知らない人は、家に連れ帰らないようにしましょう。
なんとなくできちゃった回。
新キャラ!
視点・アリア(ちびった子)
前回のあらすじ!
ニコニコと嗤っている血塗れの女性が目の前に!
今なお降り注ぐ血の雨!
ちびった俺!
どうしよう!?
以上、前回のあらすじでした~
て、ふざけてる場合か!
会話は出来るみたいだし、コミュニケーションをとろうか。
「何者なりか!?」
「あら?私ですか?クリスと呼んでください」
「あ、これはご丁寧にどうも。自分はアリアです。アリア・メルノといいます」
「アリア君ね。メルノ?あぁ、私の知り合いが働いているところの貴族様でしたっけ?」
知り合いが働いている?
つまり、あれか、アメリアさんね……
こんな危険人物が来るなんて知らない。
「ところで、この血は?」
「ん~?これはね~」
クリスさんがこの雨について教えてくれるタイミングで、地面に影が差す。
徐々に大きくなっていく。
なんだと思って、見上げたら……顎が外れちった。
やべ、鉄くせ。
ドンッ!!という音とともに、俺とクリスさんの近くに竜が三匹落ちてきた。
「そこの竜の血だよ~」
「……やべ、飲んじゃった」
ドラゴンブラッドだよ。
俺死んじゃうよ!
まあ、この世界の竜の血には性☆欲☆増☆強の効果しかないらしいけど。
今調べた。
今俺のマグナムはビンビンだぜ♪
ごめん、嘘ついた……ホントは、マグナムじゃなくて輪ゴム鉄砲ぐらいです。
小さくないよ!短いんだよ!
よし、下ネタはここまでにしとこう。
通報されたくないから。
「あ、そうだ!アリア君の御家まで連れてってくれるかな?」
「あ、はい、わかりました、了解です」
俺には肯定することしかできない。
だって、怖いもん。
血の雨はやんだが、血塗れのシスターが俺の後ろから着いてくる。
ダメだ、やっぱ怖い。
◇◇◇
「アリア様、随分と汚れていますね。それに、クリスですか?」
「久しぶりね~元気にしてた?」
「えぇ、アンタに会う前までは」
「もぅ~相変わらずね~」
フェリエナ~そのジョウロでいいから頭から水掛けて~
俺のアイコンタクトは通じたようで、頭から水を掛けてくれる。
ギトギトが洗い流されていくぅ~
あ、今いる場所は世界樹の近く、つまり外。
屋敷の中で水巻いたらアメリアさんに怒られる。
「アメリアさ~ん。結局その人って誰なんですか?」
「そうですね、鮮血の聖職者と呼ばれていた元貴族ですね」
おっと!予想外の返答キタァァァァァ!!!
鮮血の聖職者とかヤベェよ。
元貴族とかマジかよ。
何でそんなのと知り合いなんですか、アメリアさんや。
「血に塗れる前の貴族時代に雇われたことがあるんです」
なるへそ。
で、そんな御方がこんなおころに何の用でっしゃろ?
アメリアさん、聞いてみてちょ。
「クリス、何故ここへ?」
「え?あぁ、アメリアのところで教会でも開こうかなぁ~って思ってアメリア探してたの。で、今に至る」
「ですか」
こんなあぶなそうな人を領地に住まわせるなんて、ボクチン許可しないからね!!
平和が我が領地のスローガン!
盗賊?こんなところに来るか。
即飢え死にするわ。
「住ませてくれたら何でもしちゃうよ~な・ん・で・も♪」
「NO!エロはアメリアさんへのセクハラで十分です!癒しは純粋なファリエナ(オタク化中)がいれば満足です!」
「むぅ~いると便利だよ?大抵の魔物なら瞬殺できるし」
「アメリアさんもできます!」
「回復魔法だってあるし」
「アメリアさんもできます!」
「……ダメ?」
「それは、アメリアさんできませんね」
ウルウル上目使い。
アメリアさんが若干悔しそうだ。
どうする?
よし、脳内会議だ!
賛成の人!
……ま、満場一致だと!?
美人なら何でもいいのか!?
……いいか。
「教会立てないといけませんね」
「やった~」
「領民の方々にもお手伝いしてもらいましょうか」
「……まる」
というわけで、領民が一人増えますた。
人口+1である。
◇◇◇
クリスさんが来てから一か月。
俺の作った邪神像(転生させた神)がクリスさんに奪われた。
あの人は、なんで領主の館に不法侵入するんだろうか?
毎日血塗れになってデカい生き物持ってくるし、俺を屋根の上に置いてどっか行っちゃうし、自由すぐる。
あ、今屋根の上ね。
救助待ちである。
「へるぷみー」
今日も風が冷たいな。
そうだ、教会なんだけど我が家の近くに建った。
まあ、そのせいであの人が入り浸ってるんだけどね。
あぁ~風邪ひきそ。
「ふぇ……ふぃ~ふぇくしょ!」
皆、知らない人にあったら崖から突き落とすつもりでいないと、こういう目に合うぜ?
ないか。
アメリアさんの知り合いでした~
彼女、頭のネジぶっ飛んでます。
次回はアメリアさんの活動日記だよ~
次回も見てね♪