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異世界コンビニ、ネコ耳おっさん繁盛記! ハードモードな異世界で、目指せっ! コンビニパワーで、皆でハッピーもふもふスローライフ?  作者: MITT
幕間3

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閑話休題「テンチョー密着24時!」②

「にゃるほど、お前がご主人さまをイジメたのかにゃ?」


「そ、それは……。あれ? 考えてみたら、私……タカクラ閣下には……ん? 特に何もしてない……?」


 ツンデレツインテールとかテンプレなんだけど。

 割とこの子、暴力系……ある意味問題児。


 実力を披露って、放とうとしてた奥義……あれって、軽くドラゴンとか半分コにしちゃうような危険技。


 あの時、某もすみっこでこっそり見てたんすけどね……。

 実は、この子、何もしてないってのは解ってるっす!


 峰打ち、ボキャアッ! とかやっちゃってたけど、タカクラのダンナって、地味に不死身の加護持ちだし。

 

 と言うか、最初にダンナがこっちに来て、猫耳になった時点でちゃんと付けてもらってたらしい。

 ラーテルム様的には、単なるおまけなんだけど、あっさり死なれても困るから、安全装置的な感じで付けてくれたらしいんっすね。

  

 これもやっぱり、ダンナは知らないし、気付いてないっぽい。

 そもそも、一切説明しなかったらしいし、不死チートっても死んで初めて発動されるから、本当に死なないと本人にも解らない。

 そうなると……まぁ、本人としては保険でも何でも無いっすよね……。


 実は、この時点でダンナも立派に使徒の一員なんだけど……そこら辺は自覚しない方がいいと某、思うんスよ。


 ダンナって、鈍感だし、チート無しで自前の力だけで成り上がったような方なんすけど、それが上手くハマってるような気もするんすよね。


 下手に不死身チートの事を言っちゃうと、調子乗ってまた無茶しそうだし。

 チートなんて頼んないに越したことは無いんスよ。


 某なんて、やたらいっぱいチートもらっちゃったけど、二割くらいしか使ってないし……。

 戦ったりなんかしたら、余波だけでどえらい事になりかねない。


 正直、持て余してるんスよね……。


 まぁ、そんな訳で、女神様もさっそく、タカクラの目の前に降臨して、お告げをーとかやろうとしてたんだけど、某が阻止したんですよ。

 

 女神様、某の言う事なら、結構聞いてくれるし、チョロいんすよね。

 なんでまぁ、変なこと言い出したら、まぁまぁって宥めるのも某の役目みたいになってるんすよ。


 某、まさに縁の下の力持ちっ! 


「リスティスさん、その前に、きっちり、旦那様にアッパーキメて、ぶっ飛ばしちゃったじゃないですか……。旦那様への暴力って事なら、貴女もわたくしも同罪ですわ……。一人だけ良い子ちゃんになろうなんて、そんなの許されませんよっ!」


 ラトリエちゃんがしっかり告げ口。

 

 まぁ、確かにアッパーからの車田落ち、トドメにラーメン頭にかぶってホァッチャーとか、ギャグみたいなコンボ決めてたっす。


 タカクラのダンナも災難だったっすねぇ……。

 ああ言うの見てると、別にハーレムとか羨ましくないやって思うっす!

 

 ホントっすよ? 某も女の子にゴミを見るような目で見られるよりも、素敵ーとか言われたいっすけどね。


 けど、風が吹いてパンチラーとか見ちゃったら、それを描き留めるとかエロ絵師の基本だと思うっす。

 描いちゃったら、本人にも見せたくなるでしょ? ……それがモデルになってもらった方への礼儀だと思うの。


 まぁ、大抵照れ隠しのボディーブローとかビンタとか、食らうんスけどね。

 この村の子って、暴力系ばっかっす……ヒドス!


