表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/11

第5話 アバター完成

読んでいただき、ありがとうございます。

「すみません、課金します」

 私は宣言した。

「はい、かしこまりました。では、こちらの画面で手続きをお願い致します」

 私の前に再び画面が現れる。

 ふふふ、こんな場合を想定して事前に準備していたのだ。

 フルダイブ下での課金は電子マネー決済かクレジット決済が主な手段であるとゲーム屋さんに教えてもらっていたので、クレジット情報と生体情報をあらかじめ紐づけしておいた。


「えーと、同意ボタンを押して、完了かな」

「はい、確認が取れました。これより、課金を行うごとに確認画面が出ますので、その画面の同意のボタンを押せば決済が即時完了致します」

「よし、まずは髪型と瞳の色のアンロックね。お願いします」

 どうせやるなら、自分の理想の体でファンタジアの世界に行きたい。そのためにはこれは欠かせないだろうと思った。

「はい、ではアバターの髪型及び瞳の色をアンロックします。各500テロル、合計1000テロルになります。よろしいですか?」

 画面が出てくる。もちろん同意のボタンを押した。

 画面が消え、新しい画面が2つ出てくる。一方はヘアカタログのように様々な髪型が載った画面、もう一方はペイントソフトにあるようなカラーパレットだった。

「髪型は画面から好きな髪型を選んでタッチすれば、アバターの方にプレビューが反映されます。瞳の色はパレットで好きな色を選択すれば、プレビューが即時に反映されます」

「わかりました。ちょっとやってみます」

 髪型は前髪と後ろ髪で分かれているのね。よし、まずは前髪だ。

 ザーと画面をスライドする。いっぱい種類があって迷ってしまう。

「うーん、やっぱりこれが一番しっくりくるかな」

 いくつかの候補を試したが、新しい顔にはこれが似合っている気がする。

 眉毛の下で切りそろえられた前髪、触角と呼ばれるサイドの髪は鎖骨にかかるくらいだ。

 私が選択したのは、ぱっつん前髪、ドーン。

 ……。

 …………しーん。

 いやだって、ぱっつん前髪やってみたかったのよ。でも、なんか勇気がでなくて、切ったら修正効かないし。現実だったらたぶん一生しないだろうけど、仮想世界でぐらい別にいいじゃん。

 ……という自分に対する言い訳。

 ……よし、気を取り直して後ろ髪。

 かわいくて、できるだけ自分でしないような面倒くさいのにしよう。

 みつ〇とかセイバ〇の髪型もある、うーん悩むよー。

 悩みに悩んだが、私の中で3つくらいに候補が絞られた。

 うーむ。どれも悩ましいが……よしっ、これだ。

 私が選択したのは、長さが肩位のポニーテール。後ろ髪は無難にした。

 おろしたら肩甲骨位になるだろうし、長さ的にはこれくらいの方がいいよね。

 〇音ミ〇ちゃんヘアーとかは流石に長すぎでしょ、どう考えても。

 選択している髪型は二つ編みを左右から後ろにもっていって、ポニーテールにしている所が私的に大きな評価をしたところだ。

 こういう髪型ってきれいにするのって割と難しいのよね……。

 ……えっ、私だけ。

 …………違うよね。

「……よし、決定じゃーい。決定ボタン、ポチっとな」

 髪型はこれで良し。あとは瞳の色だ。

「もうこれは決めてあるのよね」

 私は紫色を選択する。

 そう、現実世界にもあって、非常に珍しいとされる瞳の色。

 厨二病と笑うがいい。だって、綺麗で素敵なんだもん。

 この色が選べて、選択しない理由は私の中には存在しない。

「決定ボタン、ポチっとな(パート2)」

「はい、選択が終わりましたね。アバター作成は以上になります。この先、顔の骨格、瞳の色、体格は変更できませんが、現在の状態で決定してもよろしいですか?」

「お願いします」

「はい、ではキャラクターの身体データの入力を終了致します。ただいまより、決定頂いたアバターデータを元にモデリングを行いますので、しばらくお待ち下さいませ」

 女神様は優雅にお辞儀をした。

「では、その間にほかの設定を済ませましょう。残っている項目は種族のみとなります。また、特別アイテムショップのアンロック、ガチャのアンロックはチュートリアル開始前、もしくはチュートリアルを終了してゲームがスタートした後でしかできませんのでご留意ください」

