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第12話  炸裂! エロチート!

 今回から実験的に前書きや後書きにてアーツや魔法、キャラクターのステータスを乗せてみようかなと思います。何か思う事があれば感想などお気軽にどうぞ!

 ちょっとでも、面白い! と思ったなら是非ブックマークや作品評価をお願いします!


   【ハルのステータス】

『=================

 名前:ハル

 性別:♀

 年齢:16

 種族:サキュバス

 クラス:マジシャン(1/20)

 称号:ハイパースーパーウルトラミラ

    クルエキセントリックアメイジ

    ングどすけべ

 状態:ふつー

 所属:ぼっち

 ファミリー:だからぼっちだって

 パーティ:ヴェイグランツ


 LV:1

 EXP:0/20

 LP:0/10


 AP:20/20

 SP:51/51

 MP:152/152

 HP:0/408


 STR:20(ー5)

 VIT:60(ー9)

 DEX:130

 AGI:80(ー8)

 INT:140(+21)

 MND:130(+13)

 LUK:70

 DES:170(+238)


 所持金:4,770Z


 PAGE:『1』/2/3/4  

 =================』


   【ミスティのステータス】

『=================

 名前:ミスティ=フォーエスト 

 性別:♀

 年齢:19

 種族:ヒューマン

クラス①ファイター(20/20)

   ②フェンサー(30/30)

   ③ソードダンサー(15/50)

 称号:AFC会長!

 状態:ヤローテメーブッコロシテヤル!

 所属:AFC、冒険者ギルド

 ファミリー:フォーエスト

 パーティ:アイセ様を悪い虫からお守りし隊!


 LV:65

 EXP:1402/1570

 LP:135/138


 AP:143/143

 SP:202/202

 MP:200/200

 HP:0/198


 STR:288(-86)

 DEX:310(+86)

 VIT:288(-86)

 AGI:310(+86)

 INT:200

 MND:200

 LUC:198

 DES:198


 所持金:114,514Z


 PAGE:『1』/2/3/4  

 =================』


「――よし。【リチャージ】完了っと」


 直径5メートル程度の半透明の結界の中、手にした銃が青白い光を放っている。

 ここは大通りのど真ん中に展開されたバトルフィールドの中だ。

 ボクはその中で両手に持った銃『デリンジ』に魔力を込めていたのだ。

 この世界の銃はボクの居た世界の銃とは違ってエネルギーを発射する。

 所持者のマナを流し込む事でエネルギーをチャージ出来る訳だ。


「もういいですの?」

「はい。お待たせしてすみません。

 銃のリチャージなんて初めてしたんで、ちょっと時間掛かっちゃいました」

「はあ。リチャージもした事の無い素人が相手とは……

 私も落ちぶれたものですわ。もっとも――」


 ぎらり、とミスティさんの琥珀色の瞳に凶悪な光が宿る。

 殺意と愉悦が入り混じった、明かヤバイ人の目の色をしていた。


「貴方をボコボコのけちょんけちょんに出来るのなら……

 プライドだって犬に食わせてやりますわ…!」

「はい。ボクも、会長さんの財産を頂く為には――

 ちょっと恥ずかしい目に遭うくらい、何でもないですよ?」

「くふ♪ くふふふふふふふふふふふふっっ…!」

「くす♪ くすくすくす♪」


 ひとしきり熱い視線を交わして――


「「バトルっ!!」」


 大通り、衆人観衆の中、とうとうバトルは始まってしまった。

 ミスティさんとの一騎打ち。

ボクが勝てばミスティさんの全財産をゲット! 

 でも負ければアイセさんのパーティ(ヴェイグランツ)から抜けなければならない。

 ボクにもミスティさんにも大きなリスクとリターンがある。


 ところがレベル差なんと64。しかも助っ人(インターセプト)は禁止。

 ただしハンデとして、2分以内にボクが負ける事は無い。

 それと、ボクの放つH魔法を必ず受ける事になっている。

 瞬殺される事は無く、一度だけ確実に魔法を当てられる訳だ。


[【ライト・サーブ】!]


 ひゅん、と音を立てながらボクとミスティさんの間に少女が現れる。

 白いワンピースに麦わら帽子を被った、菫色の長い髪をした女の子。

 この世界の女神様、リリウム様だ。

 っていうか。バトルする度、リリウム様出て来てくれるだ?


