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異世界ハーレムのミソジニスト(女性嫌悪者)  作者: 一条 剣
アークシティ編
4/17

4.アイリス

「おーい!!」


ディックの声が、静まり返った路地裏に響き渡る。彼は、まるで幼馴染みを見つけたかのような無邪気な笑顔を浮かべながら、こちらに向かって駆けてくる。その姿は、先ほどまでの凄まじい戦闘の迫力とは、まるで別人のようだった。


目当ては当然、俺なんかではない。隣にいる美少女―アイリスだろう。彼女の存在感は、この薄暗い路地裏でさえ、ひときわ際立っている。


青髪が、街灯の淡い光を受けて幻想的に輝いている。その髪からは、かすかにコロンの香りが漂ってくる。顔立ちも整っており、凛とした表情が印象的だ。その眼差しには、ただの美しさだけでなく、何か深い知性が宿っているように見える。


身体全体のスタイルも、完璧と言っていいだろう。お世辞にも胸があるとは言えない。良くてBカップ程度だろう。だが、その胸の小ささが、逆に彼女の魅力を引き立てているようにも見える。


ガリガリではない、程よい腕の細さ。その腕は、か細いながらも、どこか強さを感じさせる。圧倒的な美脚は、短いスカートから覗いており、思わず目を奪われてしまう。


身長は160cm程度。女性としては少し高めだが、それがちょうど良い。この身長が、彼女の凛とした雰囲気をより一層引き立てている。


まさに、絶世の美女と言えるだろう。しかし、彼女の魅力はそれだけではない。


彼女の凛とした表情が、ディックに気づくと、途端に柔らかな笑顔に変わる。その笑顔には、どこか人懐っこい印象がある。美人特有の鼻につく高慢さは、微塵も感じられない。


(ディックが狙うのも分かる)


そう思いながら、俺は自分の心の中に湧き上がる複雑な感情に気づいた。


(もし、俺も女が嫌いじゃなければ惚れていたかもしれない)


その思いは、すぐに打ち消した。女が嫌いな俺には、そんな感情を抱く資格はない。それに、こんな美人が俺なんかに振り向くはずもない。


そんなことを考えているうちに、ディックはすぐ近くまで来ていた。彼の息遣いは荒く、顔には汗が浮かんでいる。それでも、その表情には喜びが満ち溢れていた。


「助けていただきありがとうございます!」


隣のアイリスが、優雅な仕草で頭を下げる。その姿は、まるで貴族の令嬢のようだった。


「いやいや、気にしないで!男として当然のことをしたまでさ!」


ディックは、照れくさそうに笑いながら答える。その表情には、明らかな喜びが浮かんでいた。もちろん、褒められたことも嬉しかったのだろう。しかし、それ以上に、アイリスが逃げずに残ってくれていたことが、彼を心底喜ばせているようだった。


ディックの上機嫌ぶりは、見ていて少し滑稽なほどだ。ここまで嬉しそうな大人を見るのは、俺にとっても珍しい経験だった。


「逃げてって言ったのに、待っていてくれたんだね!」


ディックの声には、驚きと喜びが混ざっていた。


「当然です。自分を守って戦ってくれているのに、自分だけ逃げるなんてできません!」


アイリスの返答は、まるで物語の中のヒロインのようだった。その言葉に、俺は思わず眉をひそめた。


(なんて綺麗事なんだ)


しかし、その言葉がディックの心を射抜いたのは明らかだった。


「そんな、気にしなくて良かったんだぜ!こっちが勝手にやったことだしな!」


ディックの言葼に、俺は心の中で突っ込みを入れずにはいられなかった。


(おい、何を格好つけているんだ!さっきあんなにガッカリしていたじゃねーか!)


しかし、その言葉すら口に出すことはできない。俺は、この状況で完全に蚊帳の外に置かれていた。


「そんな訳にはいきません!本当にありがとうございます!」


アイリスの声には、真摯な感謝の気持ちが込められていた。その純粋さに、俺は少し戸惑いを覚えた。この異世界で、こんなにも素直な感情表現をする人間がいるとは思わなかったからだ。


「もういいって!そんなことより名前を教えてくれる?俺はディック、よろしくな!」


ディックの声には、まるで子供のような期待と興奮が混ざっていた。その様子を見て、俺は内心で苦笑した。こんな単純な男に、先ほどの強さを見せられたのだから、この世界の常識が掴めない。


「すみません、自己紹介がまだでしたね。私はアイリスと言います」


アイリスの声は、柔らかく澄んでいた。その名前を聞いて、俺は思わずその意味を考えた。虹彩、アヤメ。どちらの意味でも、彼女の持つ神秘的な雰囲気にぴったりだ。


「アイリスちゃんかー、いい名前だね!」


ディックの声が弾んだ。その反応に、アイリスが照れたように笑う。


「ありがとうございます!」


二人の間には、すでに良い雰囲気が漂っていた。まるで、長年の友人同士のようなリラックスした空気感。俺は、その光景を冷めた目で眺めていた。


(そりゃあ、そうか。不良を女の子から救うって、ギャルゲー的に言えば完全にフラグ立ってるもんな)


