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異世界コンビニ、ネコ耳おっさん繁盛記! ハードモードな異世界で、目指せっ! コンビニパワーで、皆でハッピーもふもふスローライフ?  作者: MITT
幕間3

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閑話休題「テンチョー密着24時!」⑤

 ちなみに、某の作品の印刷や流通は、タカクラのダンナに全面協力いただいてるんスよ。

 

 ダンナのパソコン借りて、ネット経由で印刷会社にデータ送って、印刷依頼。

 コンビニの配送に紛れ込ませて、こっちに届いたら、ダンナの流通網使わせてもらって、予約客に配布。

 

 残った分はコンビニの裏商品として捌いてもらってるし、最近では、色んな商会が勝手に流通させてくれるんスよ。


 まぁ、初版は軽く千部くらいかなー。

 

 一冊辺り、銀貨1枚とか結構な値段でも余裕で売れるから、千部程度でも某、大儲けなんす。

 

 某、一応プロ作家じゃあるんすけど、日本で単行本一冊出した所で、消費税にも劣る微々たる印税が入るだけなんすよね……。

 

 単行本一冊出して、手取り2-30万とかそんなもんっすかね。

 あ、これ……1万部くらい売れた場合の話ね。


 ありがちに、1000部とかだと、3万とかギャグみたいなギャラになることも珍しくないっす。

 ぶっちゃけコミケで薄い本売るとか、アマゾニアで電子書籍直売りとかの方が儲かるっす。


 おまけに、某のような有名人になると、公僕のマークがそりゃもう鬼のように……。


 自宅アパートの近くで私服警官が張り込んでたり、面パトがウロウロとかしょっちゅうだったし、挙げ句に、お前の有害図書の模倣犯が出やがったぞ! とか言われても、某……別に悪くないでしょ。

 

 そんなもん、そいつが悪い……むしろ、某は、現実と虚構の区別も付かんのか! このアホがァー! つって、天誅をくれてやる立場でしょ。

 

 なーんで、某が当局に連行されて、事情聴取とかされなきゃいかんのよ。

 

 むしろ、某に犯人を殴らせろっ! つって、暴れたら、今度は公務執行妨害だのなんだので、めでたく前科者。

 もう、意味解かんねぇっす。

 

 そんな理不尽だらけの日本に比べると……ここはもう天国っすねー。

 日本の快適アイテムなんかも、ダンナのおかげで手に入るようになったし、ファンもたくさん。


 ちなみに、日本にも馴染みの出版社を通して、某の新作を公開してたりなんかするんスよ。

 もっとも、日本での活動は某、当局のお尋ね者なんで、あんまりおおっぴらにやれないんスけどね。


 どうせ、日本に回してる作品なんてついでっす! ついでっ!

 タイーホ出来るならやってみろってんだ!


 おっと、話がそれましたな。 


 そうそう、ダンナには水着のデザインの相談もしなければっ!


 いやぁ……こうやって、三人を見てるだけでも、水着モード変換が勝手に脳内で行われてるっす!

 

 特に気合い入れるべきは、やっぱりクロイエ様っすよねー。

 

 高貴さと可憐さ……それでいて、ちょっと大胆なっ! 彼女、10歳のロリにはとても見えないくらいには大人びた雰囲気の超絶美少女なんすよね。

 

 うーむ、捗るっすな。

 テンチョーさんも猫耳用水着とか……ちょっと日本でもそんなの売ってないから、某の腕の見せ所っすね!

 

 アージュさんは……もうスクール水着とかいいんじゃないんスか?

 でもまぁ、パッドで盛って見栄を張るってことを覚えたって事なら、そこら辺も考慮せねば!


 あの新参の三人娘もダイナマイトボディなセルマちゃん、スレンダーなリスティスちゃん。

 ラトリエちゃんはひんにゅーだけど、スラリと長いお御足にキュッとしたウェストにヒップライン。

 

 どのコもかなりいい感じですからなぁ……ちょっと気合い入れねば!


