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各話用語説明(随時更新)

・本文で説明がなされているもの略。

・最後に◎が付いているものは完全な創作、△があるものは一部創作。

・作中の仙の解釈は、既存の神話などと少し違います。詳細はそのうち物語の中で。


【1話】

前祥◎…………記録が残っているのは1500年から2000年。恭影帝の御代は1800年代。

内廷……………皇帝及び妃の生活する場所。

天庭……………神仙界の宮廷。玉皇大帝(天帝)が君臨している。

凡界……………天の仙界と対比して地上の人間界のこと。

天仙△…………昇天した仙人。仙籍(天庭が管理している仙人の名簿)を持つ仙。

地仙△…………仙力は備えているが、未だ仙籍を持てないまたは持たない仙。基本的には地上に居る。 

氅衣……………………外套。羽織に近いが足元まで丈がある。

直裾……………………平服。形は浴衣とほぼ同じだが、内には別に肌着とズボンを身につける。帯をしてとめる。

直身……………………幅広く着られる平服。百姓は正装としても使える。皇帝の平服          や官服にも用いられる。直裾との違いは、裾から腰のまで入っているスリットと、帯でとめる直裾に対し、直身は襟先あたりについた紐でとめるところ。

知州……………………州の長官。

省統◎…………………省の長官。

羽思の国◎……………祥国からみて南西のかなたにある亜熱帯の国。陸路でも海路でも行けるが、いかんせん遠く、羽思の国の品は高価。

沙螺◎…………………香木の一種。

奴婢△…………………賎民(祥国では『売身契』と呼ばれる人身売買契約の書面で縛られた人々。持ち主の財産扱い)のこと。ここでは、しもべの自分をへり下っていう一人称として使われている。

皇朝△…………………同じ皇家に属する君主が支配する時代。≒王朝

清官……………………私欲に走らず職を全うする清廉な官吏。

常州/湯州/江北省/五山府◎………地名。



【2話】

娘娘△…………皇后に次ぐ妃の尊称。原則、祥国では妃としての位で呼ばれる(例:貴妃、恵妃)が、洞房後に正式に妃となるので、ここでは侍女はこう呼んでいる。

紅布△…………ここでは花嫁が顔を隠すために被る大きめの紅い布。本来は花婿が棒や鞭を使って外す。正式名称は紅蓋頭こうがいとう

三妃◎…………妃の序列で、皇后に次ぐ三人の妃。貴妃・恵妃・華妃のこと。空位の場合もある。また皇后が不在の場合にはこの中から選ぶことも。

入宮……………宮廷に入ること。女性の場合は基本的には一度入ると外には出られない。

仙裔◎…………仙を先祖にもつ人々。

千金……………良いとこのお嬢さん。

凡人……………只人。

大寿……………五十歳以上の十の倍数の区切りを祝うときに使う語。 


【3話】

哪吒…………道教で崇められてる少年神。作中ではほぼ同種の神仙として引用。

二郎真君……同じく道教の神。作中の哪吒と二郎真君の話は、力を手に入れて粋がってる哪吒を二郎真君がぶちのめす話△。

嫦娥…………神話の人物。道教では月の神。美しい女神にょしんとして描かれる。双玉がねだっているお話は嫦娥が月に行くことになった所以ゆえんを語っているもの(嫦娥奔月)。神話らしくいくつかの類型があるが、大筋としては

『かつて天帝には太陽の化身の息子が十人いて、これが常に空から照らすものだから地上は乾き荒廃して、とても生きていけない状態になってしまった。嫦娥の夫は羿という英雄で、弓をもってこのうち九人を射落した。これによって不老不死の薬を得た羿であるが、妻の嫦娥が一人でこの薬を飲んでしまい月に昇った』

という感じ。羿が太陽を射落とすまでの道行も色々、不老不死の薬を誰から得たかについても諸説あり、嫦娥が一人で薬を飲むに至った訳も様々ある。話によっては嫦娥が悪妻で最後にはカエルになるものも。

 碧正が語っていたのは、羿・嫦娥は元々は凡人、太陽を落とした功績で羿は西王母から不老不死の薬を授かるが、妻を残して一人で昇仙するのは忍びず薬を用いずに仕舞っていたところ、野心深い弟弟子が羿が狩りに行き留守の際に羿嫦娥夫妻宅にやってきて薬を奪おうとしたので、勢いで嫦娥がそれを飲んでしまってお空の星になってしまったというバージョン。

魔△…………単純に魔物を指す場合と、妖魔を指す場合がある。妖魔は、正の仙に対して負の魔。魔界も存在する。

法術△………怪しげな術。

王母娘娘……道教の女神。女仙をまとめる立場にある。西王母とも。なお、玉皇大帝と夫婦関係にあるという訳ではない。

解元…………郷試の首席。地元で一番頭良い人。

時辰…………時間の単位(一時辰=二時間)。一日を十二に分け、それぞれに十二支の動物を宛てて呼ぶ。

桂花糕△……今でも実際にあるお菓子。桂花は金木犀、糕は菓子や点心の種類で多くは米粉を練ったのを材料に使ったものを指す。桂花糕は当たり外れが激しいので、購入の際は是非慎重に。

荷花酥△……今でも実際にあるお菓子その2。荷花は蓮の花。酥というのは、菓子でいうと小麦粉に多量の油を加えた生地を焼いたもの。純粋に酥の語を用いる時はサクサクしていて食べるとボロボロ崩れるもののイメージ。

東風楼◎……地元で有名な高級レストラン。味もサービスもいいけど値段もはる。水家は上客なのでケータリングも当然してくれる。技術的には水家お抱えの料理人と遜色ない。

官吏…………お役人。

科挙△………全国規模のお役人採用試験。四年に一回。地方選抜でふるいをかけた後に中央で試験を行い、その中での上位者が採用される。上位三名は三甲と呼ばれる。

八十大寿……八十歳の誕生日。

烏葵会◎……祥国の商業を司る合議体。各地の商帮しょうほう(その地方の商いをとりまとめる組合)のトップが構成員となっている。名は烏木葵花うぼくきかの意。祥国の商業の祖といわれる人物の逸話による。詳細はそのうち出る予定。

青楼…………妓楼(綺麗で薄着のおねーさんとお酒飲んだり遊んだりするところ)のこと。

白玉…………玉石。原則、混じりけなく白いものほど高価。


【4話】

妖妃◎…………後世の双玉の異名。理由はそのうち。

貢院△…………首都の科挙の試験会場となる建物。試験の半年前から受験生に対して       解放される。試験期間中はこの建物から誰も外に出られない。

三甲……………科挙の上位三名(状元・傍眼・探花)。将来を約束されたエリート。



【5話】

女眷△…………家族のうち、性別が女性のもの。

油栗◎…………栗の一種。果肉は油脂を大量に含んでおり、少し力を加える           とペースト状になるくらい柔らかい。

勅命……………皇帝の命令

民女……………ふつうの女の子

百会……………頭頂にあるツボ

当今……………いまの。現在の代の

朝議△…………天庭で行われる政策会議。早朝とも。

猫△……………魔の手先と呼ばれてる生き物

椅囲……………椅子の背もたれと肘置きが、U字型にひと続きになったもの。

選花の部隊△……後宮に連れ込む女の子を選別する人と、その護衛兼雑用の人たち。

中書省△…………お役所のうち行政を司るところ。実務を司る五部が下につく。  

西戎△……………西の遊牧民族。

免死の金牌△……特に功ある人に皇帝が下賜する純金製の分厚いカード状の物体。

        これを持っていると一回だけ死罪を免れることができる。 

天帝/玉帝…………玉皇大帝のこと

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