そう思った瞬間、アイリスが俺の方を向いた。


「あの、あなたもディックさんのお仲間ですか?」


その質問に、俺は一瞬言葉に詰まった。仲間?俺が?ただ見ていただけ、それどころか見捨てようとした俺が?その状況の気まずさに、俺は内心で苦笑した。


「はい、俺は陸人と言います」


精一杯の平静を装って答えた。


「へー、リクトさんですか。その...、宜しくお願いします!」


アイリスは、少し戸惑いながらも丁寧に頭を下げた。その仕草には、気遣いが感じられた。おそらく、俺みたいなヘタレに対するコメントが見つからなかったんだろう。だって、よろしくお願いされる覚えなんて、俺にはないはずだ。


この異世界で、俺の立ち位置はすでに決まってしまったようだ。主人公然としたディックと、ヒロイン的存在のアイリス。そして、その陰で黙々と付いていく、影の薄い脇役。


(まあ、いいさ。俺には俺の目的がある)


そう自分に言い聞かせながら、俺は二人のやり取りを観察し続けた。この異世界での生き方を、俺なりに模索しながら。



夜の路地裏に、三人の影が長く伸びていた。ディックの声が、静寂を破る。


「アイリスちゃんはどうしてあの不良どもに絡まれたの?」


その質問に、アイリスの表情が一瞬曇った。彼女の目に、何かが閃いたように見えた。躊躇い?恐れ?それとも別の何か?


「それは...」


アイリスの声が途切れる。彼女の指が、スカートの端を無意識に摘んでいる。何か言いにくい事情があるのは明らかだった。


俺は、この展開に違和感を覚えた。たった今助けられたばかりの女性が、その理由を躊躇うなんておかしい。普通なら、すぐに事情を話すはずだ。それとも、この世界ではそういった常識が通用しないのか?


「どうした?」


ディックの声には、心配と好奇心が混ざっていた。


「いえ、何でもないんです!ただ歩いていただけで!」


アイリスの声が少し高くなる。明らかな嘘だ。その嘘が、俺の中の警戒心を呼び覚ました。


(この女、何か隠してる)


そう思った瞬間、ディックの声が響いた。


「おいおい、遠慮なんかしないでくれ。アイリスちゃんを助けたいんだ、なあリクト!」


突然の呼びかけに、俺は思わず体を強張らせた。


「え?あ、ああ!」


返事は曖昧なものになった。正直、巻き込まれたくなかった。どうせ、俺が手伝ったところで、この女との関係が進展するわけでもない。


(いや、別に女なんか嫌いだからどうでもいいけどよ)


そう自分に言い聞かせながらも、心の奥底では何か違和感が渦巻いていた。


「でも、お二人にご迷惑をおかけしてしまいますし」


アイリスの声には、明らかな躊躇いが含まれていた。しかし、その言葉は逆効果だった。


「いいってことよ!これも何かの縁だろ!」


ディックの声が弾んだ。その瞳には、冒険への期待が輝いていた。


「はい...」


アイリスがしばらく考え込む。その表情には、何かを決意したような色が浮かんでいた。俺は、彼女が何を話し出すのか、半ば予想していた。


そして、アイリスが口を開いた。


「実は私、借金取りに追われているんです!」


その言葉に、夜の静寂が揺らいだ気がした。ディックの表情が、驚きと興奮で歪む。


「へー、アイリスちゃんが借金したの?」


「違います!父が借金を残してどこかに逃げてしまったんです!」


アイリスの声には、悲しみと怒りが混ざっていた。その感情の強さに、俺は少し驚いた。


「なるほどね、さっきの三人も借金取りだったってこと?」


ディックの声には、冷静さが戻っていた。状況を理解しようとしているのがわかる。


「はい、その通りです。母も他界しているし、一人っ子だったので、借金取りも私を狙うしかなかったんだと思います!」


アイリスの言葉に、俺は複雑な感情を覚えた。同情?疑念?それとも別の何か?


「なるほどねえ、それで俺はどうすればアイリスちゃんを助けられる?」


ディックの声には、すでに決意が込められていた。


(おいおい、黙って聞いてれば助ける前提かよ!?)


俺は内心でツッコミを入れた。


(実際に借金してたんなら、こいつら家族の問題じゃねーの?お金を貸してくれなんて言われたらどうする気だよ?)


