表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

スキル世界

生まれて来なければ良かった。ーー君に出会うまでの私。

作者: 夏月 海桜
掲載日:2026/05/14

拙作【魅了スキルのせいだから許してくれ?ーーそうですか。】がコミカライズされることが決まりました。ありがとうございます。それを記念して、番外編でレオン視点を書きました。

コミカライズについては、活動報告にて。

 魅了スキル。


 この世界ではスキルというものが産まれた時に備わる。スキルによって自分の人生が決まることもある。

 階級制度のあるこの国でもそうだ。王国と言うからには、国王がトップであり、以下王族・貴族・平民と階級差がある。但し、貴族にとっては不要なスキルや平民にとっては不要なスキルというものも稀に存在するが、そこは教会がサポートすることになっている。


 そんなスキルには危険視されるものも時にある。そういう場合、昔は有無を言わさず監視対象であった。今は人権問題が叫ばれて監視の条件等が緩和されている。その危険視されるスキルの一つに、魅了、というものがあった。


 老若男女問わず、動物すらも魅了してしまう恐ろしいスキル。


 本人が魅了したい、と望んで相手を魅了するのではなく、本人の意思も相手の意思も関係なく、相手を魅了してしまう。そんな恐ろしいスキル。


 考えてもみて欲しい。

 相思相愛の相手が居るというのに、魅了スキルを持った者と目を合わせてしまえば、相思相愛の相手を捨ててまで魅了スキル持ちに骨抜きにされてしまう。しかもその場に居合わせた人が男でも女でも若くても年老いても魅了スキル持ちに骨抜きにされてしまうのだから、恐ろしさは想像がつくはず。


 あるとき、とある国にその魅了スキルを持った人が現れ、魅了スキルを利用して国を牛耳った、という話があった。王族貴族平民も問わないし動物さえも虜にするのだから、まぁ国を牛耳るくらい訳ないことだったのだろう。

 結末はその国が衰退期に入った頃、流行病が出た。魅了スキル持ちもその病に罹患し、呆気なく死んでしまった。その人物が死んでしまったことで、人々は正気に返り、国の衰退の歯止めは効かなかったものの、流行病に罹患しても生還出来たその国の王族が他国に事情を打ち明けたことで、魅了スキルの恐ろしさを後世に伝えられることが出来たという。


 その、恐ろしいスキルを持って産まれてしまったのが、私。


 ヴェネスト国の国主、つまり国王の第五子であり第三王子として産まれたレオン・ヴェネスト。現在私は十歳の誕生日を間もなく迎える。


 私は生まれて早々に教会でスキル判定を受け魅了スキル持ちと判じられた。

 危険だとされる魅了スキルを持って生まれてきたことに、国王夫妻、つまり両親は嘆いたのだと聞く。生まれた時に私を取り上げた産婆や居合わせた医師に侍女たちが、私を「神の子」と言って取り合いになったらしい。産んだ母もその状況に呆然としたが、私を見て皆の気持ちが分かる、と私を抱き上げて離さなかったし、後からやって来た父も私の虜になったという。


 王族の誕生には神官長が立ち合うことになっているのはスキル判定を教会で行うには、警備上の問題や受け入れ態勢など様々な事柄が絡み合うためであり、私のように危険なスキルを持って生まれてしまう王族が居ないか確認するためでもあった。

 つまり、その場に居合わせた神官長がその異様な光景にハッと思い当たったらしく、私と目を合わせないようにして私の目を咄嗟に布で隠した。すると、皆が我に返った、とのこと。

 それから医師・産婆・侍女たちに神官長が神の子かもしれないからこのことは内密に、と言い包めて下がらせ、両親である国王夫妻と三人だけの時に神官長が鑑定の儀式を簡易だが執り行うと、魅了スキルの判定が出た。鑑定の儀式などは神官長と次代の神官長しか知らないから間違いない。