「いえ。私は結構ですわ。貴方が【レギュレーション】を決めなさいな」

「え? 良いんですか?」


【レギュレーション】は簡単に言えばバトルのルールや設定だ。

 バトルエリアの広さや制限時間、それに場外負け判定の有無を決める事が出来る。

【ライト・サーブ】はその決定権を女神様のコイントスで決めるのだけど――

 距離を取って戦う魔法職なら広いバトルエリアを。

 接近戦が主体の戦士職なら狭いエリアを設定すればそれだけで戦いが有利なる。

【レギュレーション】の決定権を決める【ライト・サーブ】は重要なのだ。

 

「レギュレーションくらい別に構いませんわ。

 私と貴方の実力差は、その程度でどうにかなるものじゃありませんもの」


 めっちゃ余裕やん。まあ。事実なんだろうけど。


[ミスティちゃん権利放棄! じゃあハルちゃん。【レギュレーション】を設定してね♪]


『=================


 『レギュレーションを決めてね♪』


     『○デュエル』

     『○コロッセオ』

     『○フォーマル』

     『●コンバット』

     『●ストラテジー』

     『●エアリアル』

     『●ランページ』

     『●モーメント』

     『○カスタム』


    【ハンディキャップ】

【ハルちゃんは2分以内に敗北しないよ】

   【ハルちゃんの放つH魔法は

  最初の一発だけ必ず直撃するよ】


     【アンティルール】

    【ハルちゃん勝利時】

 【ミスティちゃんの所持金全ゲット♪】


    【ミスティちゃん勝利時】

 【ハルちゃんヴェイグランツから脱退】


                60

 =================』


 女神様、ボクとミスティさんの話ちゃんと聞いてたんだ。

 既にレギュレーションにハンデと掛け(アンティ)が反映されてる。

 

 なら特にあれこれ考える必要は無いかな。

 ボクは選択肢の中から『フォーマル』をタッチ。


『=================


     『フォーマル』


  『フィールド範囲:スタンダード』

  『フィールド形状:サークル』

  『フィールドアウト:無し』

  『タイムリミット:10分』


 =================


    『これで良~い?』


    『大丈夫だ。問題無い』

    『コレジャナーイ!!』

               54 

 =================』


『大丈夫だ。問題無い』をタップ。


[【レギュレーション】決定!【フォーマル】でいっくよー!

 観客の皆は急いで離れてね♪] 


「!?」「やばっ!!」「ちょっと退いてーっ!?」


 グン、と。直径5メートル程しかなかったバトルエリアが学校のプール程度に広がる。


「「「「もぶっ!?」」」


 ビビシっ、バババビビシ!!

 派手な効果音の連続と共に大量の野次馬達が馬鹿みたいに吹き飛ばされていく。

 見慣れ始めたその光景を横目で見ながらボクは誓う。


 知り合いがバトルしていても――ボクは野次馬しないぞ!


[バトルフィールド展開完了! 両者ともニュートラルポジションへ!]


 バトルフィールドが展開された大通りに、魔法陣が二つ出現する。

 ニュートラルポジションだ。つまりバトル開始位置。

 ここにバトル参加者が収まる事でカウントダウンが始める。

 魔法陣の間隔は中央にいるリリウム様を挟んで10メートルくらい。


[おっ待たせしましたー! お前らバトルの時間だぞ~!

 チームレッド!【AFC会長】の【ミスティ】!]


 あ、そうか。バトルする時、称号と名前が読み上げられるんだっけ。

 ん? …称号? ――ちょっと待って!? ボクの称号って確か!?


[バアサスッ! チームブルー!

【ハイパースーパーウルトラミラクルエキセントリックアメイジングどすけべ】の【ハル】!]


「いやああああぁぁぁっっ!? 忘れてたあぁぁぁぁっっっっ!!!」


 ボクの称号、効果どころか名前まで残念だったあぁぁぁっっ!!

 恥ずかしすぎるうぅぅぅっっ!!!


「えw 何今の称号w 初めて聞いたよw」

「何あの子。どんだけエッチなの?」

「え? 確かレベル1だよね? 称号めっちゃヤバいw ウケるw」

「あの子すご~い! あたしでもハイパースーパーすけべなのに♪」


 と。バトルフィールドの中央上空に横5メートル、縦3、奥行き5メートル程の立方体が現れ、その側面にミスティさんとボクの顔のアップ(キメ顔)が表示。立て続けにAP、SP、MP、HPの四つのステータスがゲージ状に表示された。

 あ。よく見たら顔の上に名前と称号もばっちり表記されとるやんけ!?

 公開羞恥プレイかいな!?


「いやちょっと待ってよっ。あんなのが昨日アイセ様に纏わりついてたの!?」

「絶対許せないわ! 会長! そんな淫乱! ぶちのめして下さーい!」

「サキュバス負けろー!」

「負けろ!」「負けろ!」「負けろ!」


 いやああっっ!! 外野が一気に冷たくなったー!?

 ボクのウ○チ過ぎる称号のせいですっかり敵地アウェイムードやん!?


「はっ! いい気味ですわっ、このビッチピンク!

 でも、貴方が醜態を晒すのは、これからですわよ!」


[レディ――]


 フィールド中央に居た女神様が大きく手を上げ。


「ああもうっ!」


 兎に角やるしかない!


 ボクの正面に『3』とデカデカと書かれたウィンドウが現れた。

 同時に視界の左下の隅にAP、SP、MP、HPの四つのゲージが表示される。

 更に右下に二丁の銃のシルエットと、それぞれに12/12の表記。

 多分、装備しているデリンジと、その残弾数か。

 カウントダウンダウンを示す数字が『2』、『1』と変わり――


 静かに、ミスティさんがレイピアを構える。


[――ファイッ!]


