物作りをしてみたかっただけなのに……どうしてこうなった!!
てってて~
視点・アリア(主人公です)
さてさて!暇だ!
そう、俺達の日常は、まだまだ終わらない!
次回に続く!
◇◇◇
数分しか経ってない……誰だ!こうすれば数年後になるって言った奴!!
あ、アメリアさん。
え?誰も言ってない?
そうか、俺の被害妄想だったか。
て、やかましいわ!!
もういいもんね!この前の誕生日に貰った綺麗な宝石でなんか作ってやる!!
俺の【知識の眼】を全力フル稼働で凄いの作っちゃうもんね!
◇◇◇
数時間が経った。
可笑しいぞ。
確かに俺は宝石を魔道具的ななにかに変えるつもりでいた。
なのに、なんで木の棒になったんだ?
いや、この木の棒よく見ると……美しい。
綺麗に整えられたシンプルな筒の様な形。
けして自己主張が激しくない滑らかな色艶。
それでいて、太く、長く、固い……すごく、大きいです。
ふむ……アメリアさんにあげてみよう。
◇◇◇
井戸に突き落とされマスタ。
今月は冬が過ぎたばかりなので、水が冷たくとても寒いです。
必死に脱出をし、アメリアさんの視界に入らない所に木の棒を保管しておく。
そう、庭の何もない畑の真ん中に植える、飢える?餓える!?植える!……完璧だ!!
家の窓からアメリアさんが見ている気がするけど、気にしたら負けだ。
てか、木の棒なんか植えたら育ったりして(笑)
ありえないか!
……フラグじゃないよね?
◇◇◇
フラグ回収ありがとうございます!!
立派な大樹が出来ました。
看板作っておこう。
え~「世界樹ユグドラシル」っと。
いや、ここは可愛さを求めて「世☆界☆樹♪ゆぐどらしる♪」でいいかもしれない。
そうしよう。
……登りてぇ。
ハッ!?俺は馬鹿じゃないぞ!
馬鹿は高いところが好きっていうけど、俺は違うからな!
ホントだぞ!嘘じゃないからな!
俺は天才だ!信じてくれよ!!
「……こちらの樹、手入れはしますか?」
「お願いしま~す」
というわけで、アメリアさんの仕事が追加されますた!
でも、どうやって手入れをするんだろうか?
……めだ○ボッ○ス?
垂直歩行だよ……アメリアさんスゲー。
俺も使いたいな~でもこの眼以外ただの子供だからな~無理ぽ。
アメリアさんが樹の枝やら葉っぱを持ってきた。
この葉っぱ……世界樹の葉として使えば、死者が生き返ったり……しないね。
魔力はあるけど、世界の法則無視は無理っぽいね。
丸めて、タバコっぽくしてみよう。
◇◇◇
ドライアードが出来ました。
あれ?
可笑しいな……たしか、樹の枝でプラモサイズウッドゴーレムを作るはずだったのに……可愛いからいいか。
無数の蔦でできた髪、綺麗な深緑色の瞳、表情が乏しくも整っている顔立ち、少し緑っぽい若々しい肌、ほんのり膨らんだお胸様、葉っぱで三点のみを隠したエロイ恰好……GJ!
その下がどうなってるのか、是非とも確認せねば!!
げへへ、お嬢ちゃん、ちょっと寝室いこか!
「却下です」
メイド服を着せられるドライアード。
俺の、俺達の理想郷が……ガックシ。
とりあえず、名前をつけてあげよう。
アメリアさん、何か良いのあるかい?
「そうですね……ドラグノフ、ドルバチョフ、ガルガンチュア、アビゲール、チュレチュミー、どれがいいですか?」
「何故そのラインナップ?」
「可愛いと思いません、ドルバチョフ」
一番ないわ。
アメリアさんのネーミングセンスは低レベル、心のメモ帳に書き足しておこう。
ちなみに、ホントにメモ帳に書ける。
眼の機能なのか、気になることをメモすることができるのだ!
いろいろ機能があってね、ちょくちょく説明しないと何年かかることやら。
……誰に説明するんだろうか?
「俺が考える!ドライアードだから……ファリエナで!」
「一文字もあってませんよ?」
「ワタシ、ナマエ、ファリエナ?」
「気に入ってもらえた!!わ~い」
「……ドルバチョフ」
「ファリエナ、ファリエナ」
そんなこんなで、家族が出来ました。
アメリアさんがいろいろ教えているらしく、かまってくれません。
……べ、別に寂しくなんてないんだからね!!
へ、へ~んだ!世界樹で作ったジェン○で遊んでやる!
た、たのし~な~……寂しい、です。
八月は、引き籠り化が悪化していたので、九月は外に出るようにしたい今日この頃。