そんな思いが頭をよぎる中、アイリスが口を開いた。


「あの、父を一緒に探して欲しいんです!」


その言葉に、俺は思わず目を見開いた。予想外の展開だった。


「アイリスちゃんのお父さんを?」


ディックの声には、驚きと興奮が混ざっていた。


「はい、父が残した借金なので、まずは父からきちんと話を聞きたいんです!」


アイリスの目には、決意の色が宿っていた。その瞳を見て、俺は何か言いようのない感情を覚えた。


「なるほどな、オッケー!一緒に探そう!」


ディックの即答に、俺は呆れながらも、どこか感心した。


「本当にいいんですか!?」


アイリスの声には、驚きと喜びが混ざっていた。


「ああ、俺たちはアイリスちゃんのためならなんだってやるぜ!」


(だから、勝手に俺を巻き込むなよ!)


そう思いながらも、俺は黙っていた。まあ、こういうことだったら、協力できないこともない。俺の目的と重なる部分もあるしな。


「じゃあさ、とりあえず酒場で情報収集しません?俺も情報集したいことあるわけですし!」


久しぶりに開いた口で、俺は提案した。その言葼に、ディックの目が輝いた。


「いいね、ナイスアイディアじゃん!流石リクト!」


「お二人ともありがとうございます!よろしくお願いします!」


アイリスの声には、心からの感謝が込められていた。


二人の同意も得られたみたいだな。よし、それじゃあ、とりあえず酒場に向かいますか!


俺はディックの案内の元、三人で酒場へと移動を始めた。夜の街は、昼間とは全く違う顔を見せていた。路地裏に入ると、空気が一変する。薄暗い街灯の下で、怪しげな影が行き交う。


ディックの行きつけの酒場、『オーシャン』は路地裏の片隅にあった。その名前から、俺は海を連想した。しかし、目の前に広がる光景は、荒れ狂う海のようだった。


表通りの雰囲気とはガラリと変わり、路地裏にはいかにも怪しい商人やヤクザのような連中がうろちょろしていた。彼らの目は、獲物を探す猛獣のようだ。俺たちが通り過ぎる度に、その視線が背中に突き刺さる。


(怖い人がいるっていうのはどの世界でも共通なんだな)


そう思いながら、俺は無意識のうちにアイリスの近くに寄った。彼女を守るためか、それとも自分の身を守るためか。その理由すら、俺にはよくわからなかった。


静まり返った路地裏の奥、妙に騒がしく光が漏れている建物が見えてきた。そこが酒場『オーシャン』だった。扉の前で、俺は一瞬躊躇した。この先に待っているのは、俺の想像を超える世界なのかもしれない。


深呼吸をして、俺たちは店に入った。


扉が開くと同時に、酒と煙草の匂いが鼻を突く。そして、一斉にみんながこっちを見てくる。その視線の重さに、俺は思わず身を縮めそうになった。


大柄の怖いお兄ちゃんから、水商売でもやってそうな艶やかなお姉ちゃんまで、裏世界の住人をすべて集めたようなお店みたいだ。彼らの目は、俺たちを値踏みするように見つめている。


(そりゃあ、RPGじゃないんだから、いかにも健全な住人がいるような酒場じゃ情報収集は出来ねーよな)


俺は、自分の naive な期待を心の中で嘲笑した。RPGの世界では、住人がたまたま知った情報をタダでくれる。しかし、現実はそう甘くない。本当に役に立つ情報は、リスクを背負わなければ掴めない。


正直、路地裏に入るまでは、RPGのような酒場を想像していただけに、少し足が竦んでいる。それは、俺だけじゃなくアイリスも同じみたいだ。彼女の表情には、明らかな緊張が浮かんでいた。


しかし、ディックは違った。彼は慣れた様子で、この店のマスターがいそうなカウンターに平然と歩いていく。その姿を見て、俺は少し安心した。少なくとも、俺たちの中に一人、この世界を知る者がいる。


来客がディックであることを確認した他の客たちも、俺たちに興味がなくなったのか自分たちの雑談へと戻っていく。その様子を見て、俺は少し肩の力を抜いた。


正直、あの陽気なディックがこんな裏世界の住人たちとやり取りがあるとは信じられなかった。いいカモにされているとかなら分からなくもないけど。だが、少なくとも俺にはディックとここの連中の関係は対等に見える。


俺とアイリスが入口で戸惑っていることに気付いたのか、ディックがこっちへ来るように合図をする。とりあえず、俺らはそれに従い、カウンターに向かうしかなかった。


一歩一歩、俺たちはカウンターに近づいていく。その間、俺の心臓は早鐘を打っていた。この異世界で、初めての本格的な冒険が始まろうとしている。そして、その冒険が俺たちをどこへ連れて行くのか、誰にも分からない。


