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ノンケのままメスにされる
食べてる間も彼はずっとニコニコと見つめてくる
否、これはもはや見惚れていると言っても過言ではない
俺は見られている居心地の悪さというか、肩身の狭さを感じていた。
考えてもみてほしい。
今世は女の子で、これから男と付き合っていくのかどうか悩む間もなく気がついた時にはすでに男とカップルが成立していたのである。
ちなみに前世を含めても彼氏ができた経験はない。
前世を思い出す前のエミリーとしての記憶は、彼が足繁く通いようやく告白されたのちOKをしたところである。
…なんで思い出しちゃったかな、前世。
せっかくならチート能力とかが欲しかった。前世の記憶がデバフになるなんてある?
「エミリー、これも食べてみるかい? どうしたの、もしかしてまだ緊張してる?」
彼がフォークを差し出して楽しそうに餌付けしてくる
「…今まで男の人と付き合ったことがなくて、こういう事には慣れてなくて…」
つい正直に答えてしまった
途端に彼はみるみる嬉しそうな顔になっていく
やばい、助けて。これは選択を間違えたらコイツのメスにされてしまう