 鑑定結果を聞いた両親は我が子がまさか、と嘆いたと聞いている。そして神官長に説得された両親は、私を病弱だと公表した。私が生まれた時に立ち会った者たちは私の身に危険が及ぶと困るから、と病弱ということにしたと説明すると、皆がすんなりと納得したそうだ。本当にすんなりと納得したのか、それはさておき。


 本来なら教会で私は育てられるはずだった。

 王族でさえ無ければ。

 平民か貴族なら間違いなく教会で育てられただろう。監視付きではあるが、自由はあっただろう。

 教会ならスキルの鑑定儀式のように古い儀式がいくつもあって、その中にはスキルを弱める儀式もあるのだと言う。定期的に行えば危険なスキルを弱められるのだ。

 だが、その儀式はその日だけ教会に行けばいい、というようなものではなく、何日も掛けて行うようなものらしいので、教会預かりではないと、難しいのだとか。多分、日程以外にも段取りがたくさんあるのだろう。その辺りは教会預かりでは無い私には教えられることは無かった。


 いくら病弱という設定とはいえ、王族である私を教会預かりに出来ない。それは国王と王妃という立場からも両親という立場からも否定されたのだとか。


 親としては子と離れたくないという気持ちだったとか。理解は出来る、と思う。目を隠せば魅了スキルが抑えられることを教えられて目を隠している私に会うと、親の愛情というものは感じられるから。でも成長するにつれ、魅了のスキルは強くなっていくとも聞いているので、それもいつまでなのか、という疑問はあるけれど。


 国王と王妃という立場としては、隙を見せられないという一言に尽きるだろう。

 我が国ヴェネスト国は、建国から七十年余り。先先代つまり曾祖父が建国し初代国王の座に着いた。先代の祖父、そして三代目の父。内政は落ち着いているが外憂が無いとは言えない。ヴェネストの国境に接する隣国は二国あり、どちらも歴史は我が国より長く、それだけに国力も強い。その二国のどちらにせよ、私のスキルに気づかれたら私を危険人物扱いして排除する名目で、我が国に戦を仕掛けるだろう。

 つまり教会預かりになったら、私が危険スキル持ちだと知らしめているようなもの。隠しておきたくても隠しきれるものでもない。


 その二点から私は、教会預かりという監視付きの自由は得られなかった。


 よって離宮にて静養という形で神官長が選出した使用人と教育係に育てられた。使用人は最低限の上、私に極力関わらないような仕事をするのみ。つまり私の身の回りの世話をする者は一人もおらず、私は自分で出来ることは自分で身につける必要があった。

 とはいえ、分からないことだらけだから最初は教えてもらわなくてはならない。成長するにつれて強くなる魅了スキルというのは、過去の文献から分かっているので五歳くらいまでには自分で出来ることは自分でやるように教えられた。

 前髪で目を隠し相手は私と目を合わせないように目を逸らしつつ。


 教育係も目を合わせないように目を逸らしながら勉強を教えてくれる。マナーも。それもやはり七歳くらいまでだった。あとは選ばれた使用人と教育係が私と会わないように部屋のドア前に本を置いておくとか、食事のトレイを置いておくとか、両親からの手紙を置いておくとか、そんな日々。両親も会いたいと手紙に書いてくれていたし、神官長立ち会いの元ならなんとか会えた。だが、国王夫妻である以上忙しいし、神官長も立場として忙しい。数ヶ月に一度会えればいい方だった。


 神官長が選んだ使用人と教育係は、どんなスキルなのか知ろうとはしなかったが、神官長が教会にて儀式を執り行うことで、一時的に私のスキルの影響を受けないスキルを持っているらしい。定期的に儀式を受けないと影響は受けるし、それも私が成長するにつれて意味を無さないのだ、と神官長から聞いた。その神官長ですら、もちろん前髪で目を隠した私と目を逸らして会話する。


