第4派フェミニズムがレイシズムに陥る訳を考察してみる
久しぶりに書き始めたんですが、忙しくしていて、書きかけの山が増えるのを横目に、またフェミニズムに関するエッセイを書くことにしました。
奴隷は過去に何作かフェミニズムに関するエッセイをなろうに投稿しているんですが、その理由は概ねにして、奴隷自身がフェミニストだからです。
現代のフェミニストたちの一部や世界の潮流が「誤った思想」に傾倒していることの理由を今までも考察してきたのですが、今回は第4派フェミニズムがレイシズムに陥る理由を改めて考えてみたいと思います。
さて、そもそも第4派フェミニズムってなに? という方が多いと思いますので、フェミニズムの歴史から、ざっくりと解説しつつ、本題に入っていきます。
前提として奴隷はジェンダー論の専門家ではなく、また専門家の中でもフェミニズムの分類は諸説入り混じり定義が固定されていませんので、事実をもとに奴隷の解釈でのお話だとご理解ください。
そもそも、フェミニズムはフランス革命当時の人権宣言に端を発します。
人権宣言がなされたフランスで、この人権は当初、男性だけに認められた権利でした。このことで女性たちが「わたしたちは人間ではないのか」と声を上げて、権利獲得のために運動を始めたのがフェミニズムの始まりでした。
基本的人権、公民権などの公的領域での権利獲得を目指した初期フェミニズムを第1派フェミニズム、またはリベラルフェミニズムと呼びますが、奴隷も元々リベラルフェミニストです。
このリベラルフェミニズムにたいして、家庭内や社会構造から「母親であること、女としての役割」を押し付けられて、社会進出ができないのだという私的領域での抑圧に反発する考えがアンチとして生まれます。
この考えは当時のマルクス人気から社会主義革命勢力と結びつき、マルクス主義的フェミニズム、社会主義的フェミニズムへとなり、後のラディカルフェミニズムへとつながります。
ラディカルフェミニズムは強い女性像を打ち出し、ウーマンリブの活動から、女性の社会進出を後押しし、先進国における女性の地位向上に貢献しました。
こうして、フェミニズムは先進国において、ほぼその役割を終えて、そうなるとフェミニズムの主張はややもすると「女性優遇」につながるとのアンチテーゼが囁かれはじめ、また、強い女性像の押し付けは、それを望まない女性にとっては新たな抑圧になっていると、新しい価値観の創設が求められポストフェミニズムの考えが模索され始めます。
その中で起こったのが、アメリカのポップ女性アーティストなどが中心に巻き起こった「第3派フェミニズム」です。
ざっくりと言うなら、「かわいい大好きだっていいじゃない。私らしく生きて何が悪いの」でした。
この考えはウーマンリブで男勝りの女性像を押し付け始めたラディカルフェミニズムへの反発だったわけですが、こうした活動は日本のギャル文化などにも影響を受けたと言われています。アメリカの女性アーティストがギャル文化をリスペクトした楽曲やMVを作成しましたが、これがラディカルフェミニストから非難されたこともありました。
さて、こうした流れを経て、SNSを活用する第4派フェミニストたちの多くは、日本ではツイフェミ、海外ではフェミレイシズム、フェミファシズムと言われてしまっています。
何故でしょうか?
1 ラディカルフェミニズムの歪み
第4派フェミニズムは、自分らしく生きる、誰もが抑圧を受けずに生きる社会を目指した第3派フェミニズムを否定しました。
本来ならば、女性の権利獲得を成功し、女性の社会進出を成功したフェミニズムの次のステージとしては間違いないアプローチだったはずなのにです。
それはそもそもラディカルフェミニズムの歪な構造に原因があります。
女性が社会から「母親」であることを求められている。マルクス主義をフェミニズム的に再解釈した結果、女性は公の娼婦であると結論づけたラディカルフェミニズムは男性の存在そのものを「女性を抑圧」するものと憎悪するようになります。
だとしても、ならばラディカルフェミニストたちは「女性が生きやすい社会構築」を目指すべきでしたが、結果は「彼等の言う」、男性のつくった家父長制的で男性有利な社会構造の中で「女性自身がより男になることで」社会の中で活躍する道を作り出しました。
結果として、その考えに適応できる女性が活躍し、女性の社会進出は進みましたが、やはりそれに否定的な女性がいるのも事実なのですが、ラディカルフェミニズムはそうした女性の主張した第3派フェミニズムを真っ向から否定してしまったんです。
2 利用されている
ビジネスや政治などで、過激な発言や活動を利用する勢力は存在します。
特に大義名分があると、それを隠れ蓑にして利用しやすいので余計にです。
日本への捕鯨反対や、世界中でおこる、環境活動を名目とした政策など、敵の排除や、金、支持集めのために利用される思想的活動は多く、フェミニズムも利用されていると思います。
ただ、これらは近年、あきらかに失敗しており、過激な思想による政治的な歪みを正す流れになっていると感じます。
3 第4派フェミニストの問題
そもそもSNSを利用する近年のフェミニストを自称する一部の方の問題の根底は。
フェミニズムを理解していない。
社会常識がない。
ネットリテラシーがない。
確証バイアスなどで、精神的疾患があるか、ネット依存によって、その予備軍になっている。
社会が過度な思想偏重を起こして擁護してしまっている。
などなど、様々とあるのですが。
結局のところ、フェミニズムという言葉を「女性のため」という誤った認識のまま主語を大きくして、あらゆるところが利用し続けた結果なんですよね。
フェミニズムは「入口の平等」「機会の平等」を目指し、誰もが同じスタートラインに立てることを目指した思想で、公平な社会実現を目的としたものです。
ただ、「女性」が当時、人権や公民権、教育など、様々に権利を与えられず、男女に不均衡があったために、「女性のための」活動だっただけです。
現代の先進国においては本来のフェミニズムに立ち帰るなら、第3派フェミニストたちのように、「誰もが」「自分らしく」他者の権利を侵害せずに伸び伸びと生きていける社会を目指すべきでした。
ですが、これでは女性支持を得たい勢力や、女性のためと活動している勢力には不都合だったんです。
だからこそ、もうすでにスタートラインは同じであるのに「まだ平等ではない、不均衡がある」と訴えるために「出口の平等」「結果の平等」を訴えるようになってしまった。
途中のプロセスはすっ飛ばして、結果をイーブンにしなければならない。
この主張によって、不平等を生み出し、それにも拘らず、それを邪魔する男性勢力を「差別主義者」と「犯罪者」と弾圧する構図ができました。
これにより、世界は歪み、様々な問題が噴出していますが、ノイジーマイノリティに与しても、損害しかないと政府も企業も梯子を外し始めていますね。
これから必要なこととして、様々な思惑により、ネットによって洗脳され、活動家として誤った思想に囚われたしまった方たちへのサポートが必要だと思っています。
彼等は加害者であり、被害者です。
フェミニストを叩くと盛り上がるネットチャンネルに思うことは、ネットという開かれた閉鎖空間で歪んでしまった思想に苦しんでいる人を嘲笑い、貶すこともやはり差別的で非人道的な行為ではないかということです。
私自身もツイフェミなどは嫌悪しておりますし、彼等の加害行為の被害者からすれば、許せない対象だと思いますが、一方で、ネットに依存し、善悪すら判別できなくなる程に思想へと洗脳されてしまった方を、正しくサポートする社会こそが、新たなフェミニストの在り方として求められているのかとも思ったりします。
感想お待ちしておりますm(_ _)m
本当はもっと詳細に書こうとも思いましたが、かなりざっくりとまとめましたので、わかりにくいところや、不十分なところは申し訳ありません。




