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竜族族長の娘  作者: 五月雨 アルト
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車を開発した人は偉大だと思う













 シラサギさん達の後を大量の研究者さんと共に着いていくと、大きな重い鉄製の扉の前に着きました。どうやら此処が研究室らしいです。シラサギさんは、その重そうな扉を意図も簡単に開けると、中に私達を入れてくれました。






「皆様、ただいま館長を奥からお連れ致しますので此処等を御見学しながら少々お待ちください」


「?......部外者である私達が見学してもよろしいのですか?」


「構いませんわ! 此処の者も画期的な魔化学具を発明したレイミア様が御見学を成されると成れば、皆の士気がよりいっそう高まると言うものです!」






 そうシラサギさんは、ニコニコと上機嫌な微笑みを浮かべながら話してくださいます。が、前世の知識で得たものを、然も自分が考え作り出したかのように振る舞うのは、多少罪悪感が沸くものですが、これで前世がどうのと話せば私が頭の可笑しい人とされてしまいます。前世なら最悪黄色い救急車を呼ばれてしまうところですよ。此処は黙っておくのが吉ですね。





 私がそんなことを思いながら、そうですかと返事をすると、周りの研究者達がざわつき始めました。......なぜ? と、思いましたが、よく考えればきっと私とシラサギさんのお話を聞いてビックリしたのでしょう。




 だって、私の今の年齢は二十歳近いけれど姿は幼女。研究者達にしたら、嘘だろ!? あんな奴が!? と言ったところでしょう。えぇ、そうですよ。あなたの前にいるちんくしゃが電話発案者ですよ。




 そんな感じで私が内心ひねくれてふらふらと研究所内を歩いていると、先ほど私達が乗って来た車のオブジェがあるコーナーに着きました。キョロキョロと辺りを見回して見ると、少し背の低いテーブルの上にこの車の企画書を見付けました。読んで良いのか多少悩みましたが、御客に見学してもよいといった上で出しっぱにしているのです。怒られることは無いでしょう。屁理屈? 何とでも言ってください。





 ーーその企画書に目を通してみれば、やはり私達がここへ来る際に乗った車の企画書の様です。

その企画書を読み進めると、どの様にすればより良い物に成るか、と様々な意見が書かれていた。私はそれらを読み終わると、近くにあった白紙とペンを手に取り、さっき乗って気が付いたことを書いていった。










・ 長時間座っていると疲れる。クッションを少し硬めにして、中に何かスプリングの様なもので揺れや衝撃を吸収するものを取り付けた方がよい。(シートスプリング)


・ 車の起動中に誰かが飛び出して来たときの対策として、元から備わっている探知機能を応用して、何かが特定の範囲内にいきなり出現した場合、簡単な風魔法、または重力魔法で辺りを包むと良さそう。


・ 上記の魔法を組み込めないのなら、エアークッションを仕込み、センサーの範囲内にものが出現したときに、発動する様に仕込むのも可。その場合乗車している人の回りにも仕込むこと。


・ 乗車者の身の安全のためにベルトのよう固定具(シートベルト)を作ること。あれではもしもの時とても危ない。


・ できれば窓の硝子を強度の高いものにするか魔法で細工する。そして、窓は換気のために開けられるようにした方がよい。









 ーーと、こんな感じのことを次々と書き出していきます。正直、前世の車と比べると、御粗末もいいところなので、ダメ出しとアドバイス? のような文字がじゃんじゃん出てきます。




 私が暫く没頭して書いていると、辺りから沢山の視線を浴びていることに私は気が付きました、......え。





「す、素晴らしい! 素晴らしいですぞレイミア様!! 我々にはこのような素晴らしい案は思い浮かびませんですぞ!」









.........................




...............................

















 なんか変なしゃべり方する奴キターー!!













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