 そして私は十歳の誕生日に、私のスキルが本当に危険なものだと知ることになる。


 その日もいつも通り過ぎるはずだった。


 だが、私のスキルについて聞いていた兄と姉たちが私のことを不憫に思ってくれていたらしく、前髪で目を隠していることを聞き、神官長から儀式を施してもらったから私のスキルに影響を受けないだろう、と会いに来てくれた。


 だが。


 兄も姉も、私が前髪で目を隠している上で、使用人や教育係に神官長と両親さえ、目を合わせないように逸らしていたことまでは知らなかったのか、前髪で隠してある私に目を合わせてしまった。


 その後、私は兄からも姉からも腕を引っ張られたり髪を引っ張られたり、頬擦りをされ顔中に口付けをされ、足元に跪かれてその足の甲に四人が口付けをしようとしたところで乱暴だろうと構わずに四人を蹴って咄嗟に頭からソファーカバーを被った。

 そこでようやく四人が我に返ったように「あれ」とか「何をして」とか言っていたので、自分の誕生日を祝ってくれたことに礼を述べながらも離宮から王宮へ帰るように懇願した。

 四人も自分たちが行ったことを思い出したのか、申し訳ない、と声だけで後悔をしていることが分かる声で去って行った。


 他国の風習だが、足の甲に口付けるのは、服従を意味すると本で読んだことがあった。

 その国では奴隷に忠誠を誓わせる儀式だったらしい。兄たちもそのことを知っているはずだ。教育係が王族教育で使用する本だとメモ書きしてくれて置いてあった本の中の一冊に書かれていたのだから。

 さすがに王太子位目前の兄を含めた王子・王女の四人に私に服従するなんて風習をさせたくなかった。他の誰が見ていなくても、私はそんなことをさせたくなかった。


 私は、生まれてきてはいけない存在だった、と心から自分に失望した。


 だから私は、神官長と両親に手紙を書いた。


 離宮から生涯出ない。

 もし出なくてはならないことがあったら毒を与えて欲しい。


 両親と神官長は兄たちから騒動の顛末を聞いたらしく、私を案じる返信が来た。それに兄たち四人からも後悔と謝罪の手紙も届いた。兄たちには、自分の存在があなたたちを狂わせた。兄上たちも姉上たちも何も悪くない。謝るのは私だ。兄上たちと姉上たちの心の傷にならなければ良いと願う、と返信した。


 そこから私は徹底的に使用人にも教育係にも会わないように手洗いと風呂に行くときは、前もって知らせてから向かい、あとは一切部屋から出なかった。


 自分は生きていてはいけない。

 生まれてはならなかった。

 だったらせめて、離宮で生涯を終えなくてはならない。

 自分を責め立てた。


 そんな日々を一ヶ月か二ヶ月過ごしただろうか。


 ある日、部屋のドアを叩かれて入室を乞う少女の声が聞こえてきた。誰何の問いに名乗ったのが、アリアだった。ディアム公爵家の令嬢と聞いて、なぜここにと混乱した。

 その私の疑問に答えたのは、神官長だった。


「ディアム公爵令嬢は、稀に見るスキル弱体化というスキルを持っていらっしゃいます。生まれた時のスキル鑑定でその判定が出ましたが、殿下もご存知のように筆頭公爵家の令嬢。狙われ易いお立場ゆえに、下手に外へ出すことも出来ないため、五歳まではお披露目されておられませんでした。五歳のお披露目の時も家門の中でも腹心の家のみにお披露目をされました。公爵令嬢は一人娘であられたので、七歳を迎えるまでは王家にもお披露目をされずに過ごされました。ようやく七歳の誕生日を迎えられ、王家や他の高位貴族にもお披露目されたことで、私が公爵にお願いしたのでございます。お嬢様のスキルならば、殿下のスキルに影響は受けないだろう、と。公爵も令嬢も快く殿下にお会いすることを了承してくださいました。殿下、どうかドアを開けてくださいませんか」


