漫才「オンラインライブ」
ボ=ボケ ツ=ツッコミ
ツ「いやぁ最近はなかなかライブに行けないじゃないですか。」
ボ「まぁご時世的に行けませんからね。」
ツ「そこで今オンラインライブってのが流行ってるんですよね。」
ボ「あ~俺オンラインライブ見たことないな~」
ツ「あら本当?無茶苦茶いいよあれ。遠くて離れて行けないライブでも家で気軽に見れますからね。」
ボ「あ~そしたら俺も『衆ちゃんず』のライブ見れるのか~」
ツ「『衆ちゃんず』?」
ボ「今度204回目の公演があるからなぁ。」
ツ「204回も⁉すげえな!どんなグループ?」
ボ「国民皆知ってるけどな。」
ツ「...もしかして衆議院の第204回国会のこと言ってる?」
ボ「いやそうだよ。」
ツ「お前国会のことライブって思ってたの?」
ボ「そうだよ。でもやっぱり生がいいなぁ。」
ツ「いや国会は現地で見るようなもんじゃないから!」
ボ「現地組いいなぁっ思って。」
ツ「そんな『今回の国会参戦します!』みたいなこと言わないから!我々国民はテレビやインターネット中継で見るのが普通なの!」
ボ「ああそうなのか。」
ツ「オンラインライブは基本有料なんだから、国会見るのに料金発生する国はどうかしてるから!」
ボ「え~生で見てみたいけどなぁ。」
ツ「そんなの見ないから。僕はアニメが好きだから声優さんのライブみるの。」
ボ「ところでオンラインライブってどうやって見るの?」
ツ「まずインターネット上でチケット購入するとメールが来る。そこに書いてあるURLをクリックするの。」
ボ「そのメールを4日以内に100人に送らないと呪われるんでしょ?」
ツ「いやいやチェーンメールじゃないから。買った覚えのないライブのURLが送られてくるの死ぬほど迷惑だから!絶対人に送っちゃダメだよ。」
ボ「わかったわかった。で、クリックしたらどうなるの?」
ツ「そしたら動画を見るページに移動するわけ。まぁあまり早くにページに移動すると一時間待機することになるからねぇ。」
ボ「1時間は長いなぁ。」
ツ「ページに飛ぶのが早すぎるとね。」
ボ「んじゃ、お前『大空と大地の中で』歌わないといけないな。」
ツ「いやそれ松山千春が一時間飛行機が遅延した時に乗客の前で歌ったやつだろ!別にオンラインライブで神対応しなくていいんだよ!」
ボ「じゃあ何して待ってろって言うんだよ。」
ツ「そういう時はチャット機能を使ってコメントしたり誰かと会話したりして時間潰してるのよ。」
ボ「はい。まずは一問目。皆さんはオンラインライブを視聴出来なくなってしまいました。そこで私が『どうして見れなくなったの?』と聞きますので、皆さんにはその理由をチャットで答えていただきたいと思います。」
ツ「何でチャットで笑点の大喜利させようとしてるんだよ!」
ボ「はい。円楽さん。『歌丸さんの葬儀の配信がサーバーダウンして見れなくなったんですよ。』」
ツ「いや笑点で歌丸さんがご高齢なのを弄ることあったけど!オンラインライブのチャットで弄っていいような人じゃないから!」
ボ「はい。山田君。スパチャ座布団一枚持ってきて~」
ツ「何だよ!スパチャ座布団って!スパチャってお金払って自分のコメント目立たせる機能だろ!それが座布団ってどーいうこと⁉」」
ボ「『1万円』って書かれた座布団が画面の中でヒラヒラ舞うの」
ツ「シュール過ぎるだろそのスパチャ。」
ツ「とにかくしばらく待ってたらライブスタート。」
ボ「お~」
ツ「やっぱりね映像ですからね。歌ってる人の顔が近い距離で見れるのはいいんですよね。現地だとどうしても遠くて分かんないですからね。」
ボ「まぁ現地だろうがオンラインだろうが、その声優さんとお前との心の距離は一生埋まらないけどな!」
ツ「うるせぇなぁ!んなことわかってるから一々言うなよ~今のでお前との心の距離がグンと開いたわ!」
ボ「グンと開いたぐんぐんグルト!......今ので僕らとお客さんとの距離がだいぶ開きましたけどね。」
ツ「やめてくれよ!一番距離作ったらダメだろ!掴もうとしたお客さんの心かなぐり捨てるなよ!」
ボ「でも漫才のオンラインライブはいいですね。スベってる人の顔が近い距離で見れますからね。現地ではどうしても遠くて分かんないですからね。」
ツ「やめろ!一番近くで見えちゃいけないだろ!あと、現地は顔は分かんないかもしれないけど重たい空気は嫌というほど分かるからね!」
ボ「まぁスベった時は山田君にスパチャ座布団一枚持って行ってもらおう。」
ツ「また出たよ!スパチャ座布団!」
ボ「はい!梅干し食べてスッパちゃんっ!」
ツ「だから自らスベってお客さんから離れようとするな!もうお前のせいでちゃんと最後まで説明できないじゃないか!」
ボ「ではこの続きはオンライン配信で。」
ツ「誰が見るか!」
ボ ツ「どうもありがとうございました~」