しるっ! ここでやっちゃったら、信頼が……!
「……おおこれは、テンチョー様! それにモンジロー様もいらしていたのですか。ようこそ、女神の使徒よ。我らはいつでもあなた方を心より歓迎いたします。ほんの少しの時間、我らが祈りを捧げる事をお許しを……」
そう言って、跪き祈りを捧げてくれるイザリオ司教。
お供のシスターちゃんも、一緒に跪いて、お祈りタイム。
良かった! 某の妄想が暴走する所だったっす!
真面目な顔で、某も両手を合わせて、ペコリと頭を下げるっす!
うん、イザリオ司教は真面目な人だから、会う時は常に賢者モード……賢くあれっす!
某もそれくらいは弁えてるっす!
「いやぁ、イザリオ司教、お疲れ様っす! シスターちゃんもその制服似合ってるっすね! イザリオ司教も、同じの着ればいいのに……」
ちなみに、隣のシスターちゃんは、某デザインの深いスリットがガッツリ入ったちょっとエロチックなデザインの制服姿。
RPGなんかでよく見かける、エロいカッコのヒーラーさんとかそんな感じのデザインっす。
「はぁ、私もいい歳ですからねぇ……。そんな素足を見せるような服装なんて、とても出来ませんよ」
イザリオ司教、まぁ……三十代前半くらいっす。
そんなお婆ちゃんって歳でも無いんスけどねー。
「またまた、イザリオ司教もまだまだお若いじゃないですか。けど、やっぱり素足出てた方が、涼しくてエエですよね?」
そう言って、イザリオ司教の隣にいたシスターちゃんにも話かけてみるっす!
「はぁ、そうですね……。この新しい制服、涼しいし、可愛いし、悪くないですね。なんだか、あの親衛隊の子達もどっか似たような感じの服装なんですけど。デザイナーが同じ人なんじゃないかって、皆噂してます。王都の方でも話題になってますからね。新鋭気鋭、名も素性も解らない見たこともない斬新なデザインの服装を次々と作り出す謎のデザイナーって……。この服のデザイナーってうちの関係者だと思うんですけど、私達にも秘密……なんですよね?」
……某の事なんすけど、黙っとくのが華っすねー。
「いと尊き方々の一人……とだけ、言っておきます。あまり、余計な詮索は無用と知りなさい。シスターセレン」
イザリオ司教がそう言って、シスターちゃんに目線を送ると、彼女も押し黙る。
ぶっちゃけ超絶イケメンパーラムのダンナからも、服飾ブランドとか立ち上げてみません? とかオファー来てるんスよね。
まったく、某の多才っぷり……我ながら怖いっす!
「女の子が可愛くなるってのは、いいことだと思うっすよー」
某がそう言うと、イザリオ司教がさもおかしそうに笑う。
「ふふっ、そうかも知れませんね……。モンジロー様とは色々ありましたが、上がなんと言おうと私は、貴方様こそ、聖人と呼ばれるにふさわしいと思っておりますよ」
「某なんて、大したモンじゃねぇっすよ。色々と問題児だったって事はよーく自覚しとりますから」
「ご謙遜を……ああ、タカクラ閣下のお見舞いにいらしたのですよね? ひとまず経過は順調なようですから、あと4、5日ほどで退院の予定です。まったく、我々の治癒魔法はテンチョー猊下のような奇跡には遠く及ばないので、この様に長い間、拘束するようになってしまって……大変、申し訳ありません……」
イザリオ司教がテンチョーさんに深々と頭下げてるっす。
しかも、さらっと猊下呼ばわり……まぁ、本来だったら、ラーテルムの受け皿になるはずだった、歩く奇跡みたいなもんっすからね。
本来だったら、神殿建ててお祀りしたってお釣りが来るくらいらしいっす。
「気にするなだにゃー。御主人様にもあんまり無茶するなって言っとくにゃー!」
テンチョーさんのいい所は、この何事もおおらかな所だと思うっす!




