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第九話 裏切り

「あの兵士たちなにもしてこないな」

ハイクは敵の出方を観察しようとしたが何もしてこない


「そうね....上に1人2人....5人はいるわね」

アミラは庭にいる兵士を見ながら地面にたまっていた水たまりの反射で

屋敷の2階窓と屋根上にいる敵の人数を把握した


「構えろ!」

そう一人の兵士が大声で放つと

その他の兵士は手に持っている槍をハイクたちに一斉に向ける


ッガシャ!という槍を構える音がきれいに音が並ぶ


「あーーはいはい...わかりましたよ」

とハイクは兵士たちに向かい言い

両手を挙げながら兵士に向かい前へ歩き始めた


「おいそれ以上こちらに歩いてくるな!」

兵士はそう叫ぶ

ハイクはある程度兵士に近づいてきたら足を止めた

庭にいる兵士一通り見渡し

「仕事だもんな...お前らも...」

それだけ言い放ち地面を強く蹴る


物凄い勢いで庭にいた一人の兵士に近づき腹に振り上げた殴りをいれる


ッグハァ!!!


骨の折れる音、内臓がぐちゃぐちゃになる感覚がこぶしからハイクに伝わる

兵士は地面に倒れこみ微動だにしない

ハイクはその兵士を見ていると二階と屋根上にいた兵士が庭にいるハイク目掛け飛び降りてきた

ハイクは真下に地面を蹴り高くジャンプをする


飛び降りてきた一人の兵士を空中で右足をガッチリつかむ

そのまま庭で立っている兵士目掛けおもっきし投げつけた

投げられた兵士は地面についた瞬間爆発をした

周囲にいた兵士も複数人巻き添えを喰らうかたちで負傷した。

そのた4人も空中でキャッチしては別の兵士に投げつける、投げつける、投げつける、投げつける

庭で起きた初めの1人の爆発に続き4つの爆発も連続して起きる


「よっし!!」


ハイクは空中から落下しながらガッツポーズをする


ッスタと両足で地面に着地するハイク


周囲を見ると庭中で悲痛な叫び、焦げた腕が転がっていたり、死にかけの兵士もいる


アミラもハイクのもとへ駆けつける


「あなた、本当に強いのね...あの数の兵士を一瞬で片づけるとは」


「だぁ...す.........て」

かすかにうめき声が聞こえた

屋敷の門の方からだった


アミラは一人門まで歩く


一人の兵士のそばで立ち止まった......その兵士は両足がなくなっており内臓が地面に飛び出ている。

もうもはやわずかな命しかないのは誰の目にも明らか

その兵士は最後の声を絞り出す


「バン......ほ.....ん..........」

しかしもはや声を発する力すらない兵士は頑張ってもこのくらいだった

「バンスの話ね。続きはまだ言える?ほん?本のこと?」

アミラは死にかけの兵士に質問をする


「ちが.....ほんたぁ......かぁれてる....」

言葉を話しているうちに兵士はバタっと力が抜け倒れた

きっと死んだのだろう

(きっとこの兵士はバンスの本体が隠れていることを教えてくれたのだわ)

アミラにはそう聞き取れた


アミラは無言でこの兵士の服を漁る

ひとつの木簡を手に取る

「リンゲル・サーザ....」木簡の文字を読みこの兵士の名前だと知る

「あなたのおかげで私の予想は正しかったということになった。ありがとう」

アミラはこの兵士がバンスに対し敵対的印象を抱いていたと感じた。


しかしこの兵士はバンス領の兵士という仕事を全うし命を捨てた。


しかしこの兵士のできる最後の置き土産として情報をアミラに渡すという判断をしたことにアミラは強く感心し敬意を払っていた

その姿を見ていたハイク、庭で佇んでいたが左の方から足音が聞こえる


ハイクは足音の方向を向く


「おいおいおいおいおい、俺の兵士をよくここまで殺しやがったな」

さっきの若い見た目のバンスがハイクを見ていた。


「人聞き悪いな、お前が最前線に出てきてくれさえすれば、こんなことしなくて済んだのによ」

ハイクはバンスに向かいそう返した


ハイクはバンスの元へ歩く


「小僧、お前に残念なお知らせだ、この俺の体にいくら攻撃しようとも無駄だ」

バンスはハイクを見下しながら言う


「奇遇だな、俺も攻撃されようが無駄だ」

ハイクも言い返す

やがて両者は至近距離となる


ッスパンン!


