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竜族族長の娘  作者: 五月雨 アルト
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学校








 部屋の中に入ると、扉と対面するように置かれている机で、父はなにやら書類を読んでいたようだった。ですが、私が部屋へ入室すると書類を横へ置き、私に近くに来るように手招きをしてきた。




「レイミア、来てくれてありがとう。今日も最高にかわいいよ」


「ありがとう」




 流石に何年も顔の整った連中にかわいいかわいい言われていれば馴れるもので、私は今ではお礼を言って受け流すことのほうが多くなった。(たまにスルー)



 塩対応もお手の物ですよ。



「それで、話ってなに?」



 私は、父の話をまともに聞いていれば永遠に終わらないことを学習しているので、バッサリと世間話の流れを断ち切り話を催促した。



 私が話を催促すると父は「レイミアはまじめでしっかり者だなぁ」なんて言っていますが断じてそうじゃない。けれどそれを指摘すればうちの一家恒例の褒め殺しが炸裂するので黙ります。何年たっても家の身内びいきはなりを全く顰めてくれません。父に至ってはかなりの男親が当てはまるであろう娘かわいいまで入っているので手に負えません。




 私がそんな愚痴めいたことを考えていると、父が本題を話し始めたので、強制的に終止符は打たれた。




「レイミア......これは別に強制でも何でもないし、嫌なら行かなくてもいいしむしろ行かせたくないのだが--」





「本題」


「学校に行きたいか?」





 父の本題からずれかけた話を催促してただすと、思っていたよりまじめな話が飛び出して不覚にも驚いてしまいました。正直。もう少しどうしようもないお話かと思っていたのですが、これはとても重大な議題ですね!



 だって学校ですよ? 学校! 前世では勉強だるいだの休みたいだのぬかしていたかたもおりましたし、私もよくそんなことをおもいました。が!




 今世に入り同い年のお友達の少ない私としては、どうしても学校という一種の交友の場に行きたいのです。例え動機が出会い目的で不順だと罵られようが私は絶対に学校へ行くべきなのです!




「レイミア、本当にいかなくても......」


「行く、私学校にいきます」




 私が黙っていたせいか、行きたくないのだと勘違いしたのか、行かなくてもよいという父にかぶせるようにして学校に行くことを言うと、なにやら肩を落として「そうか...」 と、返事をしました。






 心配性で娘かわいいな父なのでもしかしたら自分の目の届かないところに長時間行かせるのが不安なのかもしれません。



あまり心配はしてほしくないのですが、ここで慰めるとせっかくの又とない入学チャンスを父の心配性に消されかねないのでだまります。なんでも、私が入学できる学校は決まっているそうなので入学までのお楽しみだそうです。






 --なぜだかとても嫌な予感がするのですが私の気のせいでしょうか



最近かぜっぴきな五月雨です。

最近インフルなどもはやっているので皆様もお気をつけてくださいね。

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