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萌えとは果てなき追求心と共にある。

作者: とりのかわ

主人公の姉の名前はアメリアです。




世の中には、限りなく白に近いのに黒と呼ばれる人間と、限りなく黒に近いのに白と呼ばれる人間がいる。


私の姉はおそらく前者であろう。そして姉の婚約者は後者である。


例えば2人が愛し合っていれば。

最高のカップリングだと思うのだ。天然と腹黒とか王道だけど最高。おいしい。


例えばただの政略結婚ならば。

ここからさらに2つに分けられて、

まず、一つ目はどちらか一方が片思いしている状態であればそれはそれでまたおいしい。姉の天然にやられちゃったねお義兄さん。お義兄さんの策略に見事にハマりまくるね我が姉よ。


そして二つ目はどちらも互いを愛していない状態。これはまったく美味しくない。萌える要素がどこにもない。うぇあーいずもえ?


まぁ。これらは全て私の妄想であり妄想であるので、あしからず。



ところで、ちまたでは婚約破棄なるものが流行っているらしいのです。

最近だと、ザクセン家のご令嬢とカーディエン家のご子息が婚約を破棄されたらしいです。

美男美女だったので残念でした。やはり、美男美女の政略結婚とかって萌える。もう萌える。むしろ燃える。


燃えてしまっては意味が無いのではなくて?

え?いや分かってないな、まいしすたー。言葉のあやというものがねあるのだよ。


美男美女が無理矢理婚約させられて、最初は嫌いあってたけど互いを知るうちにあれ?なんかこいついいやつじゃんえ?好きかも?みたいなのが楽しいんじゃないか。

だいたい貴族なんてクソつまらん世界に生まれてしもうたのだからこれぐらい楽しませて欲しいものだよ。


あら。貴族に生まれたからこのような贅沢が出来るのですよ。口を慎みなさい。

はい。ごめんなさい。まいしすたー。


まぁとにかくね物語はハッピーエンドがいいと思わない?

うん。そうだよね。だからね、まいしすたー。できればもっと笑っていただけないかしら?

昔はあんなに可愛い笑顔を見せていたのに妃教育?とかでぜーんぜん笑わなくなっちゃって。しかも忙しいし!メイリアとっても悲しい。むしろメイリアより悲しんでる人がいるから笑ってあげて欲しいなてへぺろ。


急に変な口調にならないで頂戴。薄気味悪いわよ。

あらやだおねぇ様。薄気味悪いだなんて!いっそひと思いに気持ち悪いと言ってちょうだい!!

気持ち悪いわよ。

そんなおねぇ様も大好き!!

とまぁ、冗談はさておき。


まいしすたー?私はね、怒っているのですよ。カイド様と婚約破棄したいだなんて!そんな酷いことを言うだなんて。本当は破棄したいだなんて思っていないくせに。嘘じゃない?いいえ!メイリアには分かっていますよ。まいしすたーがカイド様の事を果てしなく愛していらっしゃると!

カイド様をのがしたらもう結婚なんてノミの涙ほどもございませんわよ。分かっているの?


うん?だけどカイド様は違う人が好きだからって?

あらやだ。カイド様がそう言ったの。

言ってない?

だったらそんなことないわよ。

見てればわかる?

ばかね。そうゆうことはきちんと話し合わなきゃだめよ。

話をするのが怖い?

このまま結婚できなくてもいいの?いやでしょう。ほら解決。明日にはちゃんと話し合いましょうね。



ちなみに誰とカイド様をそういう関係だとおもったの。

え?私?なんだって!まぁまぁ!まさかまいしすたー。私に嫉妬していたのかしら?あらやだ最高!大好き!

もう。勘違いも甚だしいわ!

まいしすたー。あの男は限りなく黒に近い白を演じている腹黒だけどね。ある女の人のことになるととってもへたれなのよ。最近は笑ってくれなくなったとか。忙しくしてるみたいで会えないとか。贈ったネックレスを毎日付けてくれないとか。女々しいの!まったく。本人に言いなさい!って感じよね。


あらあら。まいしすたー?顔が赤くってよ。明日の話し合いをする気になったかしら。

良かったわ。明日は是非ともあのネックレスをつけてとびっきりの笑顔で彼をお迎えくださいね。



ん?どうして姉様がカイド様を愛しておられるとわかったかって?


えぇえぇ。私には分かっていましたよまいしすたー。めんくいですものね。しかもカイド様の容姿は姉様のどストライク!なんという運命でしょう。もちろん今は顔だけが好きではないと分かっておりますよ。


ですからねカイド様から相談を受けた時、私、飛び上がるほど嬉しかったのです!

だってこれってあれですよ、両片想いってやつですよ!はぁ最高です。我が姉ながらあっぱれです!どれだけ私の好きな要素をぶち込み続ければ気が済むのでしょう!最高です!大切なことなので3回言いますね。最高です!!

これからも私に萌を供給してくださいね!まいしすたー!

大好きですよ!






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ーーー





ところでまいしすたー。あなたが見ていればわかるとおっしゃった時、私、少し震えましたの。だってあなたは変なところで感がいいのだもの。きっとあなたは私を見てそう思ったのね。


だからねまいしすたー。

どうぞ幸せになってくださいね。










ここまで読んでいただきありがとうございます。

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