 長い神官長の説明を聞いた。

 それでも私は開けられなかった。

 兄たちの姿が目に焼き付いてしまっていたから。


「帰ってくれ。神官長もディアム公爵令嬢も」


 素っ気無く言うしか出来ない。

 七歳ということは三歳も年下の少女。

 こんなに素っ気無く言われて泣かないだろうか、と咄嗟に思いを馳せる。


「ディアム公爵令嬢、帰りましょうか」


 ドアの向こうで神官長の声が聞こえる。


「嫌です。私は殿下に会うまで帰りません」


 泣いている様子は無いけれど、強情なことを言い出した。だが私も簡単に開けられるほどじゃない。私だって十歳の子どもなのだ。意地を張ってしまう。

 二時間ほどで神官長が「お父上が心配されますよ」と困惑と呆れを含めた声音で声をかけ、ようやく帰ったような音が聞こえた。


 神官長や両親に言われて会いにきただけの少女は、もう来ないだろうと思った。全然会う気も無い私のことが嫌になっただろうし。


 その前提が翌日から覆った。

 毎日決まった時間に来て、ドアを叩いてドア越しに声を掛けて来る。手洗いに行くから離れてくれ、と言えば素直に離れてくれるが私が部屋に戻ったと分かるとドア越しにまた声をかけてくる。

 それが十日続いた。

 十日間、全く同じ行動だ。

 一方的な少女の話で昼食前は公爵家の跡取り教育やマナー教育に淑女教育を行っていて、昼食後に私の元に通って来ているようだ。

 王都の地図を見たから直ぐに納得する。

 筆頭公爵家のディアム家の王都の屋敷は王宮のそばにある。離宮は王宮の奥の奥にあるので、時間帯はこんなものだろう。


 引き篭もりに近い私は十歳だが、規則正しい生活とは異なる。七歳の少女は規則正しい生活なのに。少し恥ずかしい気持ちになった。


 十一日目。

 いつものように手洗いに行きたい、と言ったのだが返事が無い。そういえば五分ほど前から声が聞こえなくなった。

 具合が悪くなったのか、と焦ってドアを開けたらそこでディアム公爵令嬢は寝ていた。

 公爵令嬢がこんなとこで寝るのか、と呆れてしまった。神官長は初日だけだし、使用人も教育係も遠ざけていたから、ディアム公爵令嬢だけだ。少し悩んで部屋のソファーに寝かせて手洗いへ行った。戻って来ても寝ているので、どうしようかと考えつつ、自分より小さな少女を見る。