 女神様が掲げた手を、勢いよく振り下ろした。



 ***


 バトル開始と同時に視界の上端に2:00という数字が現れ、次の瞬間には1:59へと変わっていた。これハンディキャップのタイマーか。

 これがある限り、どれだけミスティさんにボコボコにされようが敗北しない。 

 この2分の間に、やれるだけの事をやる!


「先手必勝!」 


 ボクは優雅に歩み寄ってくるミスティさんに、銃口を向ける。

 デリンジにはさっき最大までリチャージしておいた。

 12+12で計24発も射撃が可能だ!


「食らえっ!」


 トリガーを引くと反動で銃口が跳ね上がり、ギャゥンッ! と耳障りな発砲音が響く。

 デリンジから発射された青白い光の弾丸は短く尾を引いてミスティさんへと向かう!

 この世界の銃は、ボクが居た世界のの銃の弾丸に比べればかなり遅い。

 でもプロ野球選手の本気投球くらい速く、更に若干だが標的を追尾するのだ!


 しかしミスティさんは、

 

「当たりませんわ♪」


 半歩横に歩いただけで躱した!?


「え!? 銃ってそんな簡単に避けられるものなの!?」

「中途半端に追尾する割には速度もそんなにありませんから。

 それに弾道も直線的で分かり易いです。避けるだけなら簡単ですわよ?」

「ぐぬぬっ、それならこれならどうだっ」

 

 二丁のデリンジが再び火を噴く! 今度は、乱射だ!

 それも敵を追尾するという特性を利用し、銃口を左右に揺らしながら撃ちまくる! 

 不規則な弾道の連射。これなら躱せないでしょ!?


「サル知恵♪」

 

 聞き捨てならない言葉を呟くと――ミスティさんの動きが変わった!

 素早く、鋭いステップで大きく左右へと回避する!

 まるで風を切るような動きだ!? 一回のステップで3メートルくらい移動してる!

 しかもあの人――ボクの銃口をちゃんと見てる!

 銃口の向きとは反対側にステップしてるから、銃弾の追尾も追い付かない!

 

 やばい! 全然当たらない! これだけ撃ってるのに!

 ギャウンギャウンギャウンッ!


「19、20、21……」


 ? 何? ミスティさん、何かカウントしてる?

 それが何を意味するのか考えている暇は無い。

 ボクは無我夢中でデリンジを乱射し、


「22、23、24!」


 24のカウントと共にミスティさんは恐ろしい速さで突っ込んできた!

 はっやっ!!? でも真正面! 


 カチカチッ……


「えっ?」


[弾切れだよ~]


「!?」


 このタイミングで!? いや、待てよ――

 さっきのミスティさんのカウント、デリンジの発射弾数!?


「しまっ、」 


 しまった、と言い切る前に、既にミスティさんは眼前に迫っていた。

『防御しないと』と思った時には遅かった。

 ミスティさんが青白い残像を纏いながら光速の突きを繰り出す!


「お"っ…!?」


 お腹に重い衝撃。思わず体が『く』の字に曲がり、下品な声が出る。

 同時に視界が赤く染まると『62』とAPゲージ付近に数字が飛び出した。


[オールブレイク♪]


 ビリィッ! と衣服が破れる絶望的な音が聞こえる。

 だが、ミスティさんの攻撃は、続いている!

 突きを繰り出したミスティさんの身体が一瞬閃く。

 かと思うと、レイピアを眼前で垂直に構え直し、


「ハアアァァッッ!」


 青白い残像を纏いながらレイピアによる連続攻撃を繰り出した!

 ブブブスっ、ブブブブブスッ!

 

「あだだっ!? あだだだだだっ!?」  


 全身を襲う、痛み、衝撃。APゲージに『5』の数字が連続で飛び出す!


「フィニッシュっ!!」


 ズブシュウッ!! とエグ目の効果音。


「ぶろっ!?」


 衝撃と同時に体が大きく後方へと吹き飛び、ゴロゴロと無様に転がってしまう! 

 APには『50』とダメージ表記。


「サキュバスざっこw やっぱり勝負になってないじゃんw」

「あれ? 今ので会長の勝ちにならないの? AP0で吹き飛んでたじゃん」 


[疑似無敵残り87秒だよ~] 


 女神様のアナウンスが聞こえた。

 そう言えば、AP0の状態で吹き飛ばしの攻撃を食らったら普通は敗北だっけ。

 ちゃんとハンディキャップは機能してるって事だ。


 ダメージはきっちり通るし、痛いし、脱げるけどね!!

 っていうかもう裸やんけぇっ!?


 手ブラ手パンでアウト部分を隠しつつ、慌てて前屈み気味に正座する。

 いやこれお尻は丸見えだーっ!?


「ハンデだって。2分以内ならあのサキュバス負けにならないらしいよ~」 

「ふ~ん。でもそれって、結局ニ分間会長のイビりが続くだけじゃんw」

「ほーらどーしたサキュバスー! 立ってちょっとは抵抗して見せろーw」


 ぐぬぬぬっ。メチャクチャ言われてるっ。

 っていうかもうマッパじゃい! 胸とアソコを手で隠すので精一杯や! 

