現世の話
第4話 現世の現状はどうなの?
一方、現実世界では、マサルが亡くなり、消えたことによって、話題となっていた。
ニュースキャスター「速報です。昨日の夕方16時30分頃、公立高校に通う男子高校生が横転したトラックに轢かれ、死亡したと見られます。しかし、その少年は、轢かれた後、その場から消えていたと、運転手による取り調べで発覚しました」
マサルの母「マサル…どこへ行ってしまったの…?」
マサル父「本当はまだ死んでいないんじゃないのか…?警察に言っても動いてくれないし、どうしたもんか…」
-ある研究所では-
???「さあて、次は誰が行く?おいお前、どうだ」
???「ええっ!ぼ、ぼぼ僕ですか!?怖いのでパスしてもい…」
???「お前が行かねーなら俺が行く!転送してくれ!」
???「ほほう…相当好奇心旺盛なようですな。すぐには帰って来れないのですよ?それでもよろしいのですか?」
???「ああ、構わねえさ!早くしてくれ!」
-萬斎高校-マサルのクラスでは…
???「マサくん、メディアとかでも言われてるように、本当は死んでないんじゃないかな?明日ひょっこり帰って来たりして…」
???「バーカ、そんなわけないだろう?いい加減にマサルの死を受け入れたらどうなんだ」
???「おいおい、言い過ぎだぞ。残された人の気持ちも考えろよ」
担任「みなさん!クラスメイトが亡くなって混乱しているとは思いますが、学校は通常通り進めますので、切り替えて頑張っていきましょうね」
???「先生、ショックで勉強に身が入りませーん」
担任「あなた、クラスメイトの死を理由にサボろうなんて、不謹慎ですよ!反省なさい!」
???「なんで先生は平気なんすかー?自分の教え子が死んだんすよ?悲しくないんすね?」
???「その辺にしとけよ、先生だってどうにか出来りゃとっくにしてるよ。お前もそうだろ?」
???「俺は諦めねえよ!俺達が学校で授業受けてる間にもあいつは辛い目に遭ってるかもしれねえ!突き止めてやるんだ!この事件をな!!」
マサルの不可解な死亡事故を受け、「男子高校生トラック横転死亡事故特別委員会」(Danshikoukousei Truck over road deadly accident particular Committee:略称DTC)なるものが発足し、調査が始まった。
DTC委員長:秋翳杜仁「今日から私達は、あのトラック横転事故の男子高校生、マサル君が一体どこへ消えたのか、調査していくことになるのだが、こう無駄話をしている間にも、彼は苦しんでいるかもしれん。各自方針に従い、事故の調査を進めてくれ」
特別捜査官:新島剛「委員長。早速ご報告がございます」
秋翳「うむ」
新島「男子高校生の名前はマサルということしか判明しておりませんが、両親を発見いたしまして…」
秋翳「新島君。そういうことは報告しなくて良い。全容がわかるまで調査を続け、重要な情報は共有してくれれば、報告は要らん」
新島「りょ、了解しました」
秋翳「稲荷君も、それで頼む」
CG分析リーダー:稲荷俊朗「了解っす」
秋翳「マサル君、必ず君を救い出してみせる!」
その一方で、魔神ディアマグロスの企みもまた、現実では組織名をNewERA(NE)とし、現世侵略に向け暗躍していた。この組織は主に、科学実験を行い、科学の進歩に貢献しているという、表向きはいい顔をしているが、その実態は…
???「いやあ、彼が現実へ帰ってくる日も近くなりましたな」
???「あと少しの微粒子だ。それさえ手に入れれば…」
???「彼は一体どんな姿になってしまっているか、楽しみですねえ…グヒャヒャヒャ!」
そんな中、NEの尻尾を掴んだ一人の女がいた。
女「そうか…あの人たちは、粒子レベルにまで人間を凝縮した後、この世界とは違う次元を作り出していたのね!それが、異世界とも言われるもの…そこに入れるかわからないし、その世界で何が起こってるかもわからないなんて…」
マサルのクラスメイトであり、幼馴染でもある暁空芽は、心配ながらも、何も出来ずにいた。
空芽「マサくん…私、どうしたらいいのかな」
「心配すんな空芽。俺があいつを必ず見つけてやるから」
「隆志くん。私も協力させて!」
檻町隆志は、マサルの親友であり、空芽の彼氏である。
隆志「まずは、トラックの運転手に話を聞きに行こう。警察署でまだ、取り調べ受けてるはずだ」
2人は学校を休み、萬斎警察署へ。
空芽「こんにちは〜」
警察官「こんにちは。どうかしましたか?」
隆志「僕達、つい昨日のトラック横転死亡事故の被害者、野村将瑠君の友達で、話を聞きたくて来たんですけど、そのトラックの運転手ってここにいますか?」
警察官「そうなんだ。君たち、今回の事件は、残念なことになってしまったね。事故については、我々が調べるから、心配しなくていいよ」
空芽「でも、私はマサくんが、本当はまだ死んでいないんじゃないかと思うんです。死亡した直後に遺体が消えるなんて、おかしいと思います」
隆志「そうだよ。きっとどこかで生きてるさ。だから俺達は、トラックの運転手に話を聞きたいんだ。将瑠がどうなったのか、目の前で轢いた運転手しかわからないし」
警察官「そうは言ってもね。君たち学校があるでしょ?行かなくていいの?」
隆志「休みました。友人が不可解な死亡事故でいなくなって、ショックで立ち直れないと言って」
警察官「まあとにかく、君たちをトラックの運転手に会わせることが出来るかどうか、僕は勝手に決められないから、上に聞いてみるよ。それまでしばらく待っていてくれる?」
空芽「はい!ありがとうございます」
警察官「署長、今下に、トラック横転死亡事故で亡くなった、野村将瑠君の友人が来まして。トラックの運転手と話をさせてくれと言っているのですが…」
警察署長「だめだ。この件は、一般人は巻き込んではいけない。ヤクザ絡みの可能性も無視できないからな」
警察官「しかし、彼ら学校を休んでまで来たんです。なんとか考えていただけませんか?」
警察署長「俺達は忙しいんだって言って帰らせろ」
警察官「は、はあ…」
警察官「君たち。話をして来たんだけどね、一般人は巻き込まないよう言われてしまったよ。すまないね」
隆志「そうですか。わかりました。ありがとうございました」
空芽「隆志くん、どうするの?」
隆志「自分たちで調べるしかないな。事故現場に行ってみよう」
空芽「でも、そこも警察の人たちがいるんじゃない?」
隆志「確かに…どうすっかな」