ハイクは手刀のようにバンスの首を胴体から切り裂いた

そのままとバンスの胴体の腹部分を勢いよく蹴る


「ふぅ」というハイクの息を吐く音と

バンスの胴体が庭の奥に吹き飛ばされる音が聞こえる


ハイクは蹴り飛ばしたバンスの胴体を注視する

すると胴体部分は粘土のようにウネウネと動き切り裂いたはずの首から上までもが復活した

「ほぉ、こんな小僧が俺の領地にいたとはな」

バンスはそのまま手を前に出し人差し指を上に指した

「小僧、分が悪かったな、ここは俺の領地だ」

そういい人差し指をハイクに向けた


次の瞬間、1人の兵士が噴水から身を出しハイクの元へ走っていく

ハイクが気づいた時には兵士はハイクに覆い重なった


「ハァァ!!」

とバンスの雄叫びが聞こえると同時に


バンスは手を広げ、握り直す


ドガァァーン!!


爆発音が周囲に響く


兵士はハイクに覆い重なり爆死した

庭には爆発の後の煙と砂埃が舞う


煙が薄くなっていくとハイクの下半身だけが立っていた。


ハイクの下半身は酷い火傷であったが

そのままバンスに向かい歩き始める


「ック、小僧、一体お前は何の能力なんだ....」

バンスは異様な生命力を見せるハイクに鬱陶しさを感じ始めた


下半身だけのハイクは次第に腹部分、肩、顔と再生し始める

口が再生完了したら

「お前、自分だけの力だけで戦えよ、なに兵士に自爆特攻させてるんだよダセェな」

とバンスに向かい言う


やがて頭上まで再生したら

勢いよくバンスに走り込み腹に殴りを入れる


ッドゥドン!


という重い音が響く


ハイクは(これは効いただろ)と確信しバンスの顔を見上げるが

バンスの顔は決して変わらない


真顔に等しい顔でハイクを見下げる


「次は俺がいくぞ」

とハイクに向かい言い放った次の瞬間


ハイクの髪の毛を掴み膝で顔を何度も蹴り上げる


ッバキィ!ッバギギギィ!ッバギ!


と頭蓋骨が折れる音が鳴る


「ヴァぁぁぁ!!」

と言うハイクの痛々しい悲痛な叫びが


屋敷の庭中に鳴り響くが


バンスは攻撃をやめない


バンスはハイクに攻撃しながら屋敷の門の前に立っていたアミラに話しかける


「おいアミラ、これ以上俺への反抗的な態度をやめないとこいつはいずれ死ぬぞ?それでもいいのか?」

ニヤリと笑うバンス


「それはよくないわね。ハイクは体力が尽きると再生できず死んでしまうわ」

アミラはなにを思ったかハイクの弱点をバンスに教えてしまったのだ。

アミラはそのまま門をッガチャと開け

「村人をできるだけここに呼んでちょーだい。そうすれば村の人にハイクへ自爆特攻させることもできるから」と続けるアミラ


バンスは手を止め

「ほぉ?アミラはこの小僧を裏切ったのか?そうだぞ!お父さんを裏切ろうとすると痛い目に遭うのはアミラ、お前なんだからな!!ガハァハァハァ!!!」

とバンスは高笑いをする


「アミラ...どう言うことなんだ...」と顔中ぐちゃぐちゃにやられ、口からは血を大量に吐いているハイクはアミラの裏切り的行動を理解できない。


「お父さん、今ここに村人を呼んで反逆者をお父さん自らの手で公開処刑する姿を見せつけない?そうすれば領主の権威も再認識をさせられるわ」

アミラは口角が上がりながらそうバンスに言う


「それはいいな。よしそうしよう」

バンスは笑いながら片手を挙げる。


「おい...アミラ!お前裏切りやがったのか」

ハイクは口や目から血を出しながらアミラに言う


バンスはハイクのその姿を見て、首根っこを掴み持ち上げた


「グゥ....ッ」

ハイクは首を掴まれ声が出ない


そのうち大量の足音が聞こえる


ざわざわと話し合う声も聞こえる


ガチャとアミラは門を開ける

門の向こうには大量の村人たちが歩いてきていた。

「はーい、みんな止まって」

アミラは村人たちに屋敷の前で止まるように指示


村人たちは胸元が薄く黄色に光っている

きっとバンスが爆発する手前で止めて恐怖心を増幅させているのだろう


「それにここの通路を開けて」

アミラは村人の集団の通路部分が通れないため、そこにいる人はズレるように要求した

開いた通路をアミラはスタスタと通り始める


「アミラ、何をしているのだ?」

バンスはその光景を疑問に思っていた


アミラはバンスの問いかけを無視し村の方へ歩く

ポツンと立つ一軒の民家の前に立ち

「皆さん、注目!」

アミラは精一杯の声を出し始める


「なんだ?」「アミラ様...」「一体どういう状況なんだ?」

ざわつく村人たち

ハイク「おぉい!!アミラ!裏切んなよ!」

アミラ「っふ((笑))」

ハイク「笑ってんじゃねぇー!!」

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