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竜族族長の娘  作者: 五月雨 アルト
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「レイミア、入っておいで」


「......」




 毎度思いますが、なぜ私の家族は扉を開ける前に私が来たとわかるのでしょうか?

的中率がとてつもないのでちょっと気になります。もし扉を叩くごとに私の名前を聞いてたら面白いですね。違った場合のしらけた空気がちょっと見てみたいです。あ、ごめん...とか言ってるんでしょうか?

気になります。




ガチャッ



「レイミア? 」


「お父様.....」




 なかなか入って来ない私に父が心配になったのか扉を開けてきました。

あ、私の父の呼び方は確かに違和感がありますが、これには列記とした理由があるのです。

うちの父は腐っても、娘にげろ甘でも竜族の族長なのです。この年で流石に人前でパピー! とかお父さん、パパ なんて言えないじゃないですか!


前世の記憶で卒業式の送辞に「私をここまで立派に育ててくれたパパ、ママ、ありがとうございます」とか言ってる生徒会長がいて、あの時ほどパパママは癖になり咄嗟に出てしまうのだと痛感したことはありませんでしたよ......別にパパママがダメと言っているのではなく、一般的に直しずらいらしいので私が個人的に気を付けようと思っているだけなのですがね。と、言うわけで。私は人の目があるときは基本的お偉いさんの娘息子が使っていそうな呼び方にしたわけです。多少の偏見は大目に見てください。





「レイミア、今この辺りに人はいないからお父様なんて呼ばなくていいんだよ? 」


「うん」


「さ、中にお入り」




 私は父が開けてくれた扉を潜り、部屋の中に入ります。


「レイミアはもしかしたら気付いているかもしれないけど、ここに呼び出したのは他でもない、レイミアがこれから通うことになる学校についてのことなんだ」





......‼ 


 --学校‼ ついに始まるのですね! あ、そういえば竜族って珍しいから本当は里の外に出すのは学校に行ける年から、という話ですもんね! 今まで普通に外に出ていたので忘れていました。これって族長の娘という特例だったんですよね。



「......レイミアはどうしたい? レイミアが行きたくないのなら、このまま外にでなくても--」


「--行きたい」


「......」


「私、学校に行きたい」


「そうか......」




 私は過保護な父の発言に雲行きがやしくなったところで話を遮り先に答えました。

私の答えを聞いて、父はしぶしぶながらも私の意見を尊重する気はあるのか学校のパンフレットを出してくれました。



--こんなにあったんですね......



「この中から行きたい学校を選びなさい。--おすすめはレジェント地方の学校だよ」




 私は父が出したパンフレットを開いてパラパラと見比べていきます。その際に父から出た言葉はスルーさせていただきます。どうせレジェント地方は家から通えるからとかそんな理由です。放って置きましょう。





 パラパラと捲っているうちに一校、やけに目につく学校がありますね。

他の学校と見比べるまでもないくらいにとても大規模な学校です。色々な設備に型のかっこいい制服、新しい校舎に充実した学食や活発なクラブ活動。おまけに寮もあるので私も通うことが可能です。





--もうこれを見たら迷う心配はないでしょう。





「私、この学校に行きたいです」








 --受かるかは別として......



終わりました...いろいろと......

テストがやっと終わりましたが、赤点を出すとまた学校に行くはめになりますので気が抜けません。

最近はとびとびの更新ですみません。完全に卒業が確定するまではどうか、どうかご理解ください......

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