 某は……一回、目の前で着てるの見せてもらえれば、それで満足なんス。

 いやぁ……親衛隊の子達も実にえがった。

 

 某デザインの制服の子達が走って、敬礼して……タユンタユンとかさせてるのを見ただけで、生きててよかったって思ったっす!


 思わず、通りすがりに可愛い服だねって言ったら、笑顔で私達も気に入ってます……なんて返してくれて……。

 全某、思わず咽び泣いたっす!


「ああ、うん……そ、そう言うことか……。まぁ、そうだな……タカクラもしばらくベットから動けないそうじゃからな。我らは我らで女同士、色々話し合わんといかんしな。貴様も奴とは、腹を割って話せる友であるようだからな……我らはゆっくりしていくから、男同士の内緒話でも何でもするがいいぞ」


 なんだか、色々悟ってくれたらしいアージュさん。

 困ったように、目線を逸しながら、そわそわとそんな返事を返してくれる。


 まぁ、この方も大概、耳年増らしいっすからねぇ……1200年間独身貫いたスーパー喪女とか、こじらせすぎでしょ。


「うむっ! 男同士の友情と言うヤツだな! モンジロー! 貴様の作品「七騎士英雄物語」……あれは素晴らしいな。七人の騎士達の熱き友情、努力、勝利を描いた異世界英雄譚! 私もすっかり気に入ってしまった……早く続きが読みたいぞ!」


 こっちは、なんだか違う風に理解したっぽいですぞ。

 けど、某の作品を手放しで絶賛してくれるとは……ありがたや、ありがたや!


「うにゃーっ! テンチョーもアレ好きだにゃー! オスカーとブラングル、かっこいいのにゃーっ!」


「ほほぅ、テンチョー殿はオスブラン派かのう。ドノバン殿とクレイガー少年のマッスル・ショタコンビも捨てがたいと思わんか?」


「わ、私は王道ながら、ユリウス卿が一番だと思うのだがなぁ……あのどことなく影のあるところなど、実に良いと思うのだが……」


 ……何なの? この圧倒的普及率。

 大人気作品って聞いてはいたけど、もしかして、女子共通の話題の作品みたいになってない?

 

 もとはR18ハードBL作品だったとか言えねぇっすよなぁ……。

 

「七騎士英雄物語」って、女神様向けに書き下ろした作品の一つだったんスけど、女神様超お気に入りで、イチオシ!


 ある意味、某の出世作っすなー。


 世界中の婦女子に布教し、全世界オール腐女子化を目指さなきゃ……とか鼻血ドバドバ流しながら、アホな事言い出したんスけど。

 

 さすがに、それは某的にもちょっと不本意なので、全年齢対象にした上で、万人受けしそうな熱血冒険譚にアレンジして、まずはコンビニに置いてもらったんスけどね。


 もう、ドン引きなくらい大受けしちゃって、サンプルとして用意した100部とか一日持たず売り切れ。


 タカクラの旦那に頼んで日本で大量オフセット増刷したら、あっちこっちから引きがあって、こっちの世界でベストセラーみたいになってしまったんすよねー。


 まぁ、こっちの世界の書物なんて、手書き写本やら版画印刷、なんて調子だったから、オフセット印刷本の時点でクオリティが違うし、そもそも漫画なんて無かったっすからね。


 なお、主な読者は女子……少女から熟女まで、圧倒的なまでの女子ウケが凄い。

 特に貴族女子の方々からのウケが大変よろしくて、新刊出すたびに使いの人達の行列が出来るんス。

 