 チュートリアル前か後か……できれば前がいいな。

 うーん、取りあえず、種族を選択してからにするか。

「種族選択後に検討しますね。種族選択をお願いします」

「はい、では種族選択に移ります。てぃ」

 凛とした掛け声とともに、大きい画面が現れた。大型モニターサイズだ。

「モニターに各種族の能力を表示します。決定する場合は種族名を選択して一番下の決定ボタンをタップして下さい。ただ、魔人族(デモニウム)の3種族はアンロックしないと決定ボタンをタップしても決定されないのでご注意下さい」

 画面に文字が映し出される。


 ……えーと、取りあえず私が公式ホームページで事前に得ていた情報は、


 種族は大きく分けて3種類に分類されること。

 それは人族(ノルヒューマ)亜人族(デミヒューマ)魔人族(デモニウム)の3つ。


 人族(ノルヒューマ)の中に(ノルマ)がいて、これは普通の人間のこと。能力はバランスが良いとのこと。


 次、亜人族(デミヒューマ)には4つの種族があること。獣人(ワーウェア)森人(エルフィ)鬼人(オーガス)妖人(エーティル)の4種族。


 獣人(ワーウェア)は人に獣の耳やしっぽがついた感じ。能力は物理攻撃力が高いらしい。剣士向きかなーと想像していた。

 森人(エルフィ)はエルフっぽかった。少し長めの尖がった耳が特徴で、能力は魔術攻撃力が高いらしい。まあ、適職は魔術師だよね、きっと。

 鬼人(オーガス)はまんま鬼人。人に硬そうな角が1ないし2本生えている。能力は物理防御力が高いらしい。タンク職向きだよ、たぶん。

 妖人(エーティル)は人の外見に天使みたいに羽があった。それは飛ぶには小さすぎる飾りみたいな羽で、直接背中からは生えていない。能力は魔術防御力が高いらしい。魔術専用の肉の盾かな。それしか思い浮かばなかった。あなたの犠牲は忘れないから。


 最後、魔人族(デモニウム)には3つの種族があること。魔血人(ヴァンブラッド)龍鱗人(ヴァジュラ)機械人(マギカマキナ)の3種族。能力に関してはシークレットで明かしてなかったけど、名前と外観と特徴からして吸血鬼(ヴァンパイア)龍人(ドラゴニュート)人造人間(アンドロイド)でしょ。

 作中で邪神に魔物に変えられた3人の令嬢の特徴とも一致するし。

 ルーツはそこかな。


 魔血人(ヴァンブラッド)はちょっと発達した犬歯が特徴。以上。

 龍鱗人(ヴァジュラ)は所々に鱗がある。尻尾もある。以上。

 機械人(マギカマキナ)はどちらかの頬に構造式のベンゼン環みたいな模様がある。メイクで隠せば分からないと思う。以上。

 そう、これだけよ。だってシークレットなんだもん。


 以上、事前情報でした。

 で、実際はというと、、、


(ノルマ)

 体力限界  A

 物理攻撃力 A

 物理防御力 A

 魔術攻撃力 A

 魔術防御力 A

 魔力限界  A


獣人(ワーウェア)

 体力限界  A

 物理攻撃力 S

 物理防御力 A

 魔術攻撃力 A

 魔術防御力 B

 魔力限界  A


森人(エルフィ)

 体力限界  A

 物理攻撃力 A

 物理防御力 B

 魔術攻撃力 S

 魔術防御力 A

 魔力限界  A


鬼人(オーガス)

 体力限界  A

 物理攻撃力 A

 物理防御力 S

 魔術攻撃力 A

 魔術防御力 B

 魔力限界  A


妖人(エーティル)

 体力限界  A

 物理攻撃力 A

 物理防御力 B

 魔術攻撃力 A

 魔術防御力 S

 魔力限界  A


魔血人(ヴァンブラッド)

 体力限界  SS

 物理攻撃力 B

 物理防御力 B

 魔術攻撃力 B

 魔術防御力 B

 魔力限界  SS


龍鱗人(ヴァジュラ)

