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18 私と白雪姫


助けを求めるなら、そこら辺の人に適当に助けてもらうというわけにはいかない。


相手は破落戸とはいえ、複数だ。


しかも、魔女の手先という事が確定している女まで付いている。


状況をちゃんと伝えられないまま、下手にその辺のおじさんとか連れていったら、返り討ちにされて大変な事になってしまう。


町のあちこちにいる衛兵を呼んでくるのも手かもしれないけれど、相手が魔女の手先という場合は、逆にその衛兵がグルって可能性もなくはない。


ダメ元で私が助けに行く?


……それこと返り討ちにあって、2人とも無事ではいられないという最悪の結末に向けて一直線というやつだ。


『そ、そうだ!!国王陛下に助けを求めれば!!』


頭に浮かんだ考えは一瞬だけとても名案のように思えたけれど、よく考えれば、平民どころかこの国の住人ですらない私が国王陛下にお目通り願えるはずがない。更に言えば、例え会えたとしても声を封じられている上に、読み書きも出来ない現状では、状況を伝える手段もない。


『絶望的すぎる……』


現状を整理した結果、私は頭を抱え込むしかなかった。


こういう時こそ王子さまの出番だと思うんだけど、麗しのイージオ王子残念ながらまだこの国に到着していない。


どうにかしたいのに出来ない。


気持ちだけが焦る。


手にも背中にも嫌な汗が滲み出る。



どうしよう……。



どうしよう……。



どうしよう……。



答えが出ないまま、同じ言葉がぐるぐると頭の中を回り続ける。



必死で助けを求めるように……誰かこの状況を救ってくれる人はいないかと、視線を巡らせる。



……誰か!


……誰か!


……誰か!!



無駄だと思いつつも、心の中で何度も叫ぶ。




……その時だった。


『……あっ!!』


私の視界にある人物が映った。


通り過ぎ掛けた視線を慌てて戻して、その人物を確認する。



マントを羽織っていてもすぐにわかる、鍛え抜かれたしなやかな筋肉。


鏡を通して見ていた時には、身分のある人らしく、実用向きではあるものの一目で高価だとわかる良質の鎧を身に付けていたけれど、今は周囲に溶け込む為になのか、安物の皮の防具にマントという商人がよく雇っている護衛の人ような格好をしている。


その傍らには、彼の連れなのだろう、まだ13、4才くらいの少年が頭まですっぽりと黒いマントを被って一緒に歩いている。


赤ずきんの次は黒ずきん……。


いや、王都は貴族のお忍びや別の国から来た旅人等、色々な人がいるから格好もまちまちで、ずきんのような物を被っている人も多い。だから別に変ではないんだけどね?


いや、今はそんな事よりもスノウフィア王女だ。


彼と会えたのもきっと神様のお導き。


彼なら……筋肉美、一押しのクロウェル王国の騎士団長、ムキーマン・ジェネロフ様なら破落戸なんてあっという間に倒してくれるに違いない!!


それに、身分もそれなりにあるから、魔女に好き勝手される可能性も格段に低い。


この際、何で他国の騎士団長が一般人に扮してホワイティス王国にいるのかとか、このタイミングで現れるのが何で筋肉自慢な脇役騎士なのかとかそんな事はどうでもいい。


むしろ、ヒロインが救われる為の特殊効果と思えば全て納得がいく。いかなくてもいく事にする!!


今は、何よりも人命とか乙女の純潔とかそっちの方が重要だ!!



『ムキーマン騎士団長様!!』


私は声にならない声で叫びながら、ムキーマン騎士団長に向かって全力で走り出した。


もう、形振りなんて構っていられない。


正直、ちょっと涙目にもなっている。


私の足音にすぐに気付き、警戒するようにこちらを振り向き一歩前に出たムキーマン騎士団長に向かって、私は文字通り突撃した。



「おっと……」


ムキーマン騎士団長は一瞬鋭い眼光で私を睨み付け、腰に差していた剣に手をやり掛けたけれど、突っ込んできたのが、明らかに人畜無害でテンパっているひ弱な女だとわかると、何事もなかったかのように私を受け止めてくれた。