カウンターに到着すると、ディックが俺たちにマスターを紹介した。


「こいつがこの店のマスターのシリウスだ!この店を運営してるだけあって、この街一の情報屋であることは間違いない!」


俺は、その言葉を聞きながら、シリウスをじっと観察した。確かにこんな店を運営していれば、色んな情報が入ってくるだろう。しかし、俺の予想とは全く違う姿だった。


こういう店のマスターというと、オカマみたいな派手な奴を想像していた。しかし、目の前にいたのは、眼鏡をかけた知的そうな青年だった。歳は少し若そうで、20代後半に見える。しかし、その目は年齢以上の深い洞察力を感じさせた。


シリウスは、そこらの客に負けないオーラを放っている。かなりやり手なのは見た目からでも十分わかった。その姿を見て、俺は少し緊張した。こんな男から、果たして本当に情報を引き出せるのだろうか。


シリウスは、ディックの称賛を受けて、微かに笑みを浮かべた。その表情には、謙遜と自信が絶妙に混ざっていた。


「いえいえ、私は一介の酒場の店主でしかありません。みなさん、ご注文はお決まりですか?」


その声は、周囲の喧騒を抑えるかのように、静かでありながら力強かった。俺は思わず背筋を伸ばした。この男は、単なる情報屋以上の存在なのかもしれない。


ディックが俺たちに向き直り、笑顔で尋ねる。


「俺はアクレルサンダーで!二人はアルコール飲めるかい?」


その質問に、俺は一瞬戸惑った。日本では未成年飲酒は法律で禁止されている。しかし、ここは日本ではない。ディックが俺たちにわざわざ聞いてくるということは、この国では相当若いうちから酒を嗜むことができるのだろう。


アイリスが先に答えた。


「私はピーチドルップでお願いします」


その答え方に、俺は少し驚いた。アイリスは、この世界の酒に慣れているようだ。一方、俺は完全に無知だった。


「ごめん、俺はどんな酒があるか分からん」


俺の素直な答えに、ディックは理解を示すように頷いた。


「アイリスちゃんいいね!そっかリクトはこっちの酒初めてだもんな。リクトもピーチドルップにしとくか!」


シリウスは、三人の注文を素早く確認した。


「分かりました、ではピーチドルップ二つにアクレルサンダーですね」


その手際の良さに、俺は感心した。どんな客にも対応できる柔軟性、それがこの店の強みなのかもしれない。


しばらくすると、俺たちが頼んだお酒が用意された。俺の頼んだピーチドルップは、予想以上に美味しかった。甘く、お酒というよりジュースみたいな味だ。ピーチと聞いて桃を連想したが、まさに桃のような味わいだった。


俺たちがお酒に口をつけ始めると、シリウスの表情が微妙に変化した。その目には、ビジネスライクな鋭さが宿っていた。


「で、ディックさん、今日はどのようなご用事で?」


その質問には、単なる好奇心以上のものが感じられた。情報を集める側の、鋭い嗅覚のようなものだ。


ディックは、少し緊張した様子で答えた。


「ああ、こいつらのためにちょっと情報が欲しくてな!」


シリウスの眉が、僅かに動いた。


「なるほど、ちなみにこのお二人とはどのようなお関係で?」


その質問に、俺は少し身構えた。ここでの答え方一つで、得られる情報の質が変わってくるかもしれない。


ディックは、さりげなく俺たちの方を見た。その目には、少しばかりの迷いが浮かんでいた。


「俺の仲間だ。こいつらの目的のためにちょっと情報が必要でな」


シリウスは、その答えを慎重に吟味しているようだった。その目は、俺たち一人一人をじっくりと観察している。


「分かりました。で、その目的とは?」


シリウスの追及は、まるで尋問のようだった。その鋭い質問に、俺は冷や汗を感じた。ここで間違った答えをすれば、どんな結果になるか分からない。


マスターに再度問いかけられると、ディックは一度こちらを見た。その目には、明らかな迷いが浮かんでいた。どちらの情報を先に聞くか、彼は判断に迷っているのだろう。


俺は、内心で苦笑した。ディックが迷ってくれたのはありがたいが、彼の性格を考えれば、どちらを先に聞くかなんて分かりきっている。


案の定、ディックは俺たちに向かって言った。


「アイリスちゃんの方から先に説明してもらっていいかい?」


アイリスは、少し緊張した様子で頷いた。


「はい、分かりました。すみません、リクトさん、お先に情報を聞かせていただきます」


俺は、軽く肩をすくめた。


「分かった、さっさと情報収集しちゃおうぜ!」


そう言いながらも、俺の心の中には複雑な感情が渦巻いていた。これから聞く情報が、俺たちの運命をどう変えるのか。そして、この異世界で俺は一体何を成し遂げられるのか。


俺たちの情報収集が、ようやく本格的に始まろうとしていた。シリウスの鋭い眼差しの中、アイリスが口を開く。その瞬間、酒場の空気が一変したように感じた。

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