 体力限界  S

 物理攻撃力 S

 物理防御力 B

 魔術攻撃力 A

 魔術防御力 B

 魔力限界  S


機械人(マギカマキナ)

 体力限界  S

 物理攻撃力 A

 物理防御力 B

 魔術攻撃力 S

 魔術防御力 B

 魔力限界  S


 ……終ー了ー。

 あなたはいくつ間違いを見つけられただろうか。

 そう、お分かり頂けただろうか、すべてのステータスのアルファベットが微妙に違うということに。

 って言うか、なによこれ。危うくゲシュタルト崩壊起こすかと思ったよ。


「えーと、ちょっと説明をして頂いてもいいですか?」

「はい、まずは各項目について。体力はスタミナと思って頂いて大丈夫です。体力限界は動き続けられる限界みたいなもので、減ることにより息切れ等を起こします。魔力は魔術などの発動に必要なエネルギーで、魔力限界は魔術を使い続けられる限界です。減ることにより、魔力切れ等を起こします。それ以外の項目は文字通り、物理もしくは魔術に対しての攻撃力もしくは防御力のことです。高いほど攻撃のダメージが上昇したり、減少したりします」

 体力はスタミナのことか。HP (ヒットポイント)とは違うのね。

「次に、このアルファベットは各項目の成長度合いを示しています。BよりA、AよりS、SよりSS、という風に成長度合いが大きいということを示しています。例えば、同じ経験を積んだ同じレベルの人でも、成長度合いが異なれば、ステータスは同じにはなりません。成長度合いが大きい方がそのステータスの上昇率が大きくなり、最終的なステータスも大きくなります」

 簡単にいえばSSに近いほど、能力がよく上がるってことかな。

「では、画面を横にフリックして、画面を次のページに切り替えてみて下さい」

 言われた通りにフリックするとページが切り替わった。一番上に種族固有能力と書かれている。

 というかステータスのズラッと並んだ文字列に気を取られて、次のページがあることにも気づかなかった。

「種族固有能力とはその種族だけがもつ固有の特殊能力のことです。この特殊能力によって戦闘における戦略の幅が深まり、単純なステータスの差さえも覆すことができます。この世界の設定の話をしますと、特殊能力は年齢が18歳を迎えると解放される能力です。プレイヤーの方はすぐに使用できますけどね」

 なるほど。単純なステータスだけで勝負が決まるわけじゃないってことね。

「種族固有能力の使用中は見た目が変化し、アーツや魔術に専用エフェクトが追加されます。しかし、種族固有能力には時間制限がありゲーム時間で60分が経過すると自動で解除されます」

 「課金で解放される魔人族(デモニウム)は種族固有能力を2つ持っており、種族固有能力の時間制限がない代わりに継続的に体力もしくは魔力を消費します。ちなみに2つの種族固有能力を同時に使用することもできます」


 画面にはこう書かれていた。


(ノルマ)

 特殊能力:擬神化

 体力を消費する。

  ・魔術やアーツに必要な魔力や体力が減少する。

  ・全ステータスが上昇する。


獣人(ワーウェア)

 特殊能力:獣神化

 体力を消費する。

  ・アーツの効果が上昇し、効果範囲が拡大する。

  ・魔法スキル´獣神術´がアンロック(使用に魔力を消費する)。

 獣神術:影から小型の獣を造り出し、自在に操ることができる(最大4体)。


森人(エルフィ)

 特殊能力:森神化

 体力を消費する。

  ・魔術の効果が上昇し、効果範囲が拡大する。

  ・魔法スキル’聖樹の加護’がアンロック(使用に魔力を消費する)。

 樹の加護:樹属性の魔術が使用可能になる。


鬼人(オーガス)

 特殊能力:鬼神化

 体力を消費する。

  ・物理攻撃力が大幅に上昇するが物理防御力が低下する。

  ・魔法スキル’鬼手’がアンロック(使用に魔力を消費する)。

 鬼手:鬼の手を召喚し、自在に操ることができる(最大1対)。


妖人(エーティル)