 こんな状態で立ち上がってまともにバトル出来るかい!!


「観客の皆様の言う通りですわね。貴方が何を企んでいるのか存じませんが……

 これは最早バトルではありません。貴方の、公開処刑ショー、ですわ♪」

「いい趣味してますね会長さん!?」

「あら。ただ弱い者イジメしているつもりはありませんわよ?

 これはバトルのバの字も知らない小娘へのレッスンですわ。

 レッスン1。銃のリチャージはこまめに行いなさい。

 デリンジのようなポピュラーな銃は最大装填数だって知られています。

 後先考えない乱射は弾切れを狙われ、」


 ギャウンッ!


 ご高説を垂れているミスティさんに不意打ちの一発!

 どーだ! あなたが喋っている間に一発くらいならリチャージ出来たよ!

 丸出しのOPPAIを隠す為に、片方だけしか撃てなかったけどね!

 

「――レッスン2」


 ところが何事も無かったかのようにミスティさんは喋り始めた。

 ボクの視界内に浮かんだミスティさんへのダメージ。

 それは――『3』? 3って、どれくらいのダメージ?

 ボクのAPは20だけど、ミスティさんのAPっていくら?  

 思わずバトルフィールド中央上空の情報板を見上げる。

 ミスティさんのAPは――『143』!?


「ダメージを稼ぐ為には【アーツ】を使う事。

【アーツ】は普通に攻撃した時よりも大きなダメージを与えられます。

 さっき身を持って味わったでしょう? 最初の突進突きは【フラッシュ】。

 そこから【チェイン】して【ラピッド・スタブ】を放ちましたわ」


【チェイン】って、一度アイセさんから聞いた気がする。

 確か、【アーツ】から別の【アーツ】に素早く繋げる事だ。


「計10ヒットコンボで157ダメージ。貴方のAPの約8倍のダメージですわ♪

 まあこのダメージ量は貴方が初期装備で低防御力というのも原因でしょうが」


 ぐぬぬっ。ここに来て初期装備の低防御力が仇になったか。 


「それとレッスン3。貴方マジシャンでしょう? なら魔法を使いなさいな。

 魔法を使わないマジシャンなんて、素手で戦う剣士のようなものですわ。

 脅威でも何でもありません」

「う…」


 これに関しては、完全にミスティさんの言う通りだと思ってしまった。

 実はボク。このバトルでデリンジの性能を確かめたかっただけなんだよね。

 だから魔法で戦うって選択肢はあんまり考えてなかった。

 でも、よく考えてみればデリンジ自体が魔法使いの『護身用』武器なのだ。

 そして魔法使いの武器は、あくまで『魔法』。

 

 デリンジの使い方、間違えてたな。

 これ、中距離から相手を攻撃する武器じゃない。

 相手に接近された時、そいつを追い払う為の迎撃武器だ。


「ご教授、ありがとうございます」

「あら? 殊勝ですわね。只のビッチかと思いましたが感心しましたわ。

 そうですわね。その態度に免じて少し慈悲を差し上げましょう」


 いや上から目線ほんとムカつく。

 

「優しき風よ。かの者に春の温もりを届けよ」

「っ!? 魔法っ!?」


 詠唱!? 剣士なのに魔法も使えるの!?

 不味い! こっちはSUPPONPONでろくに身動きが、


「【ヴァーナル・ブリーズ】」

 

 衝撃に備えて体を縮こませる。ところが――

 

「――あれ?」    


 いつまでたっても痛みや衝撃はない。

 感じるのは、ほのかに甘い花の香りと、暖く心地良いそよ風だ。

 同時にボクのAPゲージに緑色の『5』と数字が飛び出す。


「っ?」


 それだけじゃない。破れたボクの衣服が――下着が復元した!?


「対象者に自動回復リジェネ効果を付与する風属性の補助魔法バフですわ。

 10秒間ごとに一定量、APが回復します。

 ランク1の魔法なので回復量はしれていますが、貴方には充分でしょう」

「…何でそんな、敵に塩を送る様な事を…」

「あら? お気づきにならない? もうすぐ2分、経ってしまいますわよ?」


 分かってる。ゆっくり話してたせいでハンデのタイマーがあと12秒しかない!

 ハンディキャップの疑似無敵が無くなればボクはいよいよクソ雑魚ナメクジだ。

 さっき以上に手も足も出なくなるだろう。

 

「ハンディキャップが無ければ簡単に貴方を倒してしまいますわ。

 ですがそれでは私も、観客の皆様も愉しめません。

 私達は貴方の無様な姿を一秒でも長くみたいのですから♪

 その為の自動回復リジェネですわ♪」


 そうか――AP0の状態でダメージを受けないと敗北ってしない。

 だから自動回復リジェネを掛けてこまめにAPが回復すれば、無敵とは言わないにしろかなりしぶとく生きながらえる事が出来る。


 つまり長い間、それこそバトルの制限時間ギリギリまで、嬲り者に出来るのだ。

 APが更に5回復した。下着でなくエッチな衣装まで復元される。ボロボロやけど。


[ハンディキャップタイム終了~。これからはハルちゃんも通常通り敗北するよ~]


「さあ。覚悟は出来ましたか?」

「そうですね。もうこのくらいで充分かもしれません」


 この後は多分、いたぶられるだけだろう。

 その中で何かしら学べる事もあるかも知れないけど、何度も裸に剥かれるのは嫌だ。

 痛いし恥ずかしいしね!?


