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長男T

作者: シェブロン

今回は忠犬Nではなく、長男である作者の視点で書いてみました。

俺は霊長類である。

種類はホモ・サピエンスである。

とある朝の事だ、俺は何時もより早く目覚めた。

後数分で奴が来る。

俺は息を潜めて待っていた。

毎朝毎朝俺の部屋に突入して来ては俺の顔を舐め、鼻を噛み、頭を掻きまくる。我が愛犬N(犬 忠犬 ミニチュアダックスフンド)の事である。

俺はこの日の朝に復讐の決行を計画していた。

前にも大量の袋を散らかして置いたが、突破されてしまっている。

前回の反省を踏まえ、俺がいつも寝ている布団の周囲を囲むように、この日の為に近隣の図書館から借りてきた大量の本を積んで置いて、更に大量の袋を散らかして置いた。

実はまだトラップがあるが、それはまた後で分かる。時が来た。

お母さん(母)が扉を開け、Nが飛び込んできた………が、早速転けそうな音が聞こえてきた。

俺は笑いを堪えながらその音を聞いていた。

Nは驚いた様子だったが気を取り直して布団に走っている。

だが袋地獄を抜けても、大量に積んである本が壁の役目を果たすだろう。

簡単には通れまい。

俺は笑いを堪えながらNの走る音を聞いていた。

Nはかなり困っているようだ。

だが驚いた事に本をよじ登り、強引に飛び越えて来た。

ボテボテの太った身体で、あの壁を破るとは俺も驚いた。

だが残念だったなN!

ここで最後のトラップが発動する。


Nは本の壁を乗り越え、そのままの勢いで飛び掛かった……………………………………………………本来俺の顔があるはずの枕へ………。

最後のトラップとは、布団に俺では無く大量の漫画を置いて、その上にタオルケットを掛けていたのだ。

因みに俺は、自分の部屋にもう一つあるドアの向こうに隠れていた。

Nはパニックになり、大量の袋に滑りながら部屋にいない俺を捜している。

復讐を果たした。

俺はかなり気分が良かった。

「ヒーーヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!」

俺は高笑いしながら、勝利の余韻を楽しんでいた。



ガリガリガリガリガリ……………。

俺は木を爪で引っ掻く音が聞こえて笑顔が凍りついた。Nが俺の隠れている部屋のドアを引っ掻いていた。




T「何故気付かれたんだ!?」

母「あんたが大声で笑うからよ!」

T「しまった!!!」


俺は次こそは完璧に隠れてやるぞとNに牛乳をやりながら心に誓った。

この物語りは事実を若干の脚色をして書いています。


なかなか上手く隠れましたが見つかっちゃいました(笑)。

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