 特殊能力:妖神化

 体力を消費する。

  ・魔法攻撃力が大幅に上昇するが魔法防御力が低下する。

  ・魔法スキル’飛翔’がアンロック(使用に魔力を消費する)。

 飛翔:空中を飛ぶことができる。


魔血人(ヴァンブラッド)

 特殊能力:真祖の血族

 魔力を消費する。

  ・魔法スキル’真祖の覚醒’がアンロック(’真祖の覚醒’の使用中、継続的に魔力を消費する)。

 真祖の覚醒:攻撃力が極大に上昇し、魔術・アーツの行使に必要な魔力・体力が大幅に減少する。


特殊能力:魔眼解放

 体力を消費する。

  ・スキル’魔眼’がアンロック(’魔眼’の使用中、継続的に体力を消費する)。

 魔眼:魔術に以下の能力を付与する。

  ・詠唱破棄:魔術名を宣言するだけで詠唱を省略し、魔術を使うことができる。

  ・完全詠唱:行使した魔術の効果が大きく上昇し、任意の味方・敵を追尾するようになる(詠唱した場合のみ有効)。


龍鱗人(ヴァジュラ)

 特殊能力:神龍の血統

 魔力を消費する。

  ・魔法スキル’逆鱗の咆哮’がアンロック(’逆鱗の咆哮’の使用中、継続的に魔力を消費する)。

 逆鱗の咆哮:全ステータスが上昇し、龍属性の魔術が使用可能になる。


   特殊能力:龍装顕現

 体力を消費する。

  ・スキル’龍装’がアンロック(’龍装’の使用中、継続的に体力を消費する)。

 龍装:龍属性の魔術に限り、魔術に以下の能力を付与する。

  ・詠唱破棄:魔術名を宣言するだけで詠唱を省略し、魔術を使うことができる。


機械人(マギカマキナ)

 特殊能力:神代の秘術

 魔力を消費する。

  ・魔法スキル’神速の業火’がアンロック(’神速の業火’の使用中、継続的に魔力を消費する)。

 神速の業火:全ステータスが上昇し、雷属性の魔術が使用可能になる。


    特殊能力:魔導形態

 体力を消費する。

  ・スキル’魔導’がアンロック(’魔導’の使用中、継続的に体力を消費する)。

 魔導:雷属性の魔術に限り、魔術に以下の能力を付与する。

  ・完全詠唱:行使した魔術の効果が大きく上昇し、任意の味方・敵を追尾するようになる(詠唱した場合のみ有効)。


 ……覚えられる気がしないんですけど。……まぁいっか、おいおい覚えれば。

 えーと、つまり一発逆転の隠し玉みたいなものね。理解した(適当)。

「あの、やっぱり課金種族の方が強いんですか?」

「いえ、そのようなことはありません。戦闘に限って言えば、武器の種類、装備、魔術の有無や種類、ステータス、運といった様々な要素が複雑に絡み合って勝敗というのは決まりますから、種族に優劣はないと考えております。それに、このゲームは戦闘だけに特化しているわけではないですから。ご自身のプレイスタイルによって、プレイしやすい種族は変わってくるでしょうが、どの種族を選んで頂いてもご満足頂けると思いますよ」

 そうかー。うーん、実は種族は事前情報でこれだ、って決めてきてるんだよね。

 うーん、でも取りあえず聞いておこう。

「あの、各種族の特徴を簡単に教えて頂いてもいいですか?」


「はい、ではまず(ノルマ)からご説明致しますね。良くも悪くもバランス型なのが特徴の種族です。ステータス通り突出した能力はありませんが、何でもこなせる優等生です。特殊能力により全ステータスが上昇しますし、アーツや魔術による体力や魔力の消費を減らせるので戦闘スタイルを問いません。プレイスタイルの変更がしやすいので、誰にでもおすすめできる種族ですね」


 なるほど、

 評価:おすすめの優等生タイプっと。


獣人(ワーウェア)は物理攻撃力に優れた種族です。魔術に対する防御力が低いのが弱点ですね。種族固有能力でアーツの効果と効果範囲がアップするので、前衛の攻撃職が向いていると思います。召喚できる獣は索敵や攻撃にも使えます。あと、獣のような耳としっぽが可愛いですよ。ちなみに、選択できるタイプは猫、犬、狐、狸の4種類です」