「うん? 何を仰っているのですか?」

「分かりませんか? 茶番はここまで、って事です」



 ***



 その言葉を聞いた時、ミスティ=フォーエストは眉をしかめた。


(茶番? 茶番ですって? このバトルが? 誰にとっての茶番ですの?)


 このバトルはミスティによる、ミスティの為のビッチピンク粛正の場だ。

 それ以外の何物でもないし、観客もそれを理解している筈だった。

 ミスティの勝利が確定しているようなもので、それを茶番と言うのなら分かる。

 が、今のピンクの発言に含まれるニュアンスは、そうではない。

 まるで、わざとピンチを演出したような――

 或いは最終的に勝つのは自分だとでも言うような口ぶりだ。


「貴方、もしかして…ひょっとして…まさかとは思いますが――

 今から私に勝つつもりでいますの?」

「はい。そうですよ?」


 僅かな沈黙の後―― 


「「「「「はあああぁぁぁっっ!!!??」」」」」

「馬鹿じゃないの!?」

「勝てる訳ねーだろ!」

「はったりもたいがいにしろーっ!」


 外野から罵詈雑言がどんどん飛んでくる。

 目の前のサキュバスはそれを尻目に悠長にウィンドウを開け、何かを確認している。

 いや、それよりも、今、この娘は何と言ったのか。


(私に、勝つつもり、と答えましたか? この娘?)


 冗談にしては笑えない。


「…今の、ひょっとして笑う所でしたの? ビッチジョークですの?」

「え? 本気ですよ?」


 今度こそミスティは言葉を失った。

 バカバカしさを通り越して、感心してしまう。

 この娘は発言通り、本気で勝つ気でいるのだ。


「貴方、ハンディキャップでH魔法を一度だけ私に受けるように要求していましたが…

 まさかそれで、私を倒す気ですの?」

「まあそういう事です」

「あほかーっ!? レベル差考えろこのピンクっ!!」


 外野からライラの声。彼女の言葉が正しい。

 確かにサキュバスはDES(よくぼう)の数値が全種族1位だ。それは間違いない。

 故にDES(よくぼう)で威力が増すH魔法は確かに強力だ。

 しかしミスティは全てのステータスが平均的に上昇する人族である。

 つまりH魔法に耐性が付くMND(せいしん)の数値もそれなりに高い。

 更に補助魔法を使う為に、レベルアップボーナスもMND(せいしん)に振っている。

 

「私、戦士職ですがMND(せいしん)も200ありますわよ?」


 対してレベル1サキュバスのDES(よくぼう)は、どれ程高く見積もっても300程度。

 100の差は大きいが、こちらは魔法・H防御の高いランク3の軽装鎧。

 それに引きかえ、相手は触媒武器も持たず、魔法の威力ブーストは無い。

 つまり、H魔法一発で戦況がひっくり返る事はまずありえない。

 その一発で【オーバー・ハート】すれば彼女の勝ちも見えるだろうが…


「まあまあ、そう言わずに。物は試しだと思って一回食らって下さいな♪」


(……成程。このビッチの自信満々の表情。狙いが読めましたわ。

 ハンディキャップで必中を確約されたH魔法で私を【オー】させる気ですわね?)

 

 やはりモノを知らない小娘だとミスティは高を括った。

 一定時間行動不能状態になる【オー】、つまり【オーバー・ハート】はHP(ハートポイント)を最大値まで溜める事で発症する。そしてHPはH魔法や性技――通称【ハートアタック】と分類されるアーツや特定のアビリティでHダメージを受け、その数値分HPが溜まっていく。

 つまり、HPの最大値が高ければそれだけ【オー】し辛くなる。


 そしてHPの最大値はDES(よくぼう)で決定されるのだ。


(私、人族ですわよ? 不本意ですが、DES(よくぼう)もそれなりに高いですわ)


 全てのステータスが平均的に上昇するという事は、そういう事だ。

 サキュバス程ではないが、最大HPもそこそこ高く容易く【オー】される事はない。

 

(私の最大HPは198。あのビッチが使うH魔法は――

 レベル1のサキュバス、マジシャンならハートブレイク・アロー+1辺りでしょうか。

 まあ、ガードしなくとも精々50程度のHダメージでしょう)


 しかしそれで終わりだ。ハンディキャップがあるので一発は甘んじて受けよう。

 だが二発目は無い。全て回避する。

 否。二発目を撃たせる事無く――いたぶり尽くす!