 サラサラとした藤色の髪は公爵令嬢として大切にされている証のようで。暗緑色のボサボサな自分の髪とは違って触り心地が良さそうだ。

 本来なら自分もこんな風に大切にされているはずの身分なのに、と初めて胸が痛んだ。

 それから兄たちを思い出す。あのときは、騒動だったから何かを思う間もなかったが、思い返してみれば兄たちも自分とは違う触り心地の良さそうな髪をしていた。

 肌も滑らかだった。服も自分で着脱出来ないような簡易な物とは違った。思い返すと酷く胸が痛んだ。


 そっと目の前の少女の髪を掬った。起こさないように慎重に。

 思った通り、サラサラだった。そして、もっと胸が痛んだ。

 悔しいのか悲しいのか怒りたいのか泣きたいのか、全然分からない感情がグルグルと頭の中でも心の中でも回っていて、大声を上げて叫び出したい気持ちに駆られた。


 なんだか分からない強く熱いものに自分が呑み込まれてしまいそうになったとき。


 緩やかに目の前の少女が瞼を動かして。

 瑠璃色とぶつかった。

 瑠璃色は、柔らかく細められた。


「やっと、会えた。殿下。琥珀色の目、綺麗。陛下と同じね」


 目を、見られた、と理解した時には、自分の顔を隠して逸らした。

 でも、少女は兄たちのような振る舞いはしない。


「殿下、顔隠して、なにかの遊び?」


 さっきと変わらない声。

 何も変わらない声。

 動揺も騒動も起こさない静かな、ずっとドアの向こうで話していた声と同じ。


 それが分かった。

 何も変わらない。

 変わっていない。


 そのことがとても、とても嬉しかった。


 目を隠さなくていい。

 顔を逸らさなくていい。

 当たり前のように自分を受け入れてくれる存在。

 そんなことがあるなんて思わなかった。

 さっきまでの叫び出したいような、熱くて痛くて強い感情。

 それは、さっきとはもっと違う熱くて痛くて強い感情にとって変わった。

 それがなんなのか、この時は分からなかった。


 この時分かったのは、この子の側に居ることは許してもらえるだろうか、ということ。


 そして、神官長立ち会いの元で、ディアム公爵令嬢が隣に居る状態なら、両親や兄たちと前髪を隠したままなら顔を逸らさなくてもいい、顔を逸らされない状態が分かって。

 私が少女の側に居たい、と願ったら、父上がどこか安堵の顔を見せながら、従者として側に居ることを許してくれた。後から、私が離宮を出ることを望んだこと、毒を飲まない方法を選んだことを喜んでくれたのだと分かった。


 表舞台に立たなくても良いから、アリアの側に居ることを願った。


「レオン」


 アリアの従者に決まった時から、アリアは名を呼んでくれるようになった。殿下より、ずっとずっと幸福だった。いつまでも呼んでもらいたいと思っていた。


 でも、表舞台に立てない以上、仕方ないことが起きた。アリアに婚約者が出来たこと。

 仕方ないと分かっていても、胸を掻き毟り焼け尽くすような気持ちに駆られ、嫉妬だと理解する。血が出るほど唇を噛み、歯を食いしばって気持ちを押し殺して、それでもアリアの側に居ることを願っていた。


 アリアとセインの関係は政略ゆえに、ゆっくりと関係を深めていく必要があり、信頼関係を築いていく必要があった。

 最初の頃はセインもアリアを大切にしているように見えたから嫉妬を押し殺していたのに。公爵当主補佐の執務を覚えるように勉強が始まった頃から、次第に勉強を放棄するようになって、アリアのことも少しずつ麤略(ぞんざい)に扱うようになってきた。

 アリアは少々のことでは動じない性格だから、気にしてないみたいだったけれど、公爵も公爵家の使用人たちも気づき始めて不機嫌になっていた。

 そして、やらかした。

 一目惚れした少女との恋に浮かれて婚約破棄を突きつけた。

 でも、我に返ったのだろう。


 侯爵子息、それも次男のセインが格上の公爵家に婿入りするということの意味に。


 慌てて婚約破棄撤回を申し出てきた。その理由が魅了スキルを持った令嬢だったから、だ。私は何とも思ってなかったが、そのことを知った父上は激怒し、公爵に私を表舞台に出すから私と婚約するように言ったらしい。公爵からそのことを聞いた私は喜んだが、隣のアリアはどうだろうと反応を窺った。


「レオンを表舞台に出すことでレオンが傷つかないのなら、私は婚約を喜んでお受けします」


 私のことを気遣いつつ、受け入れてくれた。どんなに嬉しかったことか。


 あとの顛末は、先の通り。

 セインは私の本当の魅了スキルで自滅し、去って行った。その後のことは知らない。

 激怒していた父上と魅了スキルを持ち出したセインにそこそこ怒っていたらしいアリアの抗議を受けたホイスル侯爵家が、そこまで息子のセインのやらかしを庇うとも思えないから、手を打ったことだろう。

 興味が無いから調べる気も無い。


 そうして私は表舞台に立つどころか、アリアの隣を死ぬまで確保出来た。


 先ずは、アリアに思いっきり想いを伝えることから始めよう。



(了)

お読みいただきまして、ありがとうございました。


魅了スキル持ちのレオンは、こんな苦労をしていました。という裏話です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