 評価:ケモ耳最高。もふもふ。


森人(エルフィ)は魔法攻撃力に優れた種族です。物理攻撃に対する防御力が低いのが弱点ですね。種族固有能力で、精霊との契約無しに固有の樹属性の魔術が使用できます。また、魔術の効果と効果範囲がアップするので、攻撃を受けない遠距離からの攻撃職、特に魔術職が一番向いているのではないでしょうか」


 評価:遠距離魔術向きで、やっぱりエルフ。


鬼人(オーガス)は物理防御力に優れた種族です。魔術防御力が低いのが弱点ですね。種族固有能力で物理防御力が下がる代わりに物理攻撃力が大きく上昇します。また、最大1対の鬼の手を自分の周囲に召喚することができるので、単純に考えると腕が4本あるのと同じになります。手数が増え、なおかつ攻撃力も上昇するので、戦況をひっくり返すことも可能です。しかし、物理防御力が下がり、魔術防御力も低いので何も考えずに攻撃してるとすぐ死ぬと思います。なお、鬼手はロケットパンチみたいに遠くに飛ばすことはできませんのでご注意下さい」


 評価:下手だとすぐ死ぬ連撃の鬼。鬼手はすごくかっこよさそう。


妖人(エーティル)は魔術防御力に優れた種族です。物理防御力が低いのが弱点ですね。ちょうど鬼人(オーガス)の逆ですね。種族固有能力で魔術防御力が下がる代わりに魔術攻撃力が大きく上昇します。また、空中を自由に移動することができるので、上空から一方的に攻撃することもできます。ただ、魔力が切れると墜落するので、考えて運用しないと自滅します。また、飛翔の操作もある程度の慣れが必要です」


 評価:魔力が切れると自滅する天使様。空を飛べるのはいいなぁ。


魔血人(ヴァンブラッド)は体力限界と魔力限界に秀でた種族です。その膨大な魔力と2つの種族固有能力が合わさると凄まじい瞬間火力を発揮します。攻撃力を爆上げし、必要な体力や魔力を減少させる真祖の血族。魔術を無詠唱で発動できる詠唱破棄と魔術発動時に効果が上昇し追尾機能が付与される完全詠唱を使い分けできる魔眼解放。どちらもとても強力な能力です。しかし、素の状態だと全ステータスが低いため、打たれ弱くて火力も出せないので何もしないと弱いかもしれません。体力や魔力、種族固有能力の把握と戦況の見極めが必要な上級者向けの種族だと思います。使いこなせれば、すごく強い種族だと思います」


 評価:上級者向けのキャラ。良くも悪くも課金種族ってことね。


龍鱗人(ヴァジュラ)は体力限界、魔力限界、物理攻撃力の3つに優れた種族です。種族固有能力は全ステータスが上昇し、龍属性の魔術が使用可能になる神龍の血統、龍属性の魔術に能力を付与する龍装顕現の2つです。どちらかというと物理攻撃よりの能力ですが、オールマイティに戦える種族ですね。主に身体変化ができる龍属性の魔術が使えることが特徴です」


 評価:身体変化の魔術か。龍ってロマンだよねー。かっこいい。


機械人(マギカマキナ)は体力限界、魔力限界、魔術攻撃力の3つに優れた種族です。種族固有能力は全ステータスが上昇し、雷属性の魔術が使用可能になる神代の秘術、雷属性の魔術に能力を付与する魔導形態の2つです。どちらかというと魔術攻撃よりの能力ですが、武器を使った戦闘もこなせますよ。雷を操る雷属性の魔術が使えることが特徴ですね」


 評価:魔法と機械の組み合わせって良いよね。雷魔術もかっこいいし。


 これで全部か。

 (カード)は全て出揃った。

 だが私の中で答えはすでに出ている。それは私が最初から心に決めていた種族。

 アカーシャ・ヴァーミリオンが邪神に延命を願った際に変えられた不死の魔物がモチーフになったであろう種族。

 つまり吸血鬼(ヴァンパイア)がモチーフになったであろう魔血人(ヴァンブラッド)に。

読んでいただき、ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