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Overture
ゆっぴーしゃの初作品です。
拙い文ですがよろしくお願いします。
※更新は不定期です
「由依子ーー!!」
「莉乃?どうしたの」
私の名前は瀬木由依子
私を呼んで元気にこちらへ走って来るのは松永莉乃だ。
莉乃とは幼い頃からずっと一緒にいて、良き理解者である。
いつも笑顔で元気が良い、莉乃。
それに比べて私は地味で存在感が薄い。
クラスでも明るい莉乃は人気が高く、私は最近置いていかれることが多くなった気がする。
「あ、また莉乃が地味子のところ行ってる」
「え、本当だ」
「莉乃ー!!」
「やめなよー、そんなのと一緒にいたら地味が移るよ」
「「あははは」」
「っ…莉乃、私はいいからあっち行きなよ」
「えっ、でも由依子…」
「いいから!!」
「うん………」
いつしか私は"地味子"と呼ばれ、いじめのような雰囲気が時々漂うようになっていた。
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