ムキーマン騎士団長の後ろでは、彼の連れである少年もマントの下で剣に手をやっていたみたいだけど、ムキーマン騎士団長が警戒を緩めたのを確認して手を下ろしてくれた。


「お嬢さん、そんなに慌ててどうしたんだ?」


低く優しそうな声が私に向けられる。


一時期、鏡を通して彼の事を観察していたから私は知っている。


彼は厳しい面がある一方で、とても懐が深く、情に厚い人だ。


だから部下からもとても慕われている。


そんな彼ならばきっと、困っている人を見捨てたりなんてしないはずだ。




『お願い!スノウフィア王女を助けてあげて!!』


私は「フーフー」と空気の漏れる音しか発しない喉で、一生懸命訴えた。



「……何だ?喋れねぇのか?」


ムキーマン騎士団長が眉間に皺を寄せる。


私はコクコクと頷くと彼の腕を引っ張り、スノウフィア王女が連れていかれた路地を必死で指差した。


ジェスチャーで伝えられる事には限りがある。


それでも、一生懸命使えるコミュニケーション手段を使って意思を伝えるしかない。



「あそこに何かあるのか?」


私の必死な様子から、何かを察したらしいムキーマン騎士団長がチラッと後ろの少年に視線を向ける。


「何か困っているようだし、行ってあげよう?」


大人になりかけの少し高い少年の声がそう告げる。


マントの下にある黒の双眸が、私を安心させるように優しく細められた。


そんな少年を見ながら、暫く思案していたムキーマン騎士団長だったけれど、少年が自分の腰に差していた剣に手をあて「大丈夫だから」と言うと、小さく嘆息した。


「わかった。でも、無理はするなよ?」


念を押すように少年を見たムキーマン騎士団長は、私に向き直ると「行くか?」と何の気負いもなくニカッと笑った。


そこに強者故の自信を感じ、私は詰めていた息を吐き出し、何度もコクコクと頷いた。


ただ、それでも怪我はしてもらいたくないという思いはあったから、路地を指差してファイティングポーズをとって両手を合わせてお願いする仕草を繰り返し、戦ってもらわないといけない事を再度伝える。


それでもムキーマン騎士団長は「わかった、わかった、任せろ」と朗らかに笑い、私の頭をクシャッと撫でるだけで、躊躇う事なく路地へと向かって歩き出した。


筋肉美だけでなく、身長も高いムキーマン騎士団長の歩幅は広く、私は少年と並んで小走りにその後を追う。


路地に入り、何回か角を曲がったところで、不意に複数の男達の下卑た笑いと、それにかき消されそうな程か細い少女の悲鳴が聞こえた。



「……お嬢さんが助けたかったのは、彼女か?」


男達からは死角になる場所で足を止めたムキーマン騎士団長は、塀の角からその奥を覗き込み、振り返って私に訊ねる。


少年が私に場所を譲ってくれたから、私はムキーマン騎士団長に近付き、彼の真似をするように塀の角からちょっとだけ顔を覗かせて、その奥を確認した。


そこには、5人の破落戸に囲まれ、怯えたように背後の壁に身を寄せているスノウフィア王女の姿があった。


近くに魔女の手先であるあの女の姿は見当たらない。


スノウフィア王女の事を破落戸に任せた後、自分はさっさと逃げたのか、或いは何処かで高みの見物でもしているのか。


でも、ひとまず、近くに魔女の手先の姿がない事にホッとしつつ、私は顔を引っ込めてコクリッとゆっくりと深く頷いた。


「偉いべっびんな嬢ちゃんだな。知り合いか?」


見るからに品がよく、平民ではない雰囲気を醸し出しているスノウフィア王女に警戒してか、雑談をするふりをして探りを入れてくるムキーマン騎士団長。


その間に、私と場所を交代した少年がスノウフィア王女の姿を見てあまりの可愛さに固まっている。


私はムキーマン騎士団長の言葉に何と答えるべきか僅かに思案した後、首を横に振った。


私はスノウフィア王女を物語の白雪姫としては『知っている』けれど、決して本人と知り合いなわけではない。


顔を合わせた事はないし、話した事もない。


むしろ、魔女に「この世で1番美しい女性は?」と尋ねられる事を警戒して、その姿を見る事もしないように努力してきた位だ。


そんな相手を知り合いなどと言う事は出来ないだろう。


それに、もしこの後スノウフィア王女を救出する事が出来て、彼女の方に「知り合いか?」と尋ねでもされたら、彼女は確実にNOと答える。


だって、彼女は私の存在すら知らないのだから。


それなら、初めから余計な事は告げずに知らない人ですって言っておいた方が、下手に疑われなくて良いだろう。


「ふむ、何か事情はありそうだな」


私の反応に、ムキーマン騎士団長が目を細める。


でも、私がそれに対して返せる反応は苦笑いを浮かべる位なもの。


ジェスチャーのみで、今の複雑な状況を説明する事なんて到底出来やしないんだから仕方ない。


「まぁいい。女性が男達に襲われ掛けているって事には違いがないみたいだからな。……ここで待っていろ」


後半の一言は私にだけでなく、一緒に来てくれた少年にも向けられている。


「……僕も行く」


「いや、あの程度なら俺1人で……」

「痛っっ!!」


ムキーマン騎士団長に居残りを命じられた少年が、自分の剣に手を掛けて居残りを拒否し、ムキーマン騎士団長がそれを説得しようとした瞬間、スノウフィア王女の小さな悲鳴が聞こえた。