 ミスティは後方へと跳躍し、ハルと距離を取る。

 改めてバトルとしての体裁を整えるとミスティは叫ぶように言い放った。


「良いでしょう! さあ撃ちなさい! お得意のH魔法を!

 そして皆様の前で絶望するが良いですわ!」

「それなら遠慮なく♪」


 そしてとうとう、目の前のビッチピンクはとうとう詠唱を開始した!


「あなたのハートをズッキュン! 狙い撃ちだよ! ハートブレイク・アロー!」



 ――――――――しかし何も起きなかった!


「――え?」


 呆然とするピンク。ミスティも拍子抜けだった。まさか不発とは。 


「ウケるw あの子H魔法使った事無いっしょw 詠唱下手すぎw」

「あーダメダメ。もっとエッチ可愛く唱えなきゃダメだよー♪」

「H魔法あるあるだよねーw」

「えっ? はっ? どういう事!?」 


 外野の女子達の会話が聞こえたのか、露骨にピンクが狼狽えていた。


(ああ。確か、H魔法の詠唱成功判定は普通の魔法と違いましたわね)


 普通の魔法は、『はっきりと』『大きな声で』で詠唱しないと魔法が発動しない。

 対してH魔法は――

 キーンコーンとピンクの方から耳タコなお報せSE。


[もっとあざと可愛く(・・・・・・)詠唱しなきゃダメだゾ♪]


 愉しそうな女神様のアナウンスが聞こえて来た。


「はぁぁっ!? 何じゃそりゃあーっ!?」


 青筋を浮かべながらピンクが絶叫した。

 そうなのだ。H魔法は可愛く、あざとく(・・・・)詠唱しないと発動しない。

 それも結構判定が厳しく、媚び媚びな感じでないと失敗する。

 これが嫌でH魔法を使うのを諦めた女子も多いと聞く。

 逆に可愛く、エッチく詠唱すればするほど威力にボーナスが掛かるらしいが。


「はっ。お笑いですわね。魔術師としては半人前。銃使いとしても半人前。

 そしてお得意のH魔法すら不発。サキュバスとしても半人前ですわ。

 何もかもが半端。そしてレベル1。ご存じですか? 貴方のような者を、

 ク☆ソ☆雑☆魚☆ナ☆メ☆ク☆ジ、と言うのですわ♪」


「ザーコw ザコザコザーコw」

「クソ雑魚ナメクジーw 身の程をわきまえろーw」

「つーかさ。クソ雑魚ナメクジって言い方――ナメクジに失礼じゃねw」

「ウケるw あの子、ナメクジ以下w」

「「「「ギャハハハハハwww」」」」


 外野の野次が酷い事になっている。


(くふふのふ、ですわ♪ こんなに滅茶苦茶言われて可哀想w ですわねw

 真っ当な神経をした女子なら泣いちゃうところですわw)


 果たしてピンクは――


「――こうなったらプライドは抜きだ…!」


 俯きながら彼女はポツリと、呟いた。

 全身を震わせながら言ったその声は小さく、ミスティにしか届かない。

 悲観に暮れている、といった様子ではない。

 むしろ逆。怒り心頭と言った具合だ。


(あら? 思ったよりも気丈ですわね。メソメソ泣いてしまうのか思いましたが)


 しかし、だからどうした。結局この娘は、何も出来ない!

 ――俯いていたピンクが顔を上げる。


 その顔には、とびっきりのはにかみ笑顔が浮かんでいた。



「ごめーん失敗しちゃった♪ てへぺろ♪

 次は上手にやるからね、ね? だからぁ~、ちゃぁ~んと見ててね♪」



 以上、ハル――つまりピンクのセリフである。

 そしてこの瞬間、事の成り行きを見守っていた誰もが思った!


(((((豹変しすぎィっ!?)))))


 変わったのは言葉だけではない。

 横ピースしたり、体にしな(・・)を作ったり、ウィンクをしたり――

 男にガンガン媚びを売っていくアイドルのようだ。

 つまり――この娘は…!


(今、完全に、完璧に、理解しましたわ! これがあの娘の真の姿!)


 男に媚を売る、あざといサキュバスなのだ!!


 ――――尚、違っている模様。


「くふっ♪ ようやく本気になりましたわねこのビッチピンク!

 いいでしょう! 貴方の全てを私にぶつけてご覧なさい!」

「はいは~い♪ それじゃ~あ、ハル、いっきまぁ~すぅ♪」


 そして始まるテイク2。

 サキュバス・ハルの本気が炸裂する!!


 パチン♪ クルリと意味も無く回ってウィンク一つ。


 ふわり、と舞うキャミワンピのスカート部から、僅かに白い布地がチラリ。


 さらに前屈みになってたわわな二つの双房を強調。


 そして両手を銃に見立てると、ゆっくりとミスティに向けた。


「貴方のハァトを……ズッキュ~ンッ☆ ねーらい撃ちだよぉ~♪」


 発生はやや舌っ足らずに、声は高めに。

 詠唱も、それに伴うパフォーマンスも、サキュバスらしく媚びっ媚びだ。

 まさに完璧。

 これがもしアニメなら、ピンク色の背景を背にハートのエフェクト撒き散らす『バンクシーン』になっているだろう――そう思えるほどに完璧な詠唱。


(っ!? 何ですの!? このピンク色のオーラは!?)


 否! 実際にハルから、ピンク色のオーラが溢れ出ていた! 


[Eeeexllent!!!!(≧ヮ≦) 詠唱ボーナスメッチャゲット!] 


(ダメージボーナスまで!?)


 しかし、ボーナスがあっても精々ダメージが+20%される程度だろう。

 こちらの勝ちは、揺らがない!


「くふっ♪ そう来なくては! さあ、来なさい!」

「じゃいっくよぉ~♪ ハートブレイク☆アロー♪」


 H魔法発動。ハルの両手にピンク色の弓矢が現れ、それを引き絞る!


「…ふん…♪」


 ミスティは鼻で笑うと、それはもう優雅に髪をかき上げ、流す。

 今の彼女の心境を表す、余裕のアピールだった。


 直後にバシュンっ、と引き絞られた矢が解き放たれる!

 ショッキングピンク色の矢はデリンジの弾丸よりも速いスピードでミスティに飛翔。

 優雅なポーズのまま佇む彼女に直撃した!


[クリティカルヒット(・・・・・・・・・)♪]



「オ"オ"オオォォォォォゥッッッ!!!?」



 全身にピンク色の電流が走る!

 その余りの衝撃に、女子にはあるまじき野太い悲鳴を上げてしまった!


 HPへのダメージ表記は――『428』!

 

(な、何ですのこのダメージ!? あ、あり得ません!?

 これではいとも容易く、私っ、【オー】してしまいます!)


[オーバー・ハート♪]


 無情な女神様のアナウンスが聞こえる。

 同時に全身を激しい多幸感と倦怠感が襲い掛かった! 

 

「オっ、【オー】ォォゥッ!!」


 立っていられずにその場に倒れ伏す。

【オーバー・ハート】の効果でSP(スタミナポイント)MPマナポイントに174のダメージ!

 ちなみにミスティの最大SPは202、MPは200。

 一回の【オーバー・ハート】でSP・MP共に八割以上が消し飛んでしまった!


「あっ/// そ、そんな…/// こ、こんなっ、馬鹿な事がっ///」


 体がガクガクと震える。頭がふわふわし、なんだか夢見心地だ!

 こんな状態では戦う事はおろか、立ち上がる事も出来ない!

 視界が桃色に染まり、その右下の状態異常を表記するスペースには『燻り』『腰砕け』『骨抜き』『余韻』『陶酔』『恍惚』『下着を替えようNE☆』等など、不埒なバッドステータスが並んでいる!


(想定外ですわ想定外ですわ想定外過ぎますわぁぁっ///)


 一刻も早く態勢を立て直さなければ!

 そう、Hポーションだ。あれを飲めばH関連のステータス異常は回復できる!

 ミスティは震える手でウィンドウを出現させると、アイテムメニューを開き、



「じゃ☆ もっかい行くねー☆」 



 なんと可愛らしい声か。

 少し遠くでアイドル横ピースをしているサキュバスはまるで売れっ子アイドルのようだ。


 しかし今のミスティにとって、このサキュバスは死神以外の何物でもなかった!


「あっ☆なたっの☆ハァトを☆ ズッ☆キュ~ンッ☆ ねーらい撃ちだ☆ ゾ☆」


 お尻フリフリパンチラ全開! OPPAIポヨヨん! 引くほどノリノリな詠唱!

 しかも微妙に詠唱を間違っている!

 エロ可愛いというよりひたすらあざとく下品なパフォーマンスだ!


 が、しかし!

 下品な振り付けを全肯定するかのように、ハートエフェクトが放出された!

 それも一回目の詠唱よりも遥かにピンク!

 ハルを中心にバトルフィールドがピンクとハートに埋め尽くされていく!


[Faaaantastiiiic!!!!!ヾノ≧ヮ≦)ノシ

 詠唱ボーナス出血大サービスだよ! もってけドロボー!]


 最高の『F』ランク詠唱ボーナスをゲット!


「ひっ!」


 真っ赤だったミスティの顔が蒼くなり紫色に!

 次ハートブレイク・アローを受けたらSPもMPも0になって【気絶】状態になる。

  

 それはつまり、敗北だ。


(に、逃げなければっ///)


 だが、ピンクなバッドステートまみれになってしまった体では無理な相談だった。

 まるで芋虫が這うように、地面を這いずる。

 あのピンクの悪魔から、少しでも遠ざかるように。

 そんな彼女に止めを刺すように、ハルの魔法が解き放たれた。


「☆ハート☆ブレイクッ☆アローッ☆」


(――あ) 


 無様に逃走するミスティの背にピンク色の矢が突き刺さった。


 

 ***



 ――その時の様子を目撃した防具屋の店員M氏はこう語っている。


*プライバシー保護のため音声処理とモザイクを施しています。

『ほんとびっくりニャ。まさかハルニャんがミスティに勝っちゃうニャんて。

 いやニャ? 当の本人達は気付いていニャいみたいだったけど……

 実はニャ、野次馬のみんニャで賭け事(トトカルチョ)をやってたニャ♪


 ――ニャ? 倍率オッズはどうだったかって? ニャッハッハッ! 

 そんニャの、ハルニャん20倍、ミスティ1,05倍に決まってるニャ!

『掛けにニャってんのこれw』って他のお客さん笑ってたニャw

 でもニャあ…実は、掛けにニャってるんだニャぁ、これがw

 ウチだけだったニャ。ハルにゃんに掛けてるの。どうニャったと思うニャ?

 ――そうニャ! ウチの一人勝ちニャ! ニャッハッハッ!

 お陰様でガッポガポニャ! 暫く遊んで暮らせるくらいのお金にニャったニャw

 ――いやーしかし、ほんと近年まれにみるナイスバトルだったニャ!

 あのいけ好かニャいミスティをぶち倒してスカッとしたニャ♪


 ――ニャ? ミスティ嫌いニャのかって? 大っ嫌いに決まってるニャ!

 ニャルシストだし、AFCの会長だからっていっつも上から目線ニャ!

 アンチだってメッチャ多いって噂ニャ! 

 アイセニャんがこの街にいる、って情報を聞いてみんニャで盛り上がってたのに…

 AFCの会長が居たら邪魔でしょうがニャいニャ! 目の上のたんこぶニャ!

 バトルがちょっと強いからってちょっと調子に乗り過ぎニャ!

 だ☆か☆ら☆…ハルニャんがミスティをボコしてくれて気持ち良かったニャ♪


 ――ニャ? バトルの見どころ、ニャ?

 それはもう、ハルニャんのエチかわ詠唱シーンニャ♪

 ハートブレイク・アローの詠唱を三回したんだけどニャ?

 段々、大胆にニャって…三回目とかメチャエロかわで思わず魅入っちゃったニャ♪

 見た事無いピンクオーラがドバドバ出て、見てるだけでオディるかと思ったニャ♪

 噂によるとそれを見てハルニャんのファンにニャった(オス)も居るみたいニャ。

 さっすがハルニャん♪ ウチが見込んだだけの事はあるニャ♪


 あ、そうニャ。見どころと言えばニャ。

 忘れちゃいけニャい、ミスティの貴重な【オー】シーンニャw

 傑作だったニャw あのいっつも澄ましたミスティが顔真っ赤にして――


『おっほおぉぉぉぉぉぉっっ!!』ニャww 笑っちゃうニャw


 あ、トドメのハートブレイク・アローのシーンだニャ。皆ちゃんと見るニャ。

 実はウチ、あれから毎晩寝る前にこの動画見てるニャ。

 ニャぁ♪ マタタビ酒呑みながら見るミスティのアヘ顔は最高だニャ♪ 

 まあでも、お子様には見せられニャいねあの顔は。


 動画を見るお子ちゃま諸君!

 お酒もエッチなサイトも、おとニャにニャるまで、我慢だニャ♪』

 

次回投稿は8/24(月)AM8:00の予定です。

以下、オマケコーナー。


『=================

    ヴァーナル・ブリーズ

 =================

 ランク:1   属性:風

 消費:35   種別:補助>回復

 対象:一体   威力:雀の涙ァ!

 弾速:ふつー  追尾:(´-ω-`)

 射程:ふつー

 =================

  詠唱


 優しき風よ。

 かの者に春の温もりを届けよ。

 ヴァーナル・ブリーズ!

 =================

  説明


 風属性の初級補助魔法だね。

 十秒毎にAPを微量回復するよ。

 いわゆる自動回復リジェネ効果。

 AP0でないと敗北しないから、

 回復量の割には有用だよ!

 チェインからの連続攻撃には要注意!

 =================』


『=================

       フラッシュ

================= 

 ランク:1   属性:刺突

 消費:20SP10MP 種別:突進>強怯み

 対象:一体   威力:ふつ~

 発生:なかなか 追尾:(´-ω-`)

 射程:まあマシ

 =================

 説明


 刺剣レイピアの基本アーツだよ。

 僅かな溜め動作後に鋭い踏み込み突き!

 敵の不意を突きやすい突進技だよ。

 前ダッシュ中に放てば溜め動作短縮。

 種別【突進】のアーツはAGIの値で

 威力と踏み込み速度が上昇するよ!

 ================』



『=================

     ラピッド・スタブ

================= 

 ランク:1   属性:刺突

 消費:25SP15MP 種別:連撃>怯み

 対象:一体   威力:なかなか

 発生:びみょ~ 追尾:びみょ~

 射程:びみょ~

 =================

 説明


 刺剣レイピアの基本アーツだよ。

 武器を構えた後に高速連続攻撃!

 全部ヒットすればいいダメージ♪

 普通に使っても防がれちゃうから、

 チェインしたり、ピヨらせてから

 相手にお見舞いしてあげよう!

 種別【連撃】のアーツはDEXの値で

 攻撃回数が上昇するよ!

 ================』


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