 でもなんか、男性にも割と受けてるんスよね。

 本職騎士の人とか、冒険者とか……これはカッコいい騎士を目指すものの指標だとかなんとか。


 まぁ、某、少年ジャビオンにも連載持ってたから、万人受けの全年齢対象作品も余裕なんスけど。


 ホントは、野郎ばっかじゃなくて、かわいい美少女とかも出したかったんっすよねー。

 でも、女神様は、男しか居ないのが良いつってて、読者も似たようなこと言ってるんで、もう諦めたっす。


 むさ苦しい野郎だけしか出て来ないとか……描いてて、気が狂いそうになるんスけどね。


 その分は、「真・ボンジョルノー」とかで憂さ晴らしするんすよ。

 いやぁ、お上が居ないから、某、やりたい放題。


 もっとも、タカクラのダンナが取り寄せてくれる日本の最新エロ漫画……「LR王」とか見る限り、修正とか割と雑になってるみたいなんすけどね。

 

 むしろ、某の作品は念入りにって……ひどい差別っす!


 もう、二次元に規制とかいいじゃん、いい加減、諦めれって思うんスけどねー。

 公僕ってやつはホントに……以下略。


 

 とまぁ、そんな事を考えながら、タカクラの旦那の嫁衆とも別れて、某ひとり旅中。


 この村も随分と立派になったし……親衛隊の子達も自主的に巡回とか始めてるから、可愛い女の子がいっぱーいって感じになってるんすよね。


 おまけに、親衛隊の子達の制服に影響を受けた服飾商がデザインパクったようなの売ってるから、一般人にも短めスカートとか流行りだしちゃって……。

 

 ちょっと前まで野暮ったいチェニックとかが主流だったのに、今ではお腹丸出しスタイルとか、ミニスカとかも流行っちゃって……ファンタジー要素はむしろ、薄れつつあるっす……。


 だがしかしっ! 眼福、眼福、素晴らしいですぞーっ!


「あっ! モンジローだ! 珍しいね……一人で道の真ん中を歩いてるなんてっ! うりゃあっ!」


 そう言って、某の背中に飛び蹴りカマして、気安く抱きついてきたのは……ミミちゃんっす!


 水浴び帰りかな? なんかいい匂いするっすなぁ……。


「やぁ、ミミちゃん! 君は某にも優しいよね……。ご褒美をあげるっす!」


 そう言って、飴玉をプレゼント。


「悪いねっ! モンジローって、会うといつもなんかくれるから、嫌いじゃないよ!」

 

 嬉しそうに飴玉を口に放り込むのを見てると、ホント和む。


 この子、チャレンジャーだから、うちのダンジョンにもよく来るんだよね。

 毎回、豪快な脱ぎっぷりを見せてくれて、某眼福なんスけど。


「……ミミ、いけませんっ! その人はヤバい人です! いつもいつもダンジョンで、酷い目に合わせて……コレでも食らうのですっ!」


 そう言いながら、尻尾から水出して、某の顔に浴びせてくる!


 ……大正義モモちゃん、当然、一緒だよね……。


 まぁ、この子も付き合いいいから、毎回ミミちゃんと一緒に某のダンジョンに挑んでは……全裸にされて、チョメチョメと……。


 二人共、タカクラの旦那の身内だから、鳥の羽でくすぐったり、あくまでソフトコースで、敗者となっても、某デザインの猫耳パジャマとか着てもらって、お帰りいただいてるっす。

 

 しっかし、なんでこの子、水出す時、尻尾、お股に潜らせるんだろ?

 これじゃ、まるでフタ○リっす。


 いつぞやのタカクラの旦那を見習って、某もモモちゃん聖水を正座待機で全身余す所無く、浴びるっす!

 ああ、今日もくっそ暑いから、むしろ涼しくてありがたや……。


 思わずひれ伏せちゃうっすよ。

 

 あ、閃いた! 次はコレで行こう……フタ○リ猫耳少女が女子高生を襲いまくる話! 


「……うわぁ、なんかニヤニヤしてて、キモいです……こうなったら、お仕置きです! えいっ! えーいっ!」


 ビュッビュッビュッって感じで定期的に勢いを増しながら、尻尾水を浴びせ続けるモモちゃん。


 うはっ! これはなんてご褒美なんすかっ! 

 やっぱ、この子達尊いっす。

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