優しい兄とは
突然ですが問題です
今日はいったいなんの日でしょーか
ヒントは12月最大のイベントの日です
え?大晦日?
いやいやいやいやいやいや
雪が降ればホワイトなんちゃらと言うやつですよ?
え?ホワイト大晦日?
何ですかそれ初耳なんですけど
って一人突っ込みはそろそろ止めて答え合わせです
クリスマスですよクリスマス
まぁ今日はその一日前のイブなんですけどね
私前世のゲームで動物達と町で暮らすゲームで初めて知ったんですが、イブって前のって意味なんですね
じゃあ保育園とか小学生のころに言ってたクリスマスイブイブって...
あぁ話がそれましたねすみません
兎に角、今日はクリスマスイブです
そして学校の終業式があるのもクリスマスイブです
えぇ、そうです今日は我が兄である4男のアルフレッド少年が帰ってくる日です(両親は平日なのでお仕事で夕方まで居ない)
と言ってもちょこちょこ連休(2~5連休)の日には帰ってきているのであんまり実感はありません
あぁまた帰って来たのか~友達できないのかな~?
ぐらいの感覚です
帰ってきたらすごい構ってくるので暇がなくなってその日一日がかなり忙しくなり充実します
まぁ疲れ始めると何処からともかく三男であるノア兄さんが表れ私をアルフレッド少年から取り上げ一緒にお昼寝してくれます
ノア兄さんは眠いとき無理やり遊ぼうとしないし抱っこも上手いし頭を撫でられると気持ちよくて眠くなります
うん、つまりね?
大 好 き で す !!
...ゴホン失礼しました
そんな大好きなノア兄さんはアルフレッド少年があまり得意じゃ無いらしい
まぁ端から観ても騒がしいアルフレッド少年ともの静かな妖精さん系ノア兄さんは反りが合わなそうだ
本人達は喧嘩まではしないけどもお互い苦手意識があるみたいで道中鉢合わせるとお互い(主にノア)苦い顔をする
ちなみにその時大抵私はどちらかに抱っこされてます
「んん....んう?...レイミア...おきた?...おはよう...」
「おー」
あぁノア兄さんが起きたみたいです
もう言わなくてもわかっているでしょうがさっきまで私はノア兄さんと一緒にお昼寝していました
(アシュリー兄さんはアルフレッド少年の迎えのため不在)
もう少し暖かければ我が家にある縁側でお昼寝ができるのだがあいにく雪が降っていてそこで寝てしまえば風邪を引いてしまいそうなため今は暖炉の前におふとんを敷いて二人でねっころがっていました
「...まだ...寝る?...」
「うー」
いやいやいや、もうすぐアルフレッド少年が帰ってくる時間だからそろそろ起きようよ
そういう意味を籠めて唸ったものの全然相手に伝わりません
それどころか私にタオルケットをかけて頭を撫でて眠りに誘ってきます
あぁ...!このままではまた眠って...
「ノア」
「!...レオ...」
「そろそろアルが帰ってくるのでおふとんを片付けた方が良いですよ」
「.....」
部屋に入ってきたレオン兄さんの言葉に顔を弱冠歪めた
「そんなムスッとした顔をしないでください」
「...だって....」
そう答えたノア兄さんにレオン兄さんは苦笑いしながら宥めるように話し出す
「確かにアレはまだまだ未熟者で少々...かなり騒がしいですがアレはアレで成長しようとしている最中なのですよ」
それはわかりますね?と、締めくくりちらりとノア兄さんの顔を流し目でみる
そんな周りをよく見ている優しい次男素敵です
とっても御馳走様です
でもそんなレオン兄さんに向かってノア兄さんは苦い顔をしている
レオン兄さんに図星をつかれたからかばつが悪そうだ
「ふふふ...良い兄で居たいならもう少しよく見ることですね」
そう薄く笑いながらレオン兄さんは楽しそうにノア兄さんを見た後に私をひょいッと抱き上げると部屋を出ていった
あ、私は強制お出迎えなんですね...
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