サッと塀の向こうのスノウフィア王女を見ると、ずっと取り囲んで下卑た笑みを浮かべているだけだった男達の内の1人が、彼女のシミ一つない白く細い腕を力任せに掴んだようだ。


顔全体に恐怖を貼り付け、スノウフィア王女が首を振ってその場に留まろうとするけれど、少女の力では到底敵わない。


ズリズリ男達の方に引き寄せられている。


「っ!!」


その光景をほぼ私と同時に目の当たりにした少年が、カッと頭に血を上らせたように駆けだした。


「おいおい、勘弁してくれよ」


少し呆れたような雰囲気で、少年の後をムキーマン騎士団長が追う。


呆れてはいても焦ってはいないあたり、もしかしたら少年もそれなりに腕が立つのかもしれない。



「……その手を放せ」


言葉と同時に、素早く駆け寄った少年が、破落戸達が振り返るより早く、少女と破落戸達の間に入り、鞘に入ったままの剣で、少女の手を掴んでいた男の手を叩き落とした。


「いってぇぇぇ!!誰だてめぇ!!」


「ガキは引っ込んでろ!!」


腕に突然の痛みを感じて顔を歪めた男は、次の瞬間には怒りに顔を真っ赤に染め、腰に差していたナイフを抜いた。


仲間の男の内のもう1人も、突然現れた少年に向かい怒号をあげると、すぐに邪魔な少年を排除しようと腰に差していた剣を抜いた。


……否。抜こうとした。



「まぁ、ガキは引っ込んでろってのは俺も同意見だがなっと……」


落ち着いた声で、告げるとあっという間にムキーマン騎士団長は、鞘付きの剣でスノウフィア王女達の1番近くにいた男の首の後ろを打ち据え気絶させ、剣を1回転させて、剣を抜こうとしていた男のみぞおちに、鞘に包まれた剣先をめり込ませた。


「ガッ!」

「うぐっ!!」


踏み潰された蛙のような声をあげ、1人は意識を手放し倒れ、もう1人はその場に蹲って動けなくなる。


2人を沈めた後、ムキーマン騎士団長は無駄のない動きで立ち上がり、残りの3人に視線を向ける。


「何しやがんだ!!」


「こんの野郎!!」


「邪魔すんじゃねぇ!!」


3人の男達は怒鳴ってはいるが、ムキーマン騎士団長のあまりにも見事な剣さばきにビビっているのか、やや腰が引け気味だ。


それでも、剣やナイフを抜いて必死で威嚇している。


「悪いが女に無体を働こうって奴等のいう事を聞く気はねぇよ」


ムキーマン騎士団長の目が殺気を帯びる。


男達は体をビクリッと跳ねさせると、視線をさ迷わせた。


もう既にこのまま目の前の男と剣を交えるのは不利だというのは理解しているのだろう。


何とか逃げ出せるだけの隙はないかと思案しているようだ。



「諦めな。たまたま俺達が通りがかっちまったのが不運だったと思ってな」


しかし、男達のそんな考えは既にお見通しなムキーマン騎士団長がそんな隙を与えてくれるはずもない。


ムキーマン騎士団長から1番離れた位置にいた男がジリッと後退しようとしたのを切っ掛けに、あのがっしりとした体からは想像も付かないスピードで駆け出し、走り出した男の足を剣ですくって転ばせて、その腹の上にドンッ足を下ろす。


「グフッ!!」


踏まれた男の腹からはミシッという嫌な音が鳴り、ムキーマン騎士団長の足が離れると同時に、その場で声も出せずにもんどり打つ。


「ひっ!!」


「ちょ、ちょっと落ち着けよ、あんちゃん」


ついさっきまで捕食者だった男達は今度はやられる側に立場代わり、小さな悲鳴をあげて体を震わせる。


そんな男達を冷静な目で見詰めるムキーマン騎士団長は、ニカッとその場に相応しくない明るい笑みを浮かべた。


「俺は落ち着いているぞ?落ち着いてないのはお前等の方だろう?」


そういうと、ゆっくりとした足取りで残りの2人に近付く。


1番離れていたはずの……この袋小路の出入り口に側にいた男へとあっという間に近付いた俊敏さ。


しかも立ち位置が1番後方になった事で他の2人の退路を見事に断ったムキーマン騎士団長は、手に刃物こそ持っているものの、既に戦意喪失し、怯えるだけで何も出来ない2人の男を1人ずつ一撃で仕留めていった。


