平和な日常
(゜Д゜)
視点・???
目が覚めると、大分見慣れた天井が目に入った。
何故こんな言い方かというと、何を隠そう俺は転生者である!
善良で清廉潔白な一般人(つまるところぼっち童○)だった俺にメテオを喰らわせた神は「ミスった!めんごめんご~♪」と言って謎の力【知識の眼】を無理矢理俺の眼と入れ替え、転生させたのだ。
メッチャ痛かった。
目ってさ、抉られるのも痛いけど、入れられるのも痛いんだね。
それはさておき!知識の眼だが、意外と便利だ!
見たモノの情報を知ることができるのだ!
簡単に言うと、辞書や図鑑の知りたい部分だけを開く感じ。
他にも使い方があって、効果的な体の動か仕方とか、未来予想の仕方とか、好きな子とベットで寝る方法とか……げへへ。
まあ、相手がいないんだけどね。
俺は辺境な領地を任された貴族の息子である。
ちなみに、俺は七歳だ
でも、父親は蒸発、母親は俺を生んで2年で死亡、つまるところ……俺が現在の領主兼辺境貴族である!
唯一の部下的な人はメイドさんただ一人。
でもこのメイドさんは凄い!
いつも隣にいるのに何故か屋敷全体の掃除が終わっていたり、料理が滅茶苦茶美味かったり、魔法が使えたり、グラビアアイドルが泣いて逃げるパーフェクトボディだったり、美人で無表情だけど美人である。
名前はアメリアさんだ。
スカート捲りをしたり、胸を揉んだり、下着を被ったり、着替えてるのを覗いたり、水をかけて服を脱いでもらったりしたのだが……全部無表情だった。
せめて怒り顔が見たかった。
てかさ、セクハラしまくってるけど……なんで仕えてるんだろう?
俺は、貴族としてはゴミみたいなもんだし、主としてもゴミみたいなもんだし、人間としてもゴミみたいなもんだし、行動もゴミみたいなもんだし……結果、俺はゴミだな。
俺、アメリアさんいなかったら死んでる!
アメリアさん大好き!愛してる!結婚してくれ!
「おはようございます、アリア様」
「わっひゃい!?」
アメリアさんが起こしに来てくれたようだ。
直前に考えてたことから悲鳴を上げちまったぜ!
あと、俺の名前はアリア・メルノである。
辺境貧乏貴族なんてこんなもんだ。
普通の貴族はもっと長い。
「おはよ~今日も美人だね!」
「ありがとうございます」
「今日の朝食は!」
「パンとイノシシ肉のステーキと野菜のスープです」
「結構ガッツリ!だがそこがいい!」
「御着換え御手伝いいたします」
「うい~」
この会話、アメリアさんは無表情である。
アメリアさんの笑った顔が見たい今日この頃。
まあ、そんなこんなで、今日も平和に生きております。
ドヤ?