「お前は? まず名前を名乗るにゃっ! って言うか、そもそも、お前らはなんなんだにゃーっ! 誰が誰にゃんだか解かんにゃいぞーっ!」


「だ、第二夫人様……そ、そこからなんですか? えーと、わたくしはラトリエ、この度タカクラ閣下の妻として認められました……。土下座してるのはリスティス、そこでポヤポヤしてるのがセルマイル。と言うか、セルマさん! なんで我関せずって感じで、チョウチョを目で追ってるんですか? 貴女も立派な当事者ですわよ?」


「あっ! すみません……うふふ、見てくださぁい。ちょうちょさん……私の手に乗りましたよ……可愛いですねっ!」


 ……うん、このコ歩くメルヘン時空発生装置だわ。


 この子が歩くだけで、世界の法則が乱れるっ! 今だって、一瞬で背景がお花畑に……。

 

 これはダンナも苦労しそうだなぁ……。

 まぁ、ダンナさえ良ければ、某の描いた無修正ハードエロ漫画をじっくりたっぷり見せて、教育してあげてもいいんスけどね。


 こう言うメルヘンなコを容赦なく、ゴブリンとかオークが……そんな感じのでも描いてもいいなぁ。

 本人に見せるかどうかはともかくねっ!


 ちなみに、このラトリエちゃんはむしろ、某の聖典の愛読者だったりするっす……。

 

 愛読書のタイトルは「追放された侯爵令嬢のわたくし、性奴隷として毎日殿方にご奉仕していますが、わたくしのテクニックの前に皆、メロメロなんですわーっ!」なんてタイトル……。


 何気に、女性向けのエロ漫画なんすけどね……。

 それを堂々と外歩きながら読んでたもんで、さすがの某もびっくりっす!


 まぁ、カバーとか細工して、普通の無地の表紙の本に見せかけてるんスけどね。

 背後からこっそり中身をチラ見して、すぐ某の本だと解ったっす。

 

 あれ……おもくそ、ハード陵辱系なんだけど、日本でも意外と売れたんスよね……。

 

 追放された侯爵令嬢が奴隷落ちして、性技を駆使して、色んな野郎を逆に下僕にして成り上がって復讐を果たすってストーリーなんすけどね。


 なんで、そんなのをラトリエちゃんが持ってたのかって、出どころの見当も付くっす。

 こっち来たばっかの頃、生活費に困って、手持ちの聖典の数々を異世界の本つって売ったんスけど。

 

 どうも、ラトリエちゃん……その一つを偶然、手に入れたっぽいんスよね……。

 なんだか、彼女の口調とか性格とか、影響与えまくっちゃったみたいで……どうなんスかね?


 計算高く高飛車で、何かとあざといとか……某のメイキングしたエルマゼット侯爵令嬢そっくりなんスけど。


 某、またやっちゃいましたかね?

 

 なんにせよ、愛読者には違いないっすからね。

 某、他人……それも女性の性癖とか、とやかくいいません!


「あー、その……ですね。この二人もわたくし同様、タカクラ閣下の妻として認められた者たちですわ。正式に席次はまだ決まっていませんが、以後よろしくお願いいたしますね。あ、これ……つまらない物ですが。第二夫人様は海の幸が好物だと伺ったので、手土産をですね……」


 ……ラトリエちゃんがテンチョーさんに差し出したのは、アジの開きの束っ!

 初手賄賂とか……なんと言うか、この子あざといなぁ……。


「うにゃーっ! お、お魚だにゃーっ! お前、こ、これ……どっから仕入れたのだにゃ?」


 さっそく、アジの開きをそのまま齧るテンチョーさん。

 一瞬で顔がほころぶ……あ、これ落ちましたね。


 ぶっちゃけテンチョーさんは、モノに弱いんスよ……。


 おまけに、ラトリエちゃんは亜空間収納魔法の使い手。

 鮮度も抜群、贈答用の厳選された海の幸……これは、ポイント高いでしょ。


「うっまーっ! うん、これは美味しいにゃっ! ラトリエだっけ? ……これ、もっとないのかにゃ?」


「す、すみません……実はそれ、たまたま収納空間にしまってあっただけでして……。わたくしの故郷は、港町ですので、こう言うものでよろしければ、後日いくらでも……お気に召しましたか?」


「お気に召したにゃーっ! うん、お前良いやつだにゃ! よしっ! 許すにゃっ! お前、もう行っていいにゃー!」


 ラトリエちゃん、イチ抜けを悟って、おっしゃーっ! とか言ってるし……。

 やっぱ、猫かぶってるのね……あざといっす。

 

 と言うか、テンチョーさんチョロすぎっすー!


「第二夫人テンチョー様……寛大なる処分、本当にありがとうございます。それでは……わたくしは、席を外させていただきますね。あの……二人にも寛大なる処分を下されるよう、お願いいたしますわ。これは彼女達の友としてのお願いですわ」


「そうだにゃっ! あ、ラトリエ……今度、お前の故郷にも行きたいにゃっ! 海があるなら、やっぱり、お魚いっぱい食べれるのかにゃー」


「そうですわね……もうお魚なんて、食べ放題ですわよ。お刺身から焼き物まで、なんでもありですわっ! 是非、閣下共々いらしてくださいね。もう、大歓迎いたしますわっ! となると、近いうち……旦那様が退院次第、我がロキシスご来訪……と言う事でよろしいので?」


「それでよろしいのにゃーっ! 楽しみだにゃーっ! あ、お返しにこれやるにゃっ! コンビニの割引チケットだにゃっ! いっぱいお買い物していくにゃーっ!」


「ありがとうございます! 実はコンビニ、とっても気になってたんですのよね……うふふ、お二人さん、悪いけど、わたくし、これにてイチ抜けですわーっ!」


 ラトリエちゃん、世渡り上手。

 

 お見事、お見事。


「ちょっ! 待て、ラトリエ……考えてみたら、アンタが一番悪いんじゃ……。攻撃回数で言ったらアンタがダントツじゃないっ! しかも、思いっきり買収とか……なんて卑怯なっ!」


「おーほほほっ! 何度でも言いますけど、わたくしのアレは、暴力ではなく愛っ! 旦那様からもお許しの言葉を頂き、第二夫人のテンチョー様からもお許しをいただけた以上、わたくしの無罪は確定っ! それでは、御機嫌よう……ですわーっ!」


 イチ抜けを果たしたラトリエちゃん……スキップ踏みながら、裏口から出ると、早速、懐から遠話水晶を取り出して、何処かへ連絡中。


 どうやら、相手はロキシスのお身内の方のようで、タカクラのダンナの歓待プランのゴーサインを出してるらしいっす。


 うん、港町……海かぁ……いいっすなぁ。

 

 きらめく太陽、白い砂浜……何処までも青い海……。

 キャッキャウフフと波と戯れる水着姿の美少女達っ! これっすよ! これっ!


 そうなると……これは、水着回の予感っすなぁ……!


 ふふふ、来たよっ! 降りて来たっすよーッ!

 早速、ダンナの嫁さん達の水着のデザインをしないとですぞ!


 なにせ、この世界……水着とかって、なにそれって感じらしいですからなぁ。

 そもそも、海水浴とかそんな習慣もないって言うし……。


 いや、もちろん全裸でってのもありかと思うけど。

 違うんだよなぁ……水着には、水着の良さってもんがあるんスッ!


 ヌーディストビーチとか、なんか違うし、何より水着姿は健全っ!

 美少女同士が肌色多めで、くんずほぐれつしてたって、当局だって、ぐぬぬって黙るしか無いんスよ!


 某、ダンナの嫁さん達に色目使うとか、えっちな目で見たりとか、そんな気はサラサラないけど、美少女の健全なる水着姿は見たいっ!

 

 きっと、ダンナも大いに賛成してくれるはずっすー!


 そう言う事なら、某労力は惜しまないっすよ?

 タカクラのダンナには色々お世話になってるし……もう、デザイン料なんて、一切いただきませんっ!


 某、コスチュームを自作とかだって、出来ちゃうから、丹精込めてハンドメイドしちゃうしっ!

 サイズは……目測でOKッ! それがしの目にかかれば、女子のスリーサイズなど手にとるように解るっす!


 もちろん、ダンナや当人達のリクエストは大いに承るッ! 震えて待つっす!

ラトリエちゃんは、本来は根暗なガリ勉タイプのコだったんですけどね。


たまたま連れてってもらった仮面オークションの会場で、紋次郎作品を落札して、ドハマリして耳年増化しちゃった上に、主人公の性格とかモロ影響受けちゃったと言う。


なお、ロキシス来訪編は、水着回の予定です。

残念ながら、ワイラボ先生は全身画までは描けないんで、イラスト化は無いんですが……。

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