「よし、他はもういないな」


あまりに鮮やかすぎて汚れていない手をパンパンと払うと、周囲を見渡して、何処かの家の人が洗濯物か何かを干す為に張っていたものらしき紐を剣で切って、呻いたり気絶している男達を一ヶ所に集めてまとめて縛りあげる。


そのお手並みの見事さは、さすが騎士団長様という感じだけど……全く関係ない第三者の紐を勝手に使っちゃって大丈夫なのだろうか?


捕まるような事はないとは思うけど、あれも窃盗に含まれる気がして仕方ない。


「嬢ちゃん、大丈夫か?」


ムキーマン騎士団長が、少年の背に庇われていたスノウフィア王女の顔を覗き込んで声を掛ける。


少年もムキーマン騎士団長も見た目が良いから、文句なしの美少女であるスノウフィア王女と並ぶと、まさに物語の挿絵のような構図だ。


……肝心の王子は、ここにはいないけど。


「あの、その……」


見知らぬ破落戸に絡まれた後、見知らぬ美形騎士に助けられる。


物語では恋が芽生えちゃいそうなシーンだけど、実際にその場に遭遇してしまったお姫様は、まだ状況が読めずうろたえるばかりだった。


「もう大丈夫。悪い奴等はいないから」


戸惑うスノウフィア王女に、少年が優しい声で語り掛ける。


その声を聞いて、少し落ち着いたのか、スノウフィア王女は詰めていた息を小さく吐き出して、恐怖で固まっていた体の力を抜いた。


「何処の誰かは存じませんが、危ない所を助けて下さって有難うございます」


深々と頭を下げた後、向けられた顔には、まだ蕾だった花が一気に咲き誇ったかのような華やかで美しい笑みが浮かんでいた。


それを見た少年がヒュッと小さく短く息を飲む。


ムキーマン騎士団長は年の功というやつなのか、そんな美しい少女の笑みを見ても特に反応はさず、「困った時はお互い様だ」と笑顔で受け答えしている。


「お礼なら彼女に言ってやってくれ。嬢ちゃんが危険な状態なのに気付いて、慌てて俺達に助けを求めに来たのは彼女だ」


少し離れた塀から顔を出して、3人様子を見ていた私をムキーマン騎士団長が親指で指し示す。


「え?」


足手まといにならないように、塀の陰に潜み続けていた私の存在に気付いていなかったスノウフィア王女が、驚いたように私の方へと視線を向ける。


「……あの方が?」


確かめるようにムキーマン騎士団長に支援を向けたスノウフィア王女に向かい、ムキーマン騎士団長がしっかりと肯定するように頷く。


再び私へと戻された視線が、私の視線と重なった。


……向こうに行った方がいいのかな?


1人だけ離れた場所で他の人達を眺めているのも変な感じがするけれど、魔女という存在があるかぎり、私の意思とは関係なく、私は彼女にとって敵になる。その事に躊躇いを感じて、私はその場で会釈をする事しか出来なかった。


「あの、私……」


スノウフィア王女が私に近付こうと一歩前へと足を進める。



その時だった……。


「え?」

『あっ……』


私の右手首が淡く発光し始めた。


『……タイムリミットだ』


自分の手首をジッと見つめて苦笑いを浮かべる。


こうして手首が淡く発光した後、2、3分程で私は鏡の中に連れ戻される。


発光する右手首を背に隠し、私はスノウフィア王女に向って笑顔で左手を振った。


『無事で良かった。今度からはもう少し警戒心を持ってね?』


聞こえない事はわかっていつつもそうクチパクで語りかけ、素早く身を翻す。


「あ、ちょっと、待って!!」


背後でスノウフィア王女の引きとめる声が聞こえたけれど、振り返らずに走った。いくつか角を曲がり、物陰に身を顰める。


『……本当にちゃんと警戒してよ。魔女に白雪姫が殺されちゃうお話なんて見たくないからね』


私を追ってきた人の気配を感じつつ目を瞑った瞬間、フワッと体が浮くような、眩暈のような感覚に襲われる。


こうして、私の外出は幕を閉じた。



……まぁ、外出は幕を閉じても、鏡に戻された後に厄介事が待っているのは確実なんだけどね。

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