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竜族族長の娘  作者: 五月雨 アルト
105/114

冷静な兄

アシュリー視点です。











 地上からおよそ1000mはゆうに離れているであろう所に、背中にレイミアを乗せた僕と、僕の少し後ろを飛ぶノアは居た。先ほどまで滞在していた国はもうすでに豆よりも小さくなり、もうほとんど見えないほど遠くにあった。あの国に滞在していたのは予定より遥かに短く、僕の生きてきた歳月と比べてしまえば、瞬きをするよりも早く過ぎてしまっていたであろうのに、僕の中ではとても印象に残るものだった。きっと、あそこでの出来事は何千年経ったって忘れることはないのだろう。













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 アリスの魔法により、この場からレイミアが消えたことを確認すると、先ほどレイミアに縋ろうとした薄汚い男たちの一人を足蹴にして見下ろす。往生際の悪いことに、こいつらは己が騙そうとした相手に縋り、助けを乞おうとしたのだ。それも、僕のかわいいレイミアに......



 あぁ......なんて汚いのだろう......こんな生ごみがレイミアに触れていたなんて軽く吐き気を覚えるよ......早く帰ってレイミアをきれいにしてあげなければ。






 --でも、その前に......この生ごみだけでも処理をしなくては。






 ふふ、大丈夫、単に処理と言っても殺すわけじゃないよ? 僕はそんなに優しくないからね。

死んで終わりなんて、そんなに世の中があまいわけがないじゃないか。ここからじわじわと追い詰めてこいつらの犯した罪をわからせてあげるのだ。あぁ、それからこの度の......いや、この男たちのしでかした悪事の言質も取らなければいけないね。大丈夫、今は言いにくいだろうけど、すぐに話したくなるようにしてあげるから。あ、でも。勢い余って下半身なくなったらごめんね? でも大丈夫だよ。死にはしないから......





 ふふ、大丈夫。本当に殺さなよ? 僕たちは君たちから言質を取ったら国に君たちを引き渡すから、君たちの為に手を汚す必要はないんだ。モルモットにならなけれぼいいね。


 





 僕はそんなことを頭の片隅で考え、視界の先に居る僕の殺気で竦みあがった男たちに問いかける。成るべく、すぐにでも処理ができることを悟らせるように、死が己の真後ろに居るのだと、わからせるように......




「正直もう君たちみたいな薄汚い連中がレイミアの腕を握っただけで万死に値すると思うけど、優しいレイミアはそれでは満足しないだろうし、なんの証言も取れてはいない君たちを殺したところでレイミアには何のメリットもない。だから一応君たちに問おう。ここで、何を、していたの......」





 --この問いをぶつけられた男たちは、恐怖による錯乱のためか、はたまた元からのねじり曲がった思考によるものなのか、とても理不尽でくだらない理由を述べてくるものだから、つい......ね.........





 ちょっと間違えて氷漬けにしてしまったけれど大丈夫だよ、きっと国が溶かしてくれるよ。君の言い分が正しいのであればね。





 さて、そろそろ終わりにしてレイミアの下へ行かなければ。言質もとれたし、こいつらはさっさと国に引き渡してしまおう。僕がそれを実行するためにもう一人の薄汚い男に近寄ろうとすると、そこに何を勘違いしたのかまったをかける声がかかった。








 ......うん、ちょうどいい、こいつのこともちょっと試させてもらおうかな。




最近さぼってしまい申し訳ございませんでした。

言い訳を述べるならば、投稿しようとしたときにワイハイが切れ作品がおじゃんになり心が折れていました......


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