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4/8

デートとはどうすればいいのだろう

彼女の名前はエミリー

彼の名前はルードリヒ

ごく普通の(略)

幸い街にはカップルが多く、デートの仕方が良く分からない俺は少し周りを観察してみることにした。


あのカップル仲良さそうだな

おっ、あの彼女かわいい

あの彼ー「エミリー、どうか僕だけを見てくれませんか」

隣から声が降ってきて意識が戻ってくる。

しまった、ちょっとよそ見しすぎたか


「あのカップル…ああ、なるほど。ね、僕達も腕を組みませんか?」

そう解釈したらしく、ニコニコして腕に隙間をあけてくれた。

「え…ええ…と」

その方が良さそうか?と彼に近寄った瞬間、

「!」

風が吹いて髪が彼のカフスボタンに絡まってしまった。

今までは気付かなかったが、こういう髪型は肩を並べる時には向かないようだ。

「すみません!少し待っていてくださいね、ボタンをちぎりますから」

ダメだ!

「ダメ…っ!」

咄嗟に彼の腕を掴む

「少し…じっとしててくれますか?」

俺としても、俺の凡ミスで彼のボタンが取れたまま歩かせる訳にもエミリーの髪を勝手に千切る訳にもいかない。

髪の流れを見極め、丁寧に解いていく

少し時間がかかったが、何とか最後の一本までなり

「取れた!」

やり遂げた嬉しさと早く報告したくて顔を上げたら


すごく至近距離に彼の顔があった


「…ッッ!!」


慌てて後ろに飛び跳ねる

…っぶねー! そりゃそうか、動向を見守ってたらそうなるわ

彼もびっくりしてたがすぐに硬直が解け、少し残念という感じでシュン…としている


正直このまま距離を取れたら非常に助かるんだが、さすがにかわいそうなので首に巻いていたリボンを解いて髪を纏め上げていく

エミリーとしては初めてするポニーテールだ

髪を縛っている間、隣からとても熱い視線を感じる

わかるぞ。いいよな、ポニーテール!


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