◆5/12 アサーションについての講座◆
「アサーション」について勉強してきました。アサーションとは、自分も相手も大切にするコミュニケーションのあり方のことを言います。「素直に自分の思っていることを表現する」と同時に「相手が表現することも素直に理解しようとする」という歩み寄った人間関係を目指すものです。
アサーションには4つの柱があります。
①誠実であること
②率直であること
③対等であること
④自己責任を持つこと
以上の4点です。この4つの柱を自分の中に持って相手と向き合うことが大切なのだそうです。
では、アサーションが上手になる5つのコツを見ていきます。
・1つ目のコツ「DESC法」
D:事実を描写する(describe)
E:自分の気持ちを表現する(express)、相手の気持ちに共感する(empathize)
S:提案する(specify)
C:相手に選んでもらう(choose)
日本語で言うと「みかんていいな」です。
み:見たこと(事実、状況)
かん:感じたこと(自分の気持ち)
てい:提案
いな:可否をたずねる
では、例題を使ってDESC法を使っていきたいと思います。
・状況
家族とまっすぐ帰る約束をしているのに、先輩から飲みに誘われた。
D:事実を描写 家族とまっすぐ帰る約束をしている
E:自分の気持ち、相手の気持ち 《自分の気持ち》早く帰りたい 《相手の気持ち》せっかく誘ったのだから来てくれないと悲しいと思うだろうな。
S:提案 また今度にして欲しい
C:提案に対しての結果(相手が提案を選んだ結果) 《yes》誘っていただきありがとうございます。また今度飲みに行きましょう。 《no》早めに帰らせていただきますが、それでもよろしいでしょうか。
実際に言うセリフ
すみません、今日は早く帰ると家族と約束しているんです。せっかく誘っていただいたので行きたいのですが、別の日にしていただいてもよろしいでしょうか。
みたいな感じです。相手の気持ちに共感しつつも自分の意見を言うことがポイントだそうです。ちゃんと伝わってるかな? 説明下手ですみません……。
・2つ目のコツ「私は」で気持ちを明確に
自分の思い込みや認知のパターン(5/8ストレスマネジメント講座参照)に振り回されてあれこれ考える前に、「できる限り自分の気持ちを表現することにエネルギーを注ぐことが先決」なのだそうです。自己表現で大切なのは、相手がどう出るかより自分の気持ちを適切に言えるか否かで、「私は」どう思っているのか自分の気持ちを把握することをまず意識しましょうと言われました。
私は相手の顔色をうかがってコミュニケーションを取ることが多くあったので、まず自分というのは考えてもみなかったですね。
・3つ目のコツ「セルフフォロー」
セルフフォローとは、「無理なのに引き受けてしまったとき」や「できないと言えなかったとき」、「感情的に言いすぎてしまった」ときに、後から自分をフォローする方法のことを言います。
理屈は分かるのですが、後から言い出すのもけっこう勇気が必要ですよね。後からでもちゃんと自分の気持ちを相手に伝えることが大切なのだとは思いますが……。うーん、これはかなり苦手だな(笑)
・4つ目のコツ「聴くアサーション」
なかなか言い出すことのできない人は、まず聴き上手になりましょうということです。聴き上手になれば相手のことが分かってくるようになり、そうすることで安心感が生まれ自分も話せるようになるという考え方です。
とにかく言おうと構えるよりは「まずは聴こう」と思う方が気持ちとしては楽かもしれませんね。私はなかなか言い出せないタイプなので。
・5つ目のコツ「訓練する」
とりあえず、練習すればうまくなっていくよ! とのこと(笑)
私はこの支援を通して練習していこうと思います(笑)
では、最後にアサーションの誤解しやすい点と留意点をまとめていきます。
これができればアサーションというパターン化したマニュアルはなく、自分のアサーションは自分で作っていくということ。アサーションは相手を変化させるためのものではなく、これができたからといってすべての要望が通ったりすべての人間関係がうまくいくわけではないということ。以上の2点です。
アサーションとは、病気の再発防止の為にストレスを軽減させることが目的です。自分の中にため込まずに伝えることでストレスは軽減していくという考え方ですね。私はため込むタイプでもあるので、アサーションはぜひ実践していきたいです。