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作者:

詩です。意味がわからないかもしれませんが読んでもらえたら嬉しいです。



何故だか


突然


無性に



この世界から




飛び出したくなった─。




歩いて

走って

駆け出したくて…


誰も僕のコトを知らない場所へ行きたくなった。




何故だか、この世界が僕にとって煩わしくて。

行き場のない気持ちが僕の心を掻き乱す。

誰かに分かって欲しくて、



違う



誰にも気付いて欲しくなくて─。




深く、

暗い、

闇の様な底でさへ


居心地が良い。



そんな風にさへ思えてくる。



君の言葉は僕の全てを否定する。


僕はそれが嫌だった。



自分の気持ちが無くなっていくような気がしたから。



君に僕の本当の気持ちを知って欲しいのに…



知ってもらうのが



恐かった。




ただ


ただ



恐くて、




逃げ出したくなった─。




だから、



飛び出したくなったのかもしれない。




君に僕の気持ちを伝えるコトが嫌だったんだ。



否定されるんじゃないかって…

ビクビクしていたんだ。




誰も僕のコトを知らない場所へ行きたい。



それは、


ただの【逃げ】だってコトはわかっている。



逃げてどうにかなるなんて思ってない。




わかってる


分かってる


判ってる


解ってる




それでも、どうしようもない僕は【逃げる】コトを選んだ。




君はそんな僕を見てこう言った。



『答えを探しに行けばいいよ。』

って。


そしてこう続けた。


『ずっと、待ってるよ。』



僕は君に何も言わずに背を向けた。






君の言葉は優しかった。


そんなコトに今、気付いて…


どうして今まで気付かなかったのだろう。



君は受け入れてくれるってわかっていたのに…。




僕が帰ってきたら


一番に君に会いに行く。



そして


今まで言えなかったコト言いたかったコトを君に伝えたい。



君の優しさに甘えているだけかもしれないけど。




伝えよう─




もう、




恐くはない。

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― 新着の感想 ―
[良い点] >何故だか >突然 >無性に とつぜ『ん』で音を口から止めた後に 『無性に』で吐き出せない衝動が表現されているのかなぁーと 良いと思いました。 >誰かに分かって欲しくて、 >違う >誰…
[一言] 『わかってる』の表